歌手のJY(知英)が2日、東京・コスモプラネタリウム渋谷で、新曲「星が降る前に」(3月28日発売)の発売記念したライブを開催。“星降る”プラネタリウムで歌った。

コスモプラネタリウム渋谷で歌うJY

 新曲「星が降る前に」は、動画再生サイトで関連動画含め4000万回以上の再生を記録している話題作。映画監督・岩井俊二氏が、作詞・楽曲プロデュース・ミュージックビデオ監督の“3役”を務め、岩井氏が作詞を手掛けた「星が降る前に」と題された共通の歌詞をもとに、岩井俊二氏、亀田誠治氏、Seiho氏、MONJOE氏(DATS/yahyel)、山本加津彦氏がそれぞれ楽曲を制作する新しい試みの作品となっている。

 この日のイベントは、100人限定のファンの前でおこなわれた。冒頭のトークでは、代表曲「好きな人がいること」など、今までのJYの楽曲を多数手掛け、今回も「星が降る前に Prod by 山本加津彦」をプロデュースした、山本加津彦氏も登場。

 「プロジェクトのきっかけは?」というMCの質問に、JYは「たまたま岩井さんとLAで出会ったんですけど、夜にご飯を食べに行った帰りに岩井さんとご一緒した車内で、すごく月が綺麗で。ふと『綺麗だなぁ』と呟いた私の姿を岩井さんが見て、この歌詞が浮かんだらしいです」と答え「そして岩井さんの歌詞をもとに曲を発注させて頂いたら、どの曲もすごく良くて。もう全部作っちゃえ。ってなったんです」と制作秘話を明かした。

 トーク終盤では、リード曲となる楽曲「星が降る前に Prod by 岩井俊二」のミュージックビデオも上映。背景の動きをハイスピードカメラでスローモーションにしてとらえるために「倍速リップ」という手法が採用されたというミュージックビデオの想い出を、振り返ったJY。会場のファンと一緒に、まさに岩井俊二監督ならではの映画さながらの映像美を堪能した。

コスモプラネタリウム渋谷で歌うJY

 その後のライブでは、同歌詞の5曲を一挙に披露。まずは、プラネタリウムで“星が降る”演出のなか、岩井俊二氏と亀田誠治氏がプロデュースした2曲をメドレーで歌いはじめると、客席のファンは、満天の星空を見上げながら聴くJYの優しい歌声に酔いしれた。

 岩井、亀田という大御所が手掛けた2曲に続いては、新進気鋭のクリエイターであるSeihoとMONJOE(DATS / yahyel)がプロデュースした2曲をメドレーで披露。この曲中にJYは、星空から一転、明るくなった客席を歩きはじめると、まさかの嬉しい展開に喜ぶファンとの交流を楽しんだ。

 JYがステージに戻ると、先ほどトークパートでも登場した、山本加津彦氏が再ひステージに。最後は、山本氏によるピアノ生演奏で「星が降る前に Prod by 山本加津彦」を披露。これまで数々の楽曲をともに紡ぎだしてきた2人ならではの、まさに息の合ったコラボレーション。こうして、同じ歌詞で全く違う5曲を歌い切るというライブは幕を閉じた。

 JYは女優・知英としても活躍中で、主演ドラマ『オーファン・ブラック』のほか、主演映画『レオン』が2月24日に公開。さらに夏には主演映画『私の人生なのに』公開が控えている。

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