こんちわ~す、実はロック好き 脳みそ夫 ギャク誕生秘話を聞く
INTERVIEW

こんちわ~す、実はロック好き 脳みそ夫 ギャク誕生秘話を聞く


記者:木村武雄

撮影:

掲載:18年03月07日

読了時間:約12分

曲を通じて届けたいフレーズ

――今回の楽曲「脳みそ夫体操」も子供ウケしそうな気もしますが、メジャーデビューに至るまでの経緯は?

 もともと僕は歌が下手で、ダンスも苦手なんです。CDデビューなんて考えたこともなかったんですけど、関西テレビの『ミュージャック』という番組に出させて頂いたときに、たかみな(高橋みなみ)さんが凄く僕にハマってくださいまして。それを見たプロデューサーさんが「女子ってこういうのが可愛いと思うんや」と気づかれたようでして。それで他の女性スタッフさんに聞いたら可愛いって言うから、「これは商品になるかもしれないな」ということでお話を頂きました。

脳みそ夫

脳みそ夫

――もともと作曲はできたのですか?

 曲なんて作れないんですけど、口ずさむくらいはできるので、それを吹き込んで提出してという感じでした。

――今回の曲の原型は脳みそ夫さん?

 はい。作詞作曲は僕です。

――メロディは歌詞と一緒に出てくる?

 そうです。15分くらいで出来ましたかね(笑)。手を抜いているわけではなくて、どれくらい力を入れるのかも相場はわからないですけど。コントもそうなんですけど、良いものが出来るときはすぐ出来たりするんですよ。すんなりと。だからこれは良い傾向かと。サビの部分はもともと僕がやっていたギャグなんです。それにAメロなどを付け足したという感じですかね。

――どうやって曲を聴かせたいと思いましたか?

 サビの<言うな! 言うな! トホホ… 脳みそ夫だぃ こんちわ~す>をまず届けたいというのがあって。一番届けたいのは最後の<こんちわ~す>のところなんです。それがいかに目立つかということを考えて、それのイントロダクションみたいになればいいなと思って作りました。<こんちわ~す>を何とか目立たせるための歌詞です。

――歌詞の言葉も子供にもわかるように言葉を選んだのでしょうか?

 そうですね。誰でもわかるような文章がいいなと思いました。

影響を受けた「おぼっちゃまくん」

――歌詞もコントもそうですが「誰にでも分かるように伝えたい」という意識へと変えさせた理由は?

 年齢がやはり大きいです。33歳か34歳でシュールなネタをやって、事務所も入ってなくて、そのときは実家だったのかな? さすがにやばいなと思って。社会的にはやばいじゃないですかそんな奴(笑)。お笑いで生活をしていきたいというのはあったので、そのためにはどうしたらいいかなと。

脳みそ夫

脳みそ夫

――今に至るまでにどういった道を歩んできたのでしょうか?

 「おったま遣隋使」とか「びっくら古今和歌集」とかあるんですけど、『おぼっちゃまくん』という漫画がありまして、「おはヨーグルト」とか、まあ他にも下品なギャグもあるんですけど、そこから影響を受けたところはありますね。

――ちょっと『ドリフ』にも似ているところがありますよね。子供に共通して受け入れられるというか。

 本当にそうですね。

――ネタのときと私生活のときは全然違う?

 「風呂入るっす〜! 気持ちいいっす〜!」とかやってないですからね。それは全然違いますよ(笑)。

――それはそうですね(笑)。ミュージシャンにインタビューをすると、私生活での経験が曲に反映されているというのもなかにはあったので。

 音楽はわからないですけど、お笑いは人格と近いところで作らないとウケないというのはありますね。僕がキザなことをやってもウケないというか…。それはそれで面白いか。わりと人柄が出るようなネタでないとウケなかったりするので。ネタそのものは私生活ではやっていないですけど、わりと近いパーソナリティではあると思います。

実はロック好き

――もともと音楽は好きだった?

 音楽は大好きで。「脳みそ体操」を聴いてもらうとわかると思うんですけど、BLANKEY JET CITYとかニルヴァーナとか、グランジロックとかが凄く好きです。

脳みそ夫

――想像がつかないですね(笑)。

 つかないでしょうね(笑)。そんな要素まったくないですもんね。

――モーツァルトをコントにしているのでクラシックも好きなのかと。

 いやあ、クラシックはわからないですね。

――コントにしている題材に聖徳太子などを選んでいるのは、歴史が好きだからでしょうか?

 みんなが知っている何かで作ろうかと。題材のひとつとして選んだという感じです。

――クラシックを取り入れたのも、みんなが知っている題材だから?

 そうですね。

――幼少期はどんな音楽を聴いていましたか?

 オフコースとか舟木一夫さんとかですね。パオパオチャンネルのピッカピカ音楽館とか好きでしたね。中学校になってチャゲ&飛鳥とかBOOWYと、布袋寅泰さん氷室京介さんのソロとか。BUCK-TICK、LUNA SEA、Xと聴いていました。

――一番ハマったのは?

 BUCK-TICKです。

――ライブはよく行きますか?

 サマーソニックに出させて頂いているので、出番が終わったあとに観たりします。エレファントカシマシによく行ってます。

――ロックが好きなのですね。ロックミュージシャンとの絡みはありますか?

 たまにTwitterなどでフォローしてもらうことがあります。BEAT CRUSADERSの方からなど。何か親和性があるのかなと思ったりします。

――交流はあるのでしょうか?

 それはないですけど、近づいてきてくれたりしますね。

――今回、Wiennersのフロントマン・玉屋2060%さんが「脳みそ夫体操」のリミックスを担当されていますね。

 Wiennersの玉屋2060%さんが作る曲が好きでして。でんぱ組.incの曲をけっこう聴いたんですけど、好きな曲がことごとく玉屋2060%さんが作曲していて、この人凄いなと思ってリミックスをお願いしたんです。

――玉屋2060%さんが好きなのですね?

 玉屋2060%さんの前では言わなかったですけどね(笑)。

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脳みそ夫
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