立ち位置を明確に、FABLED NUMBER 原点回帰のラウドサウンド
INTERVIEW

立ち位置を明確に、FABLED NUMBER 原点回帰のラウドサウンド


記者:村上順一

撮影:

掲載:18年06月22日

読了時間:約12分

ライブで人間性は偽れない

N’Taichi(撮影=村上順一)

――今回は葛藤しながらの制作でしたが、それに対してメンバーは意見してきたりも?

Taichi あります。もちろんちゃんと聞きます。6人もいるので面と向かって言わない人もいるけど、それを聞き出してくれる人もいて。確かにいろんな意見が出ていても、この場所に来て取材を受ける人間って僕ら2人だけですからね。

――今度はメンバーにも来て頂いて違う面からも色々お聞きしたいですね。皆さんは大阪在住なので全員は難しいかもしれないですけど、厳選したら誰が良いでしょう? 

Eita ChiiちゃんとMakotoかな?

Taichi ChiiちゃんとMakotoはもの凄く独自の考えを持っていて、バンドが売れたいというのを大前提として「こうしたい」という意思が強いんです。

――独自の考え興味深いですね。さて、今作の総括をお聞きしたいです。

Taichi ライブで人間性は偽れないから、そこに曲を寄せるのが一番ダイレクトに人に伝わると思いました。一番今までで自分達を客観的に見て作った曲でこれが結果です。「今必要なこと」、やりたいものをただやりたいように作って、「こういう音楽でやっていきたいから」と、そこで終わりたくなかった。曲を作っている者として責任があるから、聴いてくれる人間が減っていったらどんだけカッコ良い音楽も意味がない。

――それだったらメジャーに行かなくても、という話にもなりますしね。

Taichi そうです。だからディレクターの方が言ってくれたことも刺さりました。

Eita ディレクターはどういう曲がいいとか具体的に言ったことはなくて、ただ「わかりやすい曲を出して欲しい」って。

Taichi そこまではっきり言われると、やらないとダサいって思いました。自分たちがその時やりたかったのはミドル系の曲の方だったし。当然ずっとその頭でいたんですけど。

Eita そういう曲も出来ていたしね。

Taichi めっちゃ自信のあるメロウな感じのもあったし、「これめっちゃイケてる! アレンジ的にもイイ!」という曲もあったんですけど、結局全部ボツになりましたから…。

――そのボツになった曲達も聞きたいですね。さて、1年半経って、目標がちょっと変わってきているんじゃないかなと思うのですが、いかがですか。

Taichi いえ、大きくは変わってないです。インディーズのときからもそうですけど、バンドで「何とかのし上がったる!」と思ったときから、今回のシングルはそこに行くために、絶対必要だったと今までで一番強く思ったので「I Bet My Life (or Death)」を作ったんです。目標は行きたい場所があるから。

――東大阪市花園ラグビー場でしたよね。

Taichi そうです。野外でやりたいし、それをやるには人にいっぱい観に来てもらえるバンドにならないと駄目じゃないですか? 単純に規模を大きくするというか、そのためにこのシングルを出したので。

Eita 立ち位置をわかりやすくする。それが今作で一番重要なことでしたから。

(おわり)

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