コントと楽曲の違い
――自分のコントの一部を楽曲に落とし込んでいるという感じですが、楽曲になると変わる部分は?
お笑いのネタでも、オリエンタルラジオさんとか8.6秒バズーカーさんの「ラッスンゴレライ」とか、リズムネタってわりと受けが良かったりするので、そういうのを作りたいと思っていたんです。リズム感があまりないのでこういう曲を出せてちょうど良かったです。
――そんなにリズム感がないような感じはしませんが?
本当ですか? でもオンエアとか観ると、自分が作ったネタなのに何でこんなに間違えられるんだろうと思います。「恋ダンス」の出だしとかワンテンポ遅れて踊りだしたりとか。
――コントやトークのリズムと楽曲のリズムは違う?
そうですね。そう考えると爆笑問題の太田さんとか凄いなと思いました。いつ恋ダンスの練習をしたのかと。キレキレなんですよね。羨ましいな…。
――将来的にやってみたいことは?
「脳みそ体操」で紅白歌合戦に出たいですね。
――手応えはどうですか?
若者が“踊ってみた”みたいな動画を投稿する『Tik Tok』というアプリで10何万件「脳みそ体操」の投稿があるみたいなんです。その状況は凄いなと思いました。
――YouTubeの関連動画でも出てきますね。こうやって色んな人が踊るというのは予想していた?
「脳みそ体操」に関しては全く想像がつかなかったですね。「こんちわ〜す!」とか、「トホホ…」とかはみんなに真似して欲しくてやっているので、こういう状況は凄く嬉しいです。
――流行語大賞も期待できそうですね?
けっこう目指していて。「こんちわ〜す!」はわりと汎用性がありまして、地方に行ってもそこだけ真似をしてくれる人がいっぱいいて。もっと浸透したら面白いことになるんじゃないかなと思っています。子供がよく真似をしているというのはTwitterとかで投稿をもらったりするので。
――同じ事務所に流行語大賞を獲った日本エレキテル連合さんがいます。何かアドバイスは?
彼女らも全然想像をしていなかったと思います。ネタを作った当初は。だんだん広がっていって「獲れるんじゃないか」という意識はしたと思います。アドバイスは特になかったですが(笑)。
――今後、どういった歌手活動をしていきたいですか?
武道館とかドームツアーとかはあまり考えていなくて…。
――(笑)
曲が「脳みそ体操」くらいしかないので(笑)。今後レパートリーを増やして、「ドームツアーやってくれ」と言われたらやりますけど、そういうのはあまり考えていなくて(笑)。やっぱり地方のショッピングモールとかに行って楽しく踊りたいなという感じです。実際にもうやっていて楽しいです。
――どんな方がいますか?
子供や女子高生がいて踊ってくれます。お笑いってミュージシャンのようなみんなで踊ってというのがあまりないので楽しいです。
――そういった体験は今後のお笑いの活動に活かされる?
お笑いも今は垣根がなくなってきているというか、どこまでがネタかというのはその人の捉え方次第だったりするので。「PERFECT HUMAN」も、あれは曲だという人もいればネタだという人もいるし。僕の中で「脳みそ体操」は曲でありネタであり、という感じですかね。
――「脳みそ体操」を核に今後色んな楽曲展開もある?
そうですね。
――ロックバージョンとか?
いいですね。でもそういうのがどんどん並んでいったら飽きそうですけどね。
――色んな世界観がみられるかもしれませんよ。
そんなに違わない世界観だから飽きるんじゃないですかね(笑)。「脳みそ体操」で色んなリミックスを出したいですね。コーネリアスさんとかケン・イシイさんとか。
――楽しみにしています。
絶対出ないと思いますよ(笑)。
――ライブではどんな姿を見せてもらえるのでしょうか?
新しいキャラをいっぱい出して面白く盛り上げたいと思います。
――新しいキャラ楽しみですね。どういうキャラでしょうか?
温泉、お化け、幽霊。「ちゃぽ〜ん。はあ、生き返る。まあ生き返らないんですけどね」みたいな。
――最後に、今回の楽曲に対しての思いをお願いします。「脳みそ体操」には裏テーマがあったり?
ないですね(笑)。1回目はもしかしたら気に入らないかもしれないんですけど、2回3回と聴いていくうちにだんだん慣れてくるので、是非繰り返しくれっす!
――中毒性ではなく慣れ?
慣れてきます。じゃあ中毒性にしましょう(笑)。
(おわり)