アイドルもラップも、lyrical school 新体制となり目指す高み
INTERVIEW

アイドルもラップも、lyrical school 新体制となり目指す高み


記者:榑林史章

撮影:

掲載:18年02月22日

読了時間:約11分

 5人組ヒップホップアイドルのlyrical schoolが2月14日に、ライブアルバム『“TAKE ME OUT” ON DEC 16』をリリース。2012年からlyrical schoolとして活動し、昨年4月からminan、hime、hinako、yuu、risanoの5人組として、新体制での活動をスタート。現在は積極的にライブ活動を行っている。今作『“TAKE ME OUT” ON DEC 16』は、昨年12月16日に東京・恵比寿リキッドルームで開催したワンマンライブの模様を収録したライブ盤で「ライブの興奮が何度でもよみがえる作品。これを聴いて、私たちのライブに興味を持ってもらえたらうれしい」と話す。ヒップホップアーティストでありアイドルでもある、彼女たちが目指すものの先にあるものは?【取材・撮影=榑林史章】

ライブ初披露の緊張もそのまま収録

――今回リリースの『“TAKE ME OUT” ON DEC 16』は、昨年12月16日に恵比寿リキッドルームでおこなったライブの音源をほぼそのまま収録。だいぶ攻めた試みですね。

『“TAKE ME OUT” ON DEC 16』ジャケ写

risano ですよね。私はライブ盤という形があることすら知らなかったから、「ライブで歌ったものがそのまま出ちゃうの!?」と、最初は驚きました。できたものを実際に聴いて、自分たちの作品ながらすごく格好いい作品になったと思います。お客さんにとっても、自分が観たライブの興奮が何度もよみがえってくるので、すごくいいなって思いました。

――生々しさがあるし、レコーディングしたものと違っていても、それがライブの醍醐味ですよね。

minan はい。その日にライブ初披露だった曲が、「PIZZA」と「GIRLS QUEST」という2曲で、「CALL ME TIGHT」は東京でのライブは初披露だったし。他にも、ライブであまりやっていない曲も収録されているので、ライブ音源という部分を除いても、かなりレアな楽曲が詰まっています。

risano 初披露の曲はすごく気合いが入って、いつもと違うタイミングで煽ってたりもあって。自分たちでも改めて聴くと、「こうだったんだな」と思う発見もあったし。いつも観てくれているお客さんにも、いつもとは違う感じで楽しんでもらえると思います。

hime ただ初披露だった2曲は、リハでは一度も失敗していなかったのに、本番では少し失敗してしまっていて(笑)。そこは、やっぱり緊張があったのかな〜。

――ライブで初披露する曲がある時って、どんな気持ちですか?

minan すごく緊張しますよ。

risano それが2〜3曲あったから、心臓がバクバクでした。その代わり、間違えずにできたときの達成感がはんぱなくて(笑)。歌えた時の感動と、お客さんのいい反応。それがこのアルバムには、しっかり入っています。

minan 初披露からドンッ!って盛り上がってくれる曲もあれば、ライブでやる回数を重ねていくうちに徐々に盛り上がっていく曲と、両方のパターンがあって。初披露の時は、どっちの反応になるか分からないから、ドキドキしますね。だから実際にやってお客さんの歓声を聞いて、「こういう曲も好きなんだな」とか、「こういう曲も盛り上がってくれるんだ」とか、お客さんの好みを確認できる部分もあるし。

hime 初披露は、いろいろな緊張がありますね。

――こういう作品を出すということは、やはり自分たちの最大の武器はライブで、ライブを観てほしいと考えているわけですよね。

hime この作品が、私たちのライブに興味を持ってもらえるきっかけになればうれしいですね。今は、東京・日比谷野外大音楽堂でのワンマンを、メンバー全員の目標として共有しているので、まだまだ道のりは遠いですけど、それに向けての足がかりになればいいなと思っています。

――どうして日比谷野音なんですか?

hime ヒップホップのライブが野音でおこなわれるのは珍しくないし、前からやりたいと話をしていたんですけど、昨年5月にみんなでスチャダラパーさんのライブを野音で観たんです。その時に、「自分たちもあそこに立ちたい!」という気持ちが、すごく強くなりました。

risano 天使の風って言うか(笑)。野外なので、自然のマイナスイオンの風がすごく心地よくて。それで「ここでやりたい!」って。

minan 日比谷野音で、しかも満員でやりたいです!

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