こんちわ~す、実はロック好き 脳みそ夫 ギャク誕生秘話を聞く
INTERVIEW

こんちわ~す、実はロック好き 脳みそ夫 ギャク誕生秘話を聞く


記者:木村武雄

撮影:

掲載:18年03月07日

読了時間:約12分

 「こんちわーす」という挨拶や、OLに扮した聖徳太子のコント「OL聖徳太子」など独特の世界観で人気を集めるお笑い芸人の脳みそ夫(タイタン)が、自身のギャグを落とし込んだ楽曲「脳みそ夫体操」でメジャーデビューする。もともとシュールなネタをおこなっていたが、万人受けしたいとの思いで作ったのが「OL聖徳太子」や「ちびっこ石油王」「モーツァルトの給食当番」などだ。実はロック好きでもあるという脳みそ夫。影響を受けたのは『おぼっちゃまくん』という彼に、コントや楽曲の誕生秘話を聞いた。【取材・撮影=木村陽仁】

「こんちわーす」の誕生秘話

――すごい人気ですよね。

 いやあ、そうでも。でも知名度はちょっとずつ上がってきたのかなという感じがしますね。(認知度が上がったのは)テレビ出演が大きいと思います。

脳みそ夫

脳みそ夫

――このキャラができた経緯は?

 けっこうアングラなことをやっていたんですけど、それだとあまりウケなくて、もうちょっと子供からお年寄りまで楽しめるキャラを見つけようと思ってやりました。それまでは、脳みその模型と漫才というシュールなことをやっていたんですけど、もうちょっとテレビに出やすくて、みんなに受け入れやすいものにしようと。

――OLと聖徳太子のギャップが面白いですが、これが生まれた経緯は?

 聖徳太子が一番やらないことを考えまして、それを衣装で表現できたら一番いいなと思ってOLを。見たらすぐわかるものを選びました。中身を考える前に「聖徳太子でOLをしよう」と考えてからネタを作りました。

――一般受けはすると思っていましたか?

 今までの僕のネタからしたらかなりポップなので。出してみたらみなさん笑ってくれたので良かったなと。

――受け入れられたのは少し驚きでもあった?

 はい。ちょっと難しく考えちゃう人もいるみたいです。歴史を知らない人だったりとか。そもそも、おじいさんやおばあさんは着いていけないみたいです。この前、あるバラエティ番組の公開収録にゲスト出演したんですけど、観客のほとんどが年配で、それであのコントをやったら「はあ?」と言われて。聞こえにくいのと、設定についていけない、という両方がありますよね。「はあ?」って言われてもそこはコントなのでグッと堪えて(笑)。そうはないですよね? 冒頭で「はあ?」って言われるのって(笑)。

――貴重な体験ですね(笑)。心が折れませんでしたか?

 折れましたよ。その後もやっぱりウケなかったので。それが3年前くらいですかね。

――そこからスタートされて徐々に認知されていった?

 そうですね。ライブとか若い子には受けは良かったんですけど、おじいさんおばあさんは鬼門というか。だけど「こんちわ〜す!」は割とやってくれたりするのでそっちを押していこうかと。

脳みそ夫

脳みそ夫

――「こんちわ〜す!」はもとからあったのでしょうか?

 はい。そこだけウケるので、ちょっと誇張してやろうかなと。最初は態度が悪い奴みたいな感じだったんですけど、そこだけやけにウケるので、そこを切り取って、もうちょっとギャグっぽくしようかなと。

――誰かに指摘されてというのもあった?

 それもありました。他の芸人とかお客さんとかに「あの挨拶がやけに面白い」って。

――その挨拶が完成形になったのはいつ頃でしょうか?

 聖徳太子をやりはじめた頃だと思います。2015年くらいかな…。あまり覚えていないんですけど、いつの間にかやっていたという。だから凄く自然なことというか(笑)。

――子供が真似をしやすい感じがありますよね。

 ありがたいことに真似をしてくれて。それで僕のことを知ってくれるという。

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