求められる所に行きたい、三森すずこ 5年で明確になった使命感
INTERVIEW

求められる所に行きたい、三森すずこ 5年で明確になった使命感


記者:榑林史章

撮影:

掲載:18年06月27日

読了時間:約12分

「三森すずこってこうかも?」と、だんだん分かった5年

──アーティストデビュー5周年ということですが、振り返るとどんな5年でしたか?

 1年1年やることがしっかりあったし、思い出もたくさんできて。アッと言う間と言うよりも、しっかり積み重ねてきた印象です。「やっと5年か〜」と言う感覚です。

──5年の間で、いちばんの思い出は?

 2016年の日本武道館ライブです。おもちゃ箱をテーマにした3rdアルバム『Toyful Basket』に際してのライブだったので、武道館全体がおもちゃ箱になったかのような雰囲気が、すごく楽しかったです。

──自分がやりたいと思ったことをライブで実現させていくことも、アーティストの醍醐味ですね。

 そうですね。昨年のツアー『Mimori Suzuko Live 2017“Tropical Paradise”』では、貝殻の中から登場したり、人魚の姿で踊ったりしたんですけど、そういうのは以前からやりたいと思っていた演出だったし。スタッフも最初は「ムリだよ」と言っていたけど、いろんな手を考えてくださって、みんなの協力があって実現しました。そうやってやりたいことが一つずつ実現していくのは、すごく楽しいしやりがいを感じます。

──アーティストデビューした時から、やりたいことはたくさんあったのですか?

 一番最初は、みんなが敷いてくれたレールの上を、みんなに背中を押してもらって走っている感覚でした。そうやっているうちに、「三森すずこってこうなのかも?」と、だんだん分かっていきました。だから最初は、自分探しをしていたと思います。5年後に何をやりたいかインタビューで聞かれても、ふわっとした答えしか出せなかったし。

──三森すずこというものが明確になっていったのは、どのくらいのタイミングからでしたか?

 2ndアルバム『Fantasic Funfair』の頃だと思います。こういう曲を入れたいとか、自信を持って自分の意見を言えるようになりました。もちろん1stアルバム『好きっ』でも、自分から提案していたけど、性格的に自分の意見を言うのが少し恥ずかしくて、あまり強く言えない自分がいた感じでした。自分のチームなのに遠慮してしまっていたところがあって。作って1日目のカレーみたいに、まだ馴染んでいないみたいな感じだったと言うか(笑)。

──カレーは3日目くらいが美味しいと言いますよね。

 味が馴染むんですよね。それからライブとか、みんなで一丸になって頑張らないといけないものが増えるにつれて、団結力がどんどん高まっていって。それこそ私とチームが、一つに馴染んでいったのだと思います。

──そして8月には大阪と横浜で、5周年ライブ『MIMORI SUZUKO 5th Anniversary LIVE「five tones」』を開催。

 今まではしっかりとしたコンセプトのあるアルバムで、それに際したライブも、ミュージカルやショーのような見せ方をしていました。今回はいろいろな色があることがコンセプトの作品だし5周年という記念なので、今までとは違ったスタイルのライブになります。とは言え、派手好きなのでセットはカラフルになると思うし、CDの曲をそのままやるのではなく、ライブアレンジを施して歌うことにもチャレンジしてみたいと思っています。何かしらでみんなを驚かせたいと思っているので、楽しみにしていてほしいです。

──12月には台湾でワンマンライブも開催予定(詳細は後日発表)とのことですが、海外でライブをやるのはどんな印象ですか?

 海外でファンミーティングをやったことはありますが、ワンマンライブをやるのはこれが初めてです。ファンミの時も、日本とは反応がちょっと違うと感じて、日本人はやっぱり恥ずかしがりなんだなと思いました。奥ゆかしいと言うか。台湾の方は反応がストレートでワイワイと楽しんでくれたので、ワンマンライブではさらに盛り上がりそうで楽しみです。

 昨年は上海と香港にも行ったのですが、上海では3rdアルバム収録曲の「ドキドキトキドキトキメキス」を歌ったんですけど、アニメタイアップの曲ではないのに、すごく盛り上がってくださって。そういう反響を見て、求められていることを実感したし、これからもみんなが求めているところがあれば、どんどん行きたいと思います。

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