100点取れた様な達成感、ドラマストア 「秘密」から広がった葉
INTERVIEW

100点取れた様な達成感、ドラマストア 「秘密」から広がった葉


記者:長澤智典

撮影:

掲載:18年06月07日

読了時間:約11分

自分はすっごい恋愛ベタなんでね

「swallowtail」ジャケ写

――冒頭の話に戻りますが、「三文芝居」の歌詞、夜の酒場でナンパな兄ちゃんとお姉ちゃんなど、いろんな人たちが恋の駆け引きをしていく内容なんですね。パッと読んだときには、そこまで想像が及びませんでした。

長谷川 海 「三文芝居」の歌詞に関しては、どれだけチャラい曲を書けるかに挑戦したかった。と言うのも、アレンジ自体が、展開が多く、とても中身の濃いスタイル。だからこそ、あえて歌詞ではめっちゃ中身のないことを書こうと思って。

――海さん自身は、けっして人間的に薄っぺらい人ではないですよね。

長谷川 海 僕の人間性は、万里の長城くらいにデカくて厚いです。

松本和也 おかげで、いろいろ大変ですよ(笑)。

――海さんも、恋の駆け引きを仕掛けてゆくタイプ?

長谷川 海 僕、恋愛はむちゃくちゃ苦手だし、そこに関してはすっごいビビリです。そもそも、僕の書く曲はけっこうな割合で妄想した内容。ミニアルバムのリード曲となった「秘密」の主人公も、「三文芝居」や「未来へのブーケトス」の主人公も、みんな妄想の中から生まれた人たちや物語で、実体験ではないです。

――本当は好きなのに、彼女のために自分が恋のピエロになってしまう様を描いた「秘密」。これ、海さんの実体験かと思ってました。

長谷川 海 自分は、すっごい恋愛ベタなんでね。「秘密」に関しては、制作したMVの映像まで具体的に頭の中へ浮かんできたことから、歌詞も映像も妄想を具体的に落とし込んだところはありました。

――その「秘密」のMVがまた、切ない青春ドラマしてるじゃないですか。

長谷川 海 そうですね。曲調もドストレートなポップスとして作りましたしね。

松本和也 海くんが鼻歌でそれを聞かせたとき、「これ、めっちゃいいやん、次の作品のリード曲に決定やろ」と思ったくらい、触れた瞬間からザ・ポップスという楽曲へ仕上げたかった。結果、歌詞もポップスの雰囲気を大切にしたように、楽曲全体としてポップス寄りになったな。

長谷川 海 今回のアルバム制作の中、一番最初に生まれた楽曲が「秘密」でした。この時点で、ドストレートのラブソングを作りあげたことで、そこから、他の曲たちの世界観を広げていった感じでしたね。

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