RAMMELLSメンバー今作のイチ推し曲
――新作ミニアルバム「take the sensor」について、みなさんの推し曲はどのトラックでしょうか? リードトラックの「Sensor」はみなさんの推し曲ということで、それ以外のトラックからではどうでしょう?
真田徹 「FINE」です!
――即答ですね。カッティングのキレが印象的な楽曲です。
真田徹 ありがとうございます。僕はこれがリード曲が良かったんですけど誰一人として賛同してくれなくて…。
黒田秋子 そうだったね(笑)。
真田徹 このとっつきやすい曲をリード曲にして、今まで「RAMMELLSの音楽ってちょっと難しそうだな」と思っていた人とか、まだRAMMELLSを知らない人もいっぱいいるので、そういう人達にはとっかかりやすい曲だと思っています。あとカッティングの音に関してはちょっとショボめのコンプをかけていて、それがお気に入りです。(※コンプ=コンプレッサー:音を圧縮する機材)
――RAMMELLSのInstagramをチェックしたら真田さんの足下の機材の写真を見つけまして、そこにはけっこう過激な音が出る機材が見られました。BIGMUFFファズやRATのディストーションなど。ショボめと表現されたサウンドでのカッティングと、深くノイジーなサウンドの対比にサウンドの幅を感じました。
真田徹 僕はカッティングに関して高校生の頃からジェームズ・ブラウンが好きで、彼の楽曲で聴けるカッティングの音のようなサウンドの方がカッコいいと思っているんです。でもエクストリーム(米ハードロック・バンド)みたいにジャキジャキしたサウンドも好きなんですけど。
――聴く方も、対比のサウンドまで広がる幅で色んなアーティストの音楽を聴いているんですね。
真田徹 そうですね。一通り聴いています。カッティングは昔のファンクやソウルの人のプレイにずっと憧れていたので。歪みの部分は、好きで使っているというかでかい音で歪んでいるギターサウンドが好きなんです。
――ライブでのリードプレイは相当でかい音ですよね。
真田徹 そうですね(笑)。
――ノイジーなサウンドで影響されたアーティストは?
真田徹 Wilco(米オルタナティヴ・ロックバンド)のネルズ・クラインと名越由貴夫さんです。
――今作『take the sensor』収録曲で黒田さんの推し曲は?
黒田秋子 「Nightout」。これはリード曲候補だったんです。これは真田が持ってきたんですけど、最初にデモを聴いたときに自分が歌うイメージが特にできていて。
――とてもカラフルな曲という印象です。オルガンが入っていたり、サビがキャッチーだったり、バックがドラムとベースのみのセクションもあったりと。
黒田秋子 メロディもキャッチーだし歌詞もメッセージがある、そういう所も好きなんですけど、最終的に真田のギターソロが全部持っていくという展開がお気に入りのポイントです。
――ライブを観ていても思ったのですが、その展開はRAMMELLSらしいと言いますか。
黒田秋子 やりがちだよね(笑)。
――この曲の歌詞はどういった内容を歌っているのでしょうか?
真田徹 これは青山の摘発されたクラブのことを歌っています。クラブが好きな人達とか、誰かの好きな場所が奪われる理不尽なことに対しての怒りをテーマにした曲です。
――クラブミュージックに関してはどう接していますか?
村山努 近年のEDMなどはあまり聴かないですね。それより前のダフト・パンクなどのシーン、更に前のディスコ系とかは聴きます。
――今作の推し曲は?
村山努 迷うな…ベースはどれもいい感じに録れたなと。プレイが一番良いと思ったのは、「blahblah」「YOU」。ベースが軸になっているんじゃないかなと。レコーディングでプレイバックとか聴いていて「良いフレーズだな」と思って(笑)。
黒田秋子 ずっと言ってたよね(笑)。
――彦坂さんの推し曲は?
彦坂玄 僕は「Nightout」です。今作はツインリード曲くらいでいいんじゃないかと思ったくらい、実際に推したいです。
――「Sensor」がリード曲になった決め手は何だったのでしょうか?
彦坂玄 もともと「Sensor」を今作に入れるということが決まっていて、「Sensor」を軸にアルバムを作ったんです。
――先に何かしらのコンセプトがあった?
彦坂玄 コンセプトというか、何曲かある中でどの曲もチョイスしていったんですけど、「Sensor」を入れてアルバムを作るということだけは決まっていまして。「Sensor」には自分達らしさが出ていたので。
――RAMMELLSらしさを一番感じてもらえるのは「Sensor」と。
黒田秋子 歌詞的にもサウンド面でも。









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