J☆Dee'Z

私たちの新しい一面を発揮

――「Crazy For You」と「ORIGINAL」の２曲は、ORESKABANDのプロデュース曲で、どちらもホーンが入ったロックチューンのナンバーです。こういうテイストも、今までなかったですね。

J☆Dee'Z

ami　ORESKABANDのみなさんと一緒にスタジオで、“せーの”で録ったんですけど、そういう録り方は初めてでした。一回一回のプレッシャーがすごくて、緊張の糸がピンと張り詰めた雰囲気でのレコーディングが、すごく刺激になりました。練習の時から当日もずっとドキドキしていたんですけど、終わった時は、ORESKAのみなさんと一緒に作り上げた達成感で清々しい気持ちになりました！

Nono　生って感じがすごくするし、歌っていてすごく気持ちよかったです。ブースは別かれていたけど、ヘッドフォンからみんなの声や楽器の音が聴こえてきて、「二人がこう歌っているから、じゃあ私はこう歌おう」とか、その場で考えて歌うみたいな、みんなで同じ方向を目指してやっている実感がありました。

――バンドのジャムセッションみたいな録り方ですね。生バンドとのレコーディングで、歌もよりエモーショナルになりましたね。

MOMOKA　そうですね。生でホーンを入れていただく機会も少ないので新鮮だったし、その場でボーカルディレクションもしていただきました。生で聴くバンドサウンドは、迫力もあるけど繊細さもあって。それをリアルタイムで聴きながらのレコーディングだったので、生のサウンドによって私たちのボーカルをすごく引き上げてもらった感じです。

Nono　クリックを聴かず、テンポやグルーヴをその場で作り上げていく感じでした。

ami　一回一回やるごとに違って、同じものが２つとない。まさに、曲に命を吹き込んでいく感覚でした。

――ロックだけど昔のディスコっぽい部分もあって、この２曲はリズムの取り方が難しかったんじゃない？

Nono　レイドバックしているので、めちゃめちゃ難しかったです！

ami　いつも疾走感のある曲を歌っている時のような、前のめりな雰囲気では格好良くならない２曲です。だからいつもとは違ったノリ方で、最初は苦戦しました。それに歌い方でもロックを意識していて、いつもよりちょっとヌケ感のある声色にこだわりました。

――中でも「ORIGINAL」という曲は、“個性”について歌っていて、これも十代ならではのテーマですね。

ami　はい。「ORIGINAL」は、本当は隠しておきたい弱さや、周りと自分を比べてしまうマイナスな気持ちといった、内面の激しい部分が表現されています。弱気な自分たちもいるけど、オリジナルな存在になりたいという気持ちを込めていて。ORESKAのみなさんから、今私たちが毎日何を感じて、どんなことを考えているのか、そのままの気持ちを歌詞にしたいと提案してくださって。いろいろな話をさせていただいたことが、元になって歌詞ができあがりました。自分たちの気持ちがリアルに反映された歌詞なので、世界観に入り込みやすかったです。

MOMOKA　８割りくらいマイナスなことを歌っている歌詞ですけど、それでも前向きな曲として成立しているのは、歌詞の＜I wanna be the one ＞という言葉の強さによると思います。私たちの新しい一面が、発揮することができたと思います。

――また、遊助さんの2011年の楽曲「全部好き。」のカバーも収録しています。遊助さんの曲は、よく聴いていたんですか？

Nono　全員その世代という感じで、小学生のころからファンで聴いています。それに、デビュー前に“松本梨香 with J☆Dee'Z”という名義で、遊助さんの「V（ボルト）」を歌わせていただいたこともあります。ただその時は、私はまだまだ小学生だったし、ライブでは一度も歌ったことがなくて。今回はJ☆Dee'Zとしてカバーさせていただいて、音源だけじゃなくてライブでも披露できるのですごく楽しみです。

――遊助さんの曲で、「全部好き。」がいちばん好きで、この曲をカバー曲に選んだのですか？

MOMOKA　純粋に好きな曲でもありますし、歌詞の捉え方が男性と女性や世代で変わる曲だと思ったのと、女性目線で歌ってもストレートに想いを乗せられるような素敵な歌詞なので、カバーしたいと思いました。今回アレンジも変えているので、よりJ☆Dee'Zらしさも出せていると思います。

ami　遊助さんが、どんな気持ちでこの曲を作ったのかを大切にして、それを踏まえた上で私たちが感じた気持ちを込めて、カバーだけど私たちらしさを大事に歌わせていただいています。

Nono　温かい曲だから、私たちも温かい気持ちで歌っています。ライブでは、みんなに向けて＜愛してる＞という歌詞を歌うのが照れくさいですけど頑張ります！

MOMOKA　＜愛してる＞なんて口にしたことないけど、それを言えてしまうのが音楽の力なんですよね！