女子中高生の間で話題のお笑い芸人・脳みそ夫が7日、東京ドームシティ ラクーアガーデンステージで同日発売のデビューシングル「脳みそ夫体操」リリース記念イベントをおこなった。寒空の下集まった多くの観衆の前でコントと「脳みそ夫体操」を披露した。今後の目標について、脳みそ夫は「社会的なブームにして、『PPAP』越え目指したいっす」と意気込んだ。

 脳みそ夫は、お笑い番組などで披露しているOLに扮した聖徳太子のコント「OL聖徳太子」などで人気を博し、「脳みそ夫体操」に関するSNSの投稿動画が16万件を越えるなど現在女子中高生を中心に話題となっている。元AKB48の高橋みなみも彼と番組の共演をきっかけに、ハマったようで「脳みそ夫体操」のミュージックビデオ(Short ver.)にもゲスト出演している。

 この日は寒の戻りで、寒空の下でのステージとなった会場だが親子連れや、女子高生などを中心に多くの観衆が脳みそ夫の姿を見ようと集まっていた。MCに呼びこまれ、脳みそ夫はOL聖徳太子の格好で「こんちわ~す」とお馴染みの挨拶で登場。笑い声の混じった、大きな歓声と拍手が彼を迎えた。

 そのまま、脳みそ夫はコント「OL聖徳太子」を披露。ゆるい音楽をバックに「給湯室に誰かいる!? 蘇我氏!」「あれ~、これプレゼン資料じゃなかった…魏志倭人伝!」などOLの生活に歴史的人物や史実を挟む独特の世界観と、音楽に合わせたコミカルな動きで会場を笑いの渦に。

 先日閉幕した平昌冬季オリンピックで、女子日本代表チームが銅メダルを獲得し大きな盛り上がりを見せたカーリングを観ていたという脳みそ夫。大会期間中に話題となった代表女子メンバーの北海道弁の相槌「そだねー」が気になったと言い、「『こんちわ~す』で流行語大賞狙っているので『そだねー』越えするっす」とライバル心を燃やした。

OL聖徳太子

 また、脳みそ夫は原宿にコラボカフェをオープンしている。「38年生きてきて、まさかカフェになるとは思わなかったですね…」とブレイクぶりについてコメント。

 そして、4人の白い体操着を着た女性ダンサーとともに「脳みそ夫体操」を披露。キャッチ―でゆるい音楽に合わせて行進から彼のギャグの動きを組み合わせたダンスを踊りながら歌う。しかし、脳みそ夫は、曲途中で「もうダメっす」とステージに倒れ込んだ。ダンサーが「みそ夫ー!」と掛け声をかけるのを先頭に会場から声援を受け“みそパワー”をもらった、脳みそ夫は再び立ち上がりテンポの上がった同曲をフィニッシュ。

 また、脳みそ夫はイベント後に報道陣による囲み取材に応じた。デビューを迎えて、「本当に夢みたいですね。寝て見る方の(笑)」と笑う。

 最近はよく声を掛けられるようになったという脳みそ夫。「若い女性の方に話しかけられるようになりましたね。あと、この前、男子中学生の集団に追いかけられて恐怖でしたね。何とかチャリだったんで、振り切ったんですけど」と芸人らしいエピソードを語った。

 今後の目標については「夢はでっかく紅白出たいっす! 社会的なブームにして、PPAP越え目指して」と2016年に大ブームとなった、ピコ太郎の「PPAP」を越える人気を目指すと張り切る。

 事務所の先輩である爆笑問題も気にかけてくれていると言う。「一昨日、お二人にお会いしまして。爆チュー問題としてCD出されている経験があるので、色々とアドバイスじゃないですけど…。太田さんはCDが売れない時代なんで、『俺らの時とは環境が違うと思うけど』と仰っていました。田中さんはケータリングのお菓子に夢中でした」と1999年にフジテレビ系子供番組『ポンキッキーズ』にネズミのキャラクターに扮した爆チュー問題として出演し、「でたらめな歌」でシングルデビューしている爆笑問題とのエピソードも明かした。

 最後に「『こんちわ~す』で『そだねー』越え、『脳みそ夫体操』で『PPAP』越え、脳みそ夫として、シャンシャン(上野動物園公園のパンダ)越えるっす!」と意気込んだ。【取材・撮影=松尾模糊】

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