泣いて笑えることが武器、シクラメン 日常に寄り添う応援歌
INTERVIEW

泣いて笑えることが武器、シクラメン 日常に寄り添う応援歌


記者:村上順一

撮影:

掲載:18年07月19日

読了時間:約13分

泣いて笑えるのが武器

電球(撮影=冨田味我)

――3曲目の「トレジャー」はライブでの盛り上がる光景が見えるようなナンバーですね。

DEppa そうですね。楽曲もそうなんですが、僕らが大事にしているのは笑って泣けて幸せになるというのがあります。僕らが他のアーティストにないところは、盛り上がっているのになぜか泣けるよねというところです。それをこの「トレジャー」で出したいなと思って作った曲なんです。泣ける歌詞でもないのに、サウンドで泣ける、手を振りながら泣いてる光景は僕らならではかなと。ハーモニクスと盛り上げ、ライブ力と楽曲で出せるというのは強みだなと思います。

――手を振りながら泣いてる光景は中々見ないですよね。コーラスの<どんだけ〜>がまた良いスパイスになってますよね。

DEppa お子さんが「どんだけ〜」とやっているのを見て、ご両親が泣くという感じです(笑)。まだライブでもこの曲はやったことがないので、僕らもどういう風になるのかわからないけど、気持ち的には笑って泣いて次の日から、切り替えるパワーを与えるというのが、この曲の目的です。

――「トレジャー」というタイトルに込められた想いは?

DEppa 生きているだけで宝物で、その中で出会えた人がいて、その人たちのおかげで僕たちの今がありますから。さんまさんじゃないですけど、本当に生きてるだけで丸儲けだなと。

――こうやってお話ししていると本当に皆さんはポジティブですよね。楽曲にもそれが出ています。

DEppa そうなんです(笑)。僕たちの癖で人を好きになってしまうというのがあって、人に対してドライではいられないんです。それが特殊かなとも思っていて、だから僕らの音楽が伝わる部分もあるんじゃないかな。よくファンの方に「私たちのこと好きですか?」と聞かれるんですけど、「好きだよ」と言っても信じてもらえなくて。でも、思っている以上にみんなのことが僕らは好きなので(笑)。

肉だんご それがこの曲にはモロに出ていると思います。

――奥底から滲み出た曲になったわけですね。歌詞の最初で<もしも「明日世界が終わる」>ありますが、もし世界が明日終わるとしたら皆さんは何をしますか?

肉だんご 僕は家族といると思います。

DEppa う〜ん、銀行を襲うかな…。

電球 明日世界が終わるのに金はいらないだろ(笑)。

DEppa 何をするにもお金が必要なんですよ(笑)。まあ、美味しいものを食べたいかな。

――シクラメンのライブを観たいというファンの方もいると思います。

DEppa 家族もみんな呼んでライブをするというのもアリですね。

桃紅茶 それいいね!

電球 僕は家族にも会いたいですけど、体に悪いものをいっぱい食べたいかな。ちょっと着色料が入ったものとか普段食べないので、ここぞとばかりにいろんな味のシロップをかけて“レインボー”にしてカキ氷に掛けて食べてやろうかなと思います(笑)。

一同 (笑)。

――でも、「明日世界が終わる」と言われたら絶望感はありますよね。

DEppa 一人でなら確実にあると思うんですけど、みんな一緒なら「何しよう?」という感じになると思うのでそうでもないかも。

電球 ヤバい人も出てきそうだけどね。『北斗の拳』みたいな世界になりそう(笑)。

――ありえますね。さて、ボーナストラックの「好きな生き方すればいいじゃない」ですが、ベスト個別学院CMソングで勢いのあるロックサウンドがまたいいですね。さらに皆さんもベスト個別学院のCMにも出演されているみたいですね。

DEppa そうなんです。今回は着ぐるみなしでそのままの姿での出演になりまして。オファーして下さったベスト個別学院さんには感謝しかないです。15秒の中でどれほどのインパクトを残せるかが勝負でした。サウンドもザクザクいってますし、歌詞も好きなことをすればいいじゃないと攻めています。関東では流れていないんですけど、宮城、福島、岡山、香川でたくさん流して頂いてます。

――エステー『ドライペット』のCMもそうですけど、テレビの効果は凄そうですね。

肉だんご 本当にすごいです。この前、弁当屋に行った時に、『ドライペット』のCMを見た人から僕はカビ役で出演しているので、「カビさんですよね?」と声を掛けられましたから。CMでは顔の中心しか出てないのに(笑)。

――「好きな生き方すればいいじゃない」はフルバージョン制作の予定も?

シクラメン(撮影=冨田味我)

DEppa アルバム『SHIKURAMEN』に収録した「あっぱれニッポン!!」は、ドライペットのCMが好評だったのでフルバージョンをアルバムに入れたんですけど、今回も声があればザクザクロックバージョンで作っても面白いなと思っています。歌詞は多少変えるとは思いますが、おそらく尖っていくのではないかなと。<好きな生き方すればいいじゃない 指図は受けねえぜ>みたいな(笑)。

――それは尖ってますね(笑)。ジャケットも今回デフォルメ具合に磨きが掛かってますよね。

DEppa 最近親が「あれやりすぎじゃない?」とちょっとショック受けていて。自分で書いたんだよと教えても腑に落ちていない感じで(笑)。

――でもインパクトがあります。そして、7月14日からツアー『シクラツアー 2018夏「スペシャルトレジャー~迷わず進め!進めばわかるさ!~」』も始まります。

DEppa 春も冬もライブはやっているんですけど、夏はまた特別なんです。楽しくて汗をかいて暴れる夏なんですけど、2018年の一度きりの夏に最高の思い出を作りたいという気持ちでライブをしたいです。僕らの曲で「夏物語」というのがあるんですけど、最高の“夏物語”を約束します。ファンの方もそうですけど、初めての方にこんなに印象に残ることがお祭りと花火大会以外にもあるんだということを教えたいです。騙されたと思ってライブに来てください。

――12月30日には今年の集大成となる大宮ソニックシティ公演がありますが、それに関してはいかがですか?

DEppa もう冒頭から僕ら泣いているかもしれないです(笑)。2500人という規模なのでそこでしかできないものを作りたいなと思っています。感覚的には夏のツアーはライブ、年末の大宮ソニックシティはコンサートといった感じです。電球が歌を練習して来ます(笑)。

電球 本編ラスト曲の落ちサビに向けて頑張ります!

(おわり)

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