アイドルもラップも、lyrical school　新体制となり目指す高み

メンバーの好みや日常が歌詞に

――それぞれのオススメの曲を伺っていきますが、「PIZZA」なんかは、ピンポーンとチャイムが鳴ってパーティーが始まる楽しいナンバーですね。

lyrical school（撮影＝榑林史章）

risano　その日のライブに来てくださった方で、「あの「PIZZA」という曲が良かった」と言ってくれた人が多くて。ピザのCMが来ないかな〜と思ってます（笑）。ライブで観ても音源で聴いても、すごく楽しい曲ですね。

hime　私は個人的に、4曲目の収録の「I.J.」がオススメですね。ライブでもあまりやらない曲で、ライブハウスの時にたまにやる感じなので、ライブ音源を聴けるのはレアなんです。

　それにこの曲は一人一人のバースが長いので、メンバーそれぞれのラップの個性もわかりやすいし。曲調はキラキラした感じというわけではないけど、その中でそれぞれがどういうラップを繰り出すか、すごく試行錯誤して作りました。

minan　歌詞は宝の地図を探すみたいな感じです。ただ、歌詞をなかなか覚えられなくて、すごく苦戦した曲でした。

――みなさん的にも、今は日比谷野音という宝を示した地図を探して活動しているわけですね。

risano　素敵に言うと、そうですね（笑）。

hime　それを言ったら、6曲目の「GIRLS QUEST」もそういう歌詞です。

minan　「GIRLS QUEST」は、歌詞に今の私たちのことが書かれていて。私個人のことで言うと、夏に骨折したことが出てくるし。ここから次に進んでいくという気持ちが表れているので、私たち自身もこの曲を歌っていると、背中を押してもらえる気持ちになります。お客さんもこれを聴いて、前向きな気持ちになってもらえたらうれしいですね。

――女の子らしいキラキラした部分が出てくる歌詞の曲もあるのが、lyrical schoolらしいところだと思いますが、作詞家の方とは歌詞についていろいろ話をされるんですか？

hime　私たちのTwitterやブログを読んで、エピソードを拾ってくださることも多くて。個人が好きなものや好みが歌詞に出てくる歌詞だと、みんなテンションが上がります。

risano　私はお寿司が大好きで、10曲目の「DANCE WITH YOU」では、みんなの好きな食べ物が順番に出てくるんですけど、私が歌うところでは＜お寿司＞と歌いながら寿司を握る振り付けがあったりします。

hime　「DANCE WITH YOU」には、私の好きなマシュマロも出てきますね。昨年の夏にアイスの新しいフレーバーを考えるコンテストがあって、私は“マシュマロ入りアイス”を考案したんですけど、それをブログに書いた時に読んでくださったらしくて。7曲目の「夏休みのBABY」でも、＜マシュマロプリンセス＞って出てきますね。ちなみにアイスのコンテストは、速攻で落選しました（笑）。

minan　私はさつまいもが好きなので、＜スウィートポテト＞って出てきます。

――risanoさんは、何かオススメの曲はありますか？

risano　そうですね〜。ラストに収録の「NOW!」は、私がフェイクをしているところがあるんですけど、犬の遠吠えみたいに聴こえなきゃいいなと（笑）。

　ライブの当日はそこを歌うのがすごく楽しみで、気合いが入ったし、歓声もあがったのですごく手応えを感じていたんです。でもライブ盤になったものを改めて聴くと、自分が思っていたのとは少し違っていいました。歌っているその場の感覚と冷静になって聴くのでは、印象がまったく違うんだなということを発見しました（笑）。

hime　このアルバムには、そのフェイクに反応してお客さんが沸く声も入っているんですけど、スタジオでレコーディングするとその歓声は入らないわけで。でもこの曲は、歓声も込みで完成されていると思うので、ライブ盤で出せて良かったなと思います。ぜひrisanoのフェイクにも注目して聴いてほしいです。