求められる所に行きたい、三森すずこ 5年で明確になった使命感
INTERVIEW

求められる所に行きたい、三森すずこ 5年で明確になった使命感


記者:榑林史章

撮影:

掲載:18年06月27日

読了時間:約12分

まだ道の途中、これからもよろしくね

三森すずこ

──7月7日放送スタートのテレビ東京系『ウルトラマンR/B(ルーブ)』のエンディングテーマ「夢飛行」も収録していますね。

 『ウルトラマンR/B』には、兄と弟と妹の3人兄弟が出てくるのですが、変身するのが兄弟で、この曲は妹の目線で書かれています。基本的には家族愛をテーマにした歌詞ですが、幅広くいろんな意味に受け取れるものになっていて、私個人としては、友人の結婚式で歌いたいと思うくらいです。みんなも、家族とか自分に近しい人のために歌って欲しいです。歌っていてもとてもしみじみとする、とても温かい曲になりました。

──『ウルトラマンR/B』に出演の予定は?

 今のところ予定はないのですが、『ウルトラマンジード』の時に、人工知能レムの役で出させていただいて、そのご縁で今回エンディングテーマを歌わせていただくことになりました。純粋にエンディングテーマのみを担当させていただくのは新鮮ですし、すごく嬉しいです。

──「SAKURA dreamers」は、作詞を畑 亜貴さん、作曲を太田雅友(SCREENmode)さんが担当。

 アーティストデビュー曲の「会いたいよ...会いたいよ!」を作ってくださったお2人で、その「会いたいよ...会いたいよ!」のアンサーソングとして作っていただきました。アーティストデビューが4月だったので桜をモチーフにして、タイトルの「dreamers」は、夢追い人みたいな意味で、「会いたいよ...会いたいよ!」の歌詞にも<夢>という言葉が出てきます。当時は、将来どうなっていくかも分からなかったけど、5年経って今こうなっていますと、今の私の気持ちをみんなに伝えられる曲にしたいと思って作っていただきました。でもまだ道の途中で、もっと進んで行くから、これからもよろしくねって。

──アルバムの最後には、みきとPの提供楽曲「アレコレ」を収録。

 みきとPさんは、以前キャラソンを歌わせていただいた時に、みきとPさんが他に作った楽曲の資料をたくさんいただいて。ポップで可愛い曲もあり、今回のようなゆるいタイプの曲もあり、いろんなテイストがあって印象に残っていて。今回誰に楽曲をお願いするか打ち合わせをした時に、私から提案させていただきました。

──寝る前にあれこれと考えているうちに、眠ってしまうみたいな曲ですね。ゆったりとしたオシャレなヒップホップで、ラップ調のボーカルが新鮮です。

 14曲目までが、ステージ上のみんなが見ているオンの三森すずこだとしたら、この曲はライブが終わって家に帰り、力が抜けてリラックスしている“ただのすずこ”みたいな感じです(笑)。

 ラップは初めてで、苦手意識が先行して「どうしたらいいんだろう?」と最初は不安でした。なので、みきとPさんが歌った仮歌をいただいてから、レコーディング本番まで毎日、それこそ寝る前とかお風呂に入りながらとか、少しでも時間があれば聴くようにして。歌詞を見なくても普通に歌えるくらい体に染みこませてから、本番のレコーディングに臨みました。ゆるくて癒やしの感じが出せていたらいいなと思います。

──<穴あきドーナツは真ん中が美味しい>という、セリフと言うか語りっぽいところは、何だか哲学的ですよね。

 深くて「どういうこと?」ってなりました(笑)。それに歌詞には他に、<嫌われずに生きるって難しいな>とか、<ありのままで生きるって難しいな>とか、思わず「そうだよね〜」とうなずいてしまうような、共感ワードが満載されています。それでも最後には、とりあえずもう寝ようといった感じで、若干あきらめモードになるゆるさが心地いいですね。

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