悔しい想いをバネに、あゆみくりかまき　ここから始まる大逆襲

「甘噛みしまくりデイズ」です

——「残像フラッシュバック」の振り付けは、いつもとは違う工夫があるとのことですが。

あゆみくりかまき

まき　今までの自分たちでは、サビでは単純に＜オイ！オイ！＞とこぶしを振り上げてノる感じでしたけど、この曲ではみんなで一つになれるポーズを私が考えました。“Lポーズ”と呼んでいるんですけど、サビで＜SAY YEAH＞と歌うところで、親指と人差し指でＬの形を作って大きい円を二回描くんです。

——何で“Ｌ”なんですか？

まき　本当は＜YEAH＞の“Ｙ”という意味なんですけど、説明する時にＬのほうが形をイメージしてもらいやすいと思って。

あゆみ　Ｙに見えるようにしようとすると手首が辛いから、Ｌのほうがやりやすいし。

くりか　実はくりかは、ポーズの呼び方を“Ｚポーズ”にしてもいいかなって思っていました。またぎのＬと自分たちのＬを合わせたらＺの形になるので。それに「残像フラッシュバック」だから「残像」のＺという意味になるし。

まき　なるほど、それもいいね！　まあとにかくＬでもＹでもＺでもいいので、みんな一緒にやってください（笑）。

——「残像フラッシュバック」というタイトルですが、この２年を振り返り残像がフラッシュバックするような記憶はありますか？　例えばあの時のライブのあの場面とか。

まき　最近で言うと、昨年末のクアトロでのワンマンライブで、アルバム発売を発表した時のまたぎの声と熱い眼差し、熱い声援は、今も思い出すと鳥肌が立ちます。またぎの「一緒に戦ってやるぞ！」という気持ちがひしひしと伝わってきて、「この人たちともっともっといい景色を見たいな」って思いましたね。

くりか　ライブじゃないですけど、３年前の年末に移動車が転倒する事故を起こして。私たちも怪我をしてしまったんですけど、その時に自分のことよりもまずライブのことを一番に思ったんですね。またぎの顔がバッと浮かんで。それだけ自分にとって、ライブが大切やったんやなって。そのライブが大切という気持ちは、今もずっとフラッシュバックし続けている感覚がありますね。

あゆみ　恩師から「上を目指すなら、ずっと悔しい想いを持ち続けることが大切だ」と言っていただいたことがあって。「長く活動していく中で、悔しい気持ちは薄れていく。でも悔しさをずっと持ち続けていれば、絶対に１番を取れるから」と。確かにそうやなと思っていて。その言葉は、ことあるごとにフラッシュバックします。

——また「Amagami Days」は、ロックながらポップさのある楽曲で、サビが爽快ですね。

くりか　レコーディングでは、一番苦戦しました。何度歌ってもメロディが掴めなくて。試行錯誤して、結果的にいつもとは違う声のニュアンスを出せたんじゃないかなと思います。ちょっとクセのある声を意識したと言うか。そもそもクセがある歌い方だとは言われるけど、どちらかと言うと地声に近い感じの声になったかなって思います。

あゆみ　井上ジョーさんらしい独特のメロディで、「このメロディにこの言葉がくるの？」と、最初はびっくりしました。でも、もう一回聴きたいと何度も思わせる、中毒性がある曲ですね。あゆみは、くうちゃん（くりか）とは逆に、楽しくなってクセを強く出し過ぎてしまって、「もうちょっと抑えて」と言われました（笑）。

まき　歌詞は、女の子が男の人を手玉に取るような内容で、こういう大人の恋愛の歌詞を歌う時がとうとうきたか！　と思いました（笑）。私は歌詞を意識しすぎて、＜そこのHey，boy！＞と歌うところが、大人セクシーになり過ぎてしまって。めっちゃネチっこくやったら「それは違う」って。「もうちょっと高校生くらいのイメージで」と言われました。

くりか　＜そこのHey，boy！＞の言い方は、まっちゃん（まき）から教わったんです。「どうしたらもっと女性らしくなるかな？」って聞いて。

まき　くうちゃん（くりか）は、跳ねた言い方で子どもっぽくなっちゃっていたんです。それで「もっと滑らかにしたらいいんじゃない？」とアドバイスしたら、「ほんまや〜。明日やってみる〜！」って。な！

くりか　うん。これからセクシーは任せてください（笑）。

——タイトルの「Amagami」は、“甘噛み”のことですよね？

まき　はい。私は、めっちゃ甘噛みします（笑）。ライブで初披露する時に、曲紹介で甘噛みしちゃったり…。

——ライブの大事なMCで、噛んでいるところを何度も観ました（笑）。

まき　そうなんです。グループ名すら噛む時があるんで（笑）。きっと早く言いたい気持ちが先走っちゃって、口が追いつかないんです。

——「Amagami Days」は、まきさんの曲ですね！

まき　「甘噛みしまくりデイズ」です（笑）。