メンバーの音楽ルーツ
――活動4年ですでに解散も経験しているという、スピーディーな展開ですね。さて、みなさんの音楽ルーツなどもお聞きしたいなと思うのですが。
フジ 僕は少年時代にPENICILLINさんの「ロマンス」を聴いてどっぷりヴィジュアル系の世界にハマりました。ベースの音作りも全部、ヴィジュアル系が参考になっています。もう色んなヴィジュアル系が混ざってます。あと、わくわくバンドももっと激しくなっても良いと思うんですよ。
湯毛 いきなり主張し始めてきた(笑)。みんな色々好みがありますからね。僕はどこがルーツかは定かではないんですけど、一番好きなのはアニソンなんです。でも、辿っていくとGLAYさんなんじゃないかなと思います。日本のロックのキャッチーでメロディアスな感じが好きなんです。
せらみかる 僕はゲーム音楽で育ちました。インストばかり聴いていました。高校生ぐらいからゲームセンターに行くようになりまして、そこで音ゲーに出会いました。「ドラムマニア」や「ギターフリークス」に触れたところからバンドサウンドに興味を持ちました。そこからDTMで耳コピとか見よう見まねで曲を作り始めました。音ゲーを介してJ-POPとか知りましたから。
フルコン せらさんは音ゲーがルーツなので、音楽的には何がルーツなのかわからないんですよね。
――ゲームセンターがルーツとは面白いですね。
湯毛 確かにゲームセンターがルーツですね。せらさんはドラムマニアをやっていたから、ドラムも叩けるんですよ。
せらみかる そうなんです。当時もゲームセンターで叩いていたので、友達にスタジオに呼ばれて「ドラムを叩いてほしい」とお願いされたりもしました(笑)。
――ゲームで本当に楽器が出来るようになるんですね。
せらみかる ギターフリークスは構造が本物と違うので難しいとは思いますが、ドラムマニアはYAMAHAさんの電子ドラムが組まれているので、ある程度出来るようになると思います。最近はツーバスも出来るように進化しています。
フルコン メタル系の楽曲も増えました。ドラゴンフォース(英スピードメタルバンド)とかもありますし。
せらみかる ゲームで僕のドラムのレベルが上がっていきます(笑)。
――ドラゴンフォース、あんな高速系もあるんですか!? ではその気になればフルコンさんとのツインドラムも観れますね。
せらみかる (笑)。フルコンさんがいなかった時には、ほんのちょっと僕がドラムを叩いていた時代もあったんですよ。
――そうだったんですね。ヒラノ課長さんのルーツは?
ヒラノ課長 僕もフジと一緒で90年代のヴィジュアル系にショックを受けまして。そこからバンドを自分で組んだりしました。そこからヴィジュアル系のルーツを追求し始めまして、辿って行ったら80年代のニューウェーブに行き着きました。その中でもゴシックやポジティブパンクが好きになって、そこからまた辿って、デヴィッド・ボウイやT-REXなどのグラムロックを知って、さらに掘って行きました。
湯毛 これはエルヴィス・プレスリーまで行くぞ(笑)。
ヒラノ課長 今はローリング・ストーンズで止まっています。僕の原点は男性が化粧したりとか、艶めかしい煌びやかなものです。音楽をするだけではなくて、魅せ方も色々あるというのが面白かった。その魅せ方によって音楽もカッコよくなるし、そこからバンドの世界観がすごく好きになりました。化粧しているバンド全般が僕のルーツです。
――ではフルコンさんは化粧をされていますが、ヒラノ課長さんとしては羨ましい?
ヒラノ課長 フルコンさんのとはちょっとベクトルが違います(笑)。
湯毛 フルコンさんのは顔を隠すためなので、プロレスラーのマスクマンみたいな感じです(笑)。
ヒラノ課長 僕もガンガンヴィジュアル系メイクをやりたいところもあるのですが、バンドで浮かないように今その一番良いところを探しています。
――フルコンさんのルーツは?
フルコン 僕が初めてコピーしたのはGLAYさんでした。そこからヴィジュアル系にハマっていきます。さらにそこからSEX MACHINEGUNSをきっかけにHR/HMの世界にどっぷりハマって聴きまくりました。あと、アニソンも好きで、湯毛は特撮やロボット系の熱いアニソンが好きなんですけど、僕はゴリゴリの萌えアニメ系が好きです。
ヒラノ課長 ゴリゴリの使い方が(笑)。
フルコン なので、わくわくバンドには“萌え”が足りないと思っています。
せらみかる フルコンさんの作詞作曲した曲があるんですけど、それはフルコンさんの趣味が全開に出ています。アイドルアニメの曲みたいなキラキラした感じで。