スペースシャワーTVの人気レギュラー番組『モンスターロック』が、日本のロックシーンを応援する「Monster Energy」とタッグを組み、全国3カ所でプレミアムなライブをおこなう『SPACE SHOWER TV × Monster Energy モンスターロック LIVE 2018』の最終公演を5月31日、新木場STUDIO COASTで開催した。東京公演には、「モンスターロック」VJを務めるダイスケはん、ナヲが所属するマキシマム ザ ホルモン、番組にも今年初登場した、世代を超えて愛され続けるPUFFY。意外にもこの日が初めての対バンだったという、ホルモンを敬愛するきゃりーぱみゅぱみゅが出演。豪華3組によるプレミアムな一夜となった。以下はレポート。なお、「モンスターロック LIVE 2018」大阪・名古屋・東京での全3公演の模様を凝縮して、ドキュメンタリー中心の特別番組として7月24日22時から23時半、スペースシャワーTVでオンエアされる。ライブ放送アーティストは未定だ。以下はレポート。【取材・文=石井恵梨子/撮影=浜野カズシ】

きゃりーぱみゅぱみゅ

 スペースシャワーTVの人気番組「モンスターロック」と、エナジードリンク「Monster Energy」がタッグを組んだ「モンスターロック LIVE 2018」。毎回ここでしか見られない組合せが話題になってきたが、レア度でいえば今回がトップクラス。ホルモンのナヲが興奮気味に「今日のメンツやばくない!?」と叫んでいたのも納得のラインアップだ。

 一番手はきゃりーぱみゅぱみゅ。いつものカラフルな衣装ではなく、意外にもメタルTに黒スカート。実はこれ、ホルモンが好きで高校の頃はカラオケでよく歌っていたという彼女のリスぺクトが表れたスタイルだ。「今までキャラが強すぎてハマるところがなかった。これが人生で初対バンです」というMCにも、嬉しさを抑えきれない様子が見て取れる。4人のダンサーを従えたパフォーマンスも普段より若干男前。最後はダイナミックに「ファッションモンスター」を披露し、曲の勢いにつられてダイバーまでが続出。こんなきゃりー、初めて見た。

PUFFY

 続いてはPUFFY。気負いのない自然体、そのイメージはデビュー当時から変わらないが、始まってみればライブ・バンドとしての実力に圧倒される。いきなり「アジアの純真」で観客の心を掴んだ後は、軽快なロックンロールを小気味よく連発し、グリーン・デイのカバーにはホルモンの「恋のメガラバ」のワンフレーズを加えてみせる。もう何をやっても私たちだという余裕。これが、長年のアメリカ・ツアーで鍛えられてきた結果だろう。考えてみれば、異種格闘技戦にみえるこのメンツには、全員「海外でも大ウケ」という共通項が。それだけオリジナルな音とキャラクターがあるのだ。誰も霞まないのは当然だ。

マキシマム ザ ホルモン

 最後は桁違いの音圧をブッ放したマキシマム ザ ホルモン。その爆音はうるさいだけでなく超ソリッドで、見た目はファットだが実際はアスリート並みの筋力を持ったジロリアン、みたいなイメージだろうか。コッテリだが胸焼けしないし、カオスに見える展開の後には必ず最高のカタルシスが訪れる。ジャンルレスに好きなものを喰らい尽くす彼らの音楽は、最終的に最高の楽しさをもたらす、という点においてしっかり整合性があるのだ。アンコールではきゃりーが特に好きだったとステージで語った「チューチュー ラブリー ムニムニ ムラムラ プリンプリン ボロン ヌルル レロレロ」を予定ナシで披露。「これが現場のリアリティ!」と言い切った彼らの、見事な瞬発力とおもてなし精神。ファンと出演者全員が大満足の夜だった。

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