4つ打ちの高い安いとは
――カップリングの「Windshield」は風よけという意味?
Eita 「風をよける」という…。
Taichi 本当にただそれだけ(笑)。Eitaが書いてきた歌詞にその単語があったからカッコいいなと思って。タイトルはいつも僕が考えているんです。
Eita アルバムタイトルや曲のタイトルはたいちゃん(Taichi)が歌詞に出てきた言葉の中で「これカッコいいな」というやつをチョイスすることが多いです。
Taichi アルバム名とかは携帯のメモに「このタイトルいつか使ってみたいリスト」に何個かあって、どんな曲が入るとか全く関係なくアルバムのタイトルだけ決めるんです。『ILLUMINATE』もそんな感じでつけました。本当にカッコいいからという理由だけです。みんな意味を深く考える癖があると思うんです。それは良いことだと思うんですけど、そう考える部分と全く考えない部分が調和されている方が僕は好きです。曲名は歌詞があるだけにそういうわけにはいかないから考えますけど(笑)。
――さすがに曲は考えますよね(笑)。カップリングの「Windshield」は4つ打ちの楽曲ですが、4つ打ちというものをどう捉えていますか?
Eita 4つ打ちがどうというか、キックの8分(音符)裏の空いたところがポイントかなと思っています。そこに普通はハイハットなどを入れたりするんですけど、そこに僕らの場合はハットとかではなく、FX系(加工音)を入れたりサイドチェインをかけたりして、そこをより際立てるようなアレンジにしています。「夜の鼓動 (The night beat remix)」は正にそうなんですけど。こだわりはどれだけ人を気持ち良くさせられるか、音色とかそういうところですね。そこにどれだけこだわりがあるんだ、くらいの。4つ打ちの中でも“安い高い”はあるんです。
――安い高いとは?
Eita いやらしい4つ打ちってあるじゃないですか? ここでこういうことさせようとしている、みたいな。個人的にアーティストのエゴっぽいのが見えるのはダサいと思っていて。4つ打ちって一番乗りやすいリズムの一つだと思うんですけど、それを安易に組み込んでしまうのは危険なんです。それは4つ打ち自体がカッコ悪いんじゃなくて、入れる場所だったりポイントで価値が変わるんです。
Taichi 4つ打ちだけで答えって出すのはすごく難しいと思います。歌もそこには乗っているし、上モノも乗っているし、全てはそのマッチングですから。このマッチングがいかに絶妙でカッコいいかで、ランクが決まるので、アーティストの技量が問われるんじゃないかなと思います。
――キック音のチョイスによってもだいぶ変わりますよね。
Taichi 音色も大事ですね。テンポによっても聴こえ方は違いますし。
――ちなみに4つ打ちの好きなテンポは?
Taichi 僕は120〜130ですね。そこが一番好き勝手できる(笑)。今回の曲だったらテンポが割と速いので好き勝手は無理です。
――でも140くらいがダンスミュージックではいいと言いますよね。
Taichi よく言われてますね。でも140だと個人的にはちょっと速いかなと感じていて。
――一言で4つ打ちと言っても難しいんですね…。さて、歌についてですが、「I Bet My Life (or Death)」で一番こだわった点は?
Eita まずとにかくキーが高い(笑)。合唱するのも今まではザクっと練習してみんなでやっていたのを、今回はレコーディング段階でバッチリ歌詞も覚えてみんなで「せーの」で録りました。やっぱりパンチ力が欲しい曲だったから、一致団結して気持ちを込めたかった。それが乗ってミックスされて、そこの勢いがいつもと全然違いました。パンチ力、そこを今回こだわりました。
Taichi バンドメンバー全員の気持ちが乗ったリードトラックです。聴いてもらえたら「これをしたい、これが、僕らが出した答えだ」というのを感じてもらえと思います。難しい言葉は抜きにして、気持ちの部分が今回メインなので。そのときはみんな体調も良かったし、気持ちがそこに向かっているのを感じられたレコーディングでした。
――みんなが同じ方向に向かっているというのは重要ですよね。これがバンドがあまり良い状態ではないと…。
Taichi それが音に出ますから。
Eita あと、今回はミックスするエンジニアを変えたのでちょっと印象が変わったなと思います。声とか上モノ系などだいぶ派手にして頂きました。僕ら的にも「この感じもカッコいいな」と。前の『THUNDER』のときはロー感にこだわって、全部のBass、スネアも削られずにばっちり飛んできていました。それも大事だし好きですけど、今回のミックスも前作とは違う方向性でメンバー皆すごく気に入っています。
Taichi ベーシックの楽器が前に出てきているという部分と、歌のキーが高いというところに沿って派手にする方が、よりアッパー感をフィーチャーできました。
――アッパー感というところでは夏は意識した?
Taichi もちろんです。6月20日の夏目前にリリースするので、夏を感じさせる激しい音でええやんと。
――で「Windshield」で風をよけて?
Taichi これは暑い後の涼みというか。日傘をさす感じといいますか…。「 I Bet My Life (or Death) 」でしっかり陽の部分を思い切り出して、その後に「暑いな…素麺でも食べようか」みたいな流れですよ…。
Eita 今気付いて考えながら喋ってるだろ(笑)。









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