ビデオメッセージを寄せた羽生結弦選手(撮影=桂 伸也)

 8日に東京国際フォーラム ホールAでおこなわれた『オリンピックコンサート2018』で、平昌2018冬季オリンピックで2大会連続の金メダルを獲得したフィギュアスケート男子の羽生結弦(23)選手がビデオメッセージを寄せた。

コンサートのもよう(提供写真)

 コンサート前におこなわれた『平成29年度JOCスポーツ賞表彰式』に出席し「年度賞 特別栄誉賞」を受賞した羽生選手。コンサートでは、ビデオメッセージを通じてコメント。平昌オリンピックについては「自分自身が、小さい頃から夢として思っていた“オリンピックでの二連覇”ということを、すごく大切にしてきた」とこれまで抱いてきた夢への実現の場所と考え「本当に勝つことが大事だと感じていた試合でした」と振り返った。

 そして「それを何よりも達成することが出来て、本当に良かったという気持ちです。本当に皆さんの応援の気持ちが僕の演技を支えてくださったと思っています」と勝利の喜びと共に、周囲の応援に心からの感謝の気持ちを言葉にしていた。

 なお、コンサートは、日本オリンピック委員会(JOC)がオリンピック精神を伝える活動“オリンピック・ムーブメント”のひとつとして、オリンピリズムに掲げられたスポーツと文化の融合を形にすることを目的としておこなわれるもの。この日は指揮者・梅田俊明氏の指揮のもと、THE ORCHESTRA JAPANが演奏した。

コンサートのもよう(提供写真)

 またこの日は、平昌2018冬季オリンピックメダリストであるフリースタイルスキー男子モーグルの原大智、スピードスケート女子の小平奈緒・高木美帆・菊池彩花・高木菜那、カーリング女子の吉田夕梨花・鈴木夕湖と、JOCスポーツ賞受賞者で東京2020大会を目指す陸上競技の荒井広宙、競泳の小嶋美紅ら選手を招いたトークも披露され、平昌オリンピックのメダリストたちは、メダル獲得に対するそれぞれの思いや、今後の自分自身の活動に関する思いを明かした。

 そして2020東京大会に向けでは、それぞれが平昌2018冬季オリンピックでメダルを獲得できたのは、大きな声援があってのことであると改めて実感し、自身も一ファンとしてアスリートたちを応援し、大会を盛り上げる所存である意向を示した。

 なお、この日の式次第(セットリスト)は以下のとおり。

第1部
01. キャンディード序曲(レナード・バーンスタイン)
02. スラブ舞曲 第1集から第1番(アントニン・ドヴォルザーク)
03. The Rose~愛は花、君はその種子(インストゥルメンタル・バージョン:アマンダ・マクブルーム)
〔トークコーナー:応援をありがとう!〕平昌2018 冬季オリンピックメダリスト
04. 交響曲第4番 へ短調 作品36 から第4楽(ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー )

第2部
01 森山直太朗 スペシャルステージ (フルオーケストラとの共演によるスペシャルステージ)
 S01. さくら
 S02. 人間の森
 S03. 今が人生
02. 〔トークコーナー:輝け、東京20200 大会で!〕JOCスポーツ賞受賞者/東京2020大会を目指すアスリート
03. 歌劇「ローエングリン」から第1幕への前奏曲(リヒャルト・ワーグナー )
04. 歌劇「タンホイザー」序曲リヒャルト・ワーグナー
05. オリンピック讃歌(スピロ・サマラ)
encore
E01. The Rose~愛は花、君はその種子(アマンダ・マクブルーム)

【取材=桂 伸也】

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