シンガーのバトンを受け取った、村上佳佑 更なる高み目指す1枚
INTERVIEW

シンガーのバトンを受け取った、村上佳佑 更なる高み目指す1枚


記者:編集部

撮影:

掲載:18年05月30日

読了時間:約8分

ゆくゆくはダンスも

『Upstairs』通常盤

――「Go One Step Ahead」は、アニメ『新幹線型ロボ シンカリオン』のエンディングテーマ。

 アニメへの書き下ろしはやってみたかったので、お話いただいたときはうれしかったですね。頑張って何曲か書いた中で、先方が気に入ってくださったのがこの曲。子供たちにも響くものであってほしいと思っていたので、自然と普段書かないようなストレートな曲調になりました。

――アニメの内容にもピッタリです。

 新幹線の疾走感と「これからもっともっと走っていくぞ」と思っている自分自身のスピード感を重ね合わせたんです。時には立ち止まってしまう瞬間もあるけど、負けないで夢を追いかけていこうというパワフルな言葉を選びました。

――歌声も元気でフレッシュですね。

 “シンカリオン”がグオーッ!と飛ぶように走る姿を思い浮かべてたら、あんな感じになりました(笑)。オンエアになってから、インストアライブに前回までは見かけなかった小さなお子さんたちも増えましたね。一生懸命反応してくれるのがうれしいです。

――対照的なのが、コンテンポラリーでちょっとセクシーなR&Bといった「OVERLOAD」。ダンスしながら歌ってほしいな、などと思ってしまいました。

 ゆくゆくは、と、個人的には思ってます(笑)。何年かかるかわからないですけど、準備が整ったときにはそういうアウトプットの仕方もしたいですね。

――T-SKさん、Moon Childさんとの共作ですが、どのように作業を進めたんですか?

 まずT-SKさんがトラックを作ってくれまして、それを元に、Moon Childさんと僕を含めた3人で、ああだこうだと英語でやりとりをしました。異文化交流的な面白さもありましたね。

――Moon Childさんというのは?

 スウェーデンの作家さんなんですよ。マイケル・ジャクソンがいちばん好きみたいで、仮歌もちょっとブラックミュージック的で、センス抜群でした。すごく高いファルセットのフレーズがあったりして、歌うのに難しい曲でしたけど、僕自身がやりたい方向性のひとつとして、次への足がけになるものができたと思います。

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