アイドルもラップも、lyrical school 新体制となり目指す高み
INTERVIEW

アイドルもラップも、lyrical school 新体制となり目指す高み


記者:榑林史章

撮影:

掲載:18年02月22日

読了時間:約11分

ラップには正解が何通りもある

――現在の目標は日比谷野音のワンマンだと最初に話がありましたけど、その野音に向けて課題にしていること、やっていることは?

lyrical school

hime リリスクの現場は、小さいお子さんもいればご家族で来てくださる方もいて、年齢層問わず楽しんでいただけるところが魅力だと思っています。野音でやる時も、ヒップホップだからと言って、大人ばかりとか男性ばかりにならずに、今のままの感じでいてくれたらうれしいので、そのためにより入り口を広げたいですね。

 格好いい曲はラップが好きな人にハマればいいなと思うし、可愛い曲はアイドルが好きな人に観てもらえるようにしたいし。ラップとパフォーマンスで、メリハリが付けられるように意識してやっていて。それを野音までに、どんどん強化していけたらいいなと思っています。

minan 以前はどの曲も振り付けやダンスがあったんですけど、昨年初めに新体制になって以降の曲では、曲によって自由に動きながらラップする曲も増えていて。振り付けのある曲は、みんなで一緒に踊れるように、risanoが振り付けを担当した曲もあります。

risano “ケチャクリック”という振りを考えました!ケチャしながら指ぱっちんをするというものですけど、最近のライブではみんなやってくれるので、すごくうれしいですね。

minan 私が野音に向けて意識しているのは、一回一回のライブを毎回しっかりやって、それを重ねることかな。私たちにとっては何十回のうちの一回でも、その人にとっては人生の中での一回かもしれない。そういう一回を積み重ねていくことが、きっと日比谷野音のワンマンにつながっていくと思っています。

risano ライブ本番だけじゃなく、リハからその一回一回という気持ちを持っていたいなって思いますね。

――気持ちはあっても、その場でそれを出せるかですよね。

hime 環境の違いもあるし。

risano 昨年の夏にTOKYO IDOL FESTIVALに出た時は、加入して間もなかったのもあったし、真夏の野外で3公演を立て続けにやったので本当に驚きました。暑いし体力的にもキツかったし。でも、結果として楽しかった思い出になっています。そういう意味では、どんな状況でも気持ちが大切だなって思いますね。

――lyrical schoolは、ヒップホップのスタイルでラップをやっていて、一方で女の子らしいキラキラとした楽曲で振り付けを踊ったりもしていますが、アイドルという見方でいいんでしょうか?

minan 考えたことないです。アイドルも素敵だし、ラップはラップで極めていきたいし。

――そのラップの魅力って?

hime 楽器ができなくてもできるし、歌が上手くなくてもラップが上手い人はたくさんいる。歌と違って上手さの尺度がたくさんあるって言うか、正解が何通りもあるんです。

 例えば、母音が同じ言葉はいくらでもあるのに、その中からテーマや歌詞に一番合う言葉を見つけ出して韻を踏んだり、それを次の歌詞にどう繋げていくか考える過程も面白いし。毎回新曲をいただくたびに、「こうくるか!」という新しい発見があって、お客さんも、歌詞からそういうことを感じてくれていると思います。同じ曲と歌詞でも、違う人がラップすればまったく違う曲になる。一番個性を出しやすい、音楽の表現方法なんじゃないかって思います。

risano 歌が苦手でも、マイク1本あればできる音楽です!

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