攻めている姿勢を見せたい、GLIM SPANKY 2018年にかける想い
INTERVIEW

攻めている姿勢を見せたい、GLIM SPANKY 2018年にかける想い


記者:村上順一

撮影:

掲載:18年03月12日

読了時間:約15分

自分に自信がないから嫉妬する

――お2人に二面性はありますか。

松尾レミ 亀はすごくわかりやすくて、ギターを持つとギターキッズになるんですけど、ギターを置くと5歳みたいな。

亀本寛貴 それ、どっちもキッズじゃん(笑)。

松尾レミ そうだけど…ぬいぐるみとか好きなんですよ。

亀本寛貴

亀本寛貴

――乙女なんですね。

亀本寛貴 子供っぽい人形というか、クマとかです。それも女子用というより子供用という感じじゃない?

松尾レミ そうだね。本当に5歳の男の子が動物園で買ってもらえるような感じ。

――じゃあ、部屋にはギターや機材とぬいぐるみが。

亀本寛貴 あります。いいんですよ〜ぬいぐるみは。

――癒しですね。亀本さんからみた松尾さんの二面性は?

亀本寛貴 松尾さんは二面性はないかな…? ないけど、急に人格がコロコロ変わるんです。

松尾レミ いや普通ですよ。

亀本寛貴 30秒くらい前までは「いや〜楽しい!」みたいな感じだったのに、30秒後には怒りだしたりとか。

松尾レミ それヤバい奴じゃん(笑)。それ二面性じゃないよ(笑)!

亀本寛貴 確かに。やっぱり音楽をやっている時くらいはカッコつけたいというか、楽器を持って曲が始まればそういうモードになりますね。それはミュージシャンはみんなが持っている二面性かなと思います。演奏中だけでなくて、MC中もそうだという人もいれば。今みたいにGLIM SPANKYとしていればそうだという人もいるし。僕はそれはできなくて曲の間のみしかできない。

松尾レミ 私は別に、オンオフがないかも。

亀本寛貴 スイッチないんだ。

――常にオンなのかもしれませんね。歌詞の中で「嫉妬」という言葉が出てきますが、お2人は音楽という面で他のアーティストに嫉妬をしたりすることはありますか。

亀本寛貴 音楽で「あいつの方がカッコいい、悔しい」というのはないですけど、僕らがライブツアーをしていたときに、あるバンドがツアーをしていたんです。そのときに、出待ちの数が100倍くらい違うし、全員女子というのを見て、それは「クソ、何でこんなにモテるんだ!」って思いました(笑)。

松尾レミ へええ…。私はどうでもいいな(笑)。

亀本寛貴と松尾レミ

亀本寛貴と松尾レミ

――松尾さんは音楽で嫉妬することはありますか?

松尾レミ 嫉妬は醜いなと思ったので、そのままのことを「愚か者たち」の歌詞に落とし込みました。嫉妬をするとしても、それは自分に自信がないからじゃないかなと思います。それは表現者として、そういう人の曲はあまり聴きたくないと思うので、そういう感情に転換しないですね。

――やはり何においても自信は重要?

松尾レミ そうですね。自分は自分、相手は相手、と思うしかない訳です。だから嫉妬している暇があったら自分の曲、自分を高めて、嫉妬をしそうな相手よりも違う部分を伸ばした方がいいなと思います。

 凄い人はいっぱいいるし、嫉妬とかしていたら、たぶん自分が潰れちゃうと思うので。リスナーとしても、自信がある人のステージを観たいし、自分はそういう風にしています。「これが凄くいいから、みんな聴いて下さい」という方が気持ちいいじゃないですか。

――その方が聴きたくなりますね。タイトル「愚か者たち」は、「愚か者」という言葉自体にネガティブなイメージがありますが、ポジティブに捉えてもいいのでしょうか?

松尾レミ あまり答えを限定せずに、「愚か者たち」と訴えかけていますけど、それは自分自身のことかもしれないし、歌っている人が自分で思っていることかもしれないし、聴いているリスナーのことかもしれないし、そこに答はないんです。

 感情によって、この曲を聴いたときに背中を押してくれる曲になるのか、「どうしよう」とドキッとなっちゃう曲なのかというのも変わると思います。<右か左か 選びな さあどうする>と、問いかけて終わっているんですけど、そこにあまり答えをつけない方がいいかなって思っています。

――私は良い意味で「愚か者でありたい、失敗を恐れずにいたい」と捉えました。

松尾レミ それも正解です。

亀本寛貴 そう捉えてもらえると嬉しいよね。

この記事の写真
亀本寛貴と松尾レミ
亀本寛貴
亀本寛貴と松尾レミ

記事タグ 

コメントを書く(ユーザー登録不要)

関連する記事