深川麻衣、地元で語った想い 初主演映画、乃木坂46、そして決意
INTERVIEW

深川麻衣、地元で語った想い 初主演映画、乃木坂46、そして決意


記者:木村武雄

撮影:木村武雄

掲載:18年02月18日

読了時間:約10分

特別な思い出・卒業コンサート、歌は紡がれていく

――大室山で重要なシーンを撮った本作ですが、深川さんは静岡出身で、乃木坂46として最後のコンサートはここ静岡でした。今振り返ってみるといかがですか。

 活動の最後の最後が2016年6月の卒業ライブだったので、地元でライブが出来て、そしてそこで終わることができるというのは凄い幸せなことだな、と今改めて考えてみても思います。しかも出身が磐田市でエコパスタジアムも結構近い場所だったり、いろんなアーティストさんが来て下さっていたので、最後にそこでライブができるんだというのは凄く嬉しくて、特別な思い出です。

深川麻衣

深川麻衣

――あの時のMCでは、リハではこらえていた涙が出てしまったということを話されていました。

 今思うとあの時間を噛みしめながらやっていました。やっぱり、アイドルは特殊なお仕事だと思っていて、ライブでは大勢の方がサイリウムを持って下さって、ステージからあの光景が見られるのはやっぱりアイドルならではのことだと思うんです。その光景が見られる、自分にとって最後の経験だったので、メンバーのみんなやステージから見えるみなさんだったりとか、その光景をしっかりこの目に焼き付けようと思ってやっていました。

――あの時の光景が今もどこかで浮かんでくることはありますか。

 たまに思い出したりします。乃木坂46も新曲が増えていきますけど、バースディライブという1年に1回大きなライブがあって、全部の持ち曲を披露するときに、私がお話したことがない三期生の子たちが、皆で「ハルジオン」(ハルジオンが咲く頃、深川麻衣のセンター曲)を歌ってくれたりとか、そういうのを耳にしたり、映像で見たりすると凄くジーンとします。

――ご自分がやっていたものが後輩に受け継がれていくというのは感慨深いですね。

 そうですね。卒業をして、自分がいなくなっても曲はずっと残っていくものなので、こうやって歌って頂けるのは凄く有り難いことだなと思います。

特別な地・静岡への思い、家族の応援

――卒業ライブをおこなった静岡ですがどのような思いがありますか。

 いや、特別ですね。大好きなので、こうやってお仕事で帰ってくることが出来て、凄く嬉しいし、テンションが上がりますね(笑)凄い楽しみにして来ました。静岡出身で活躍されている方はいっぱいいらっしゃいますが、私もちゃんと静岡県民として恥ずかしくないように…というのはおかしな言い方かもしれないですけど…。静岡は私にとって凄く安心感があって、自分が頑張っている姿を家族だったり、地元の友達だったりとか、静岡の皆さんに見ていただけるようにこれからも頑張っていきたいです。

――アイドルになる前に、名古屋で行かれて、そして、上京されて。当時は葛藤があった?

 高校卒業して名古屋の専門学校に通うと決めた当時は、芸能のお仕事に対しては憧れがあったんですけど、高校卒業してすぐに上京する決心がつかなくて。それで、洋服も好きだったので服飾の専門学校に2年間通って。卒業時期を迎えてその先が就職の道しかなかったので、後悔するぐらいだったら1回ダメもとで行ってみようと思って決断して上京しました。決心を固められたのは家族の存在も大きくて。「やってみたかったらやってみなさい」と背中を押してくれました。今思っても本当に応援してもらっているなと感じます。

深川麻衣

深川麻衣

――お母さんが「1年間の期限を設けて頑張りなさい」と言ったそうですね。

 そうですね。応援してくれるんですけど「自分の事は自分でできるようにしなさい」という感じでした。

――今の深川麻衣さんの姿を見てご家族はどう思っているでしょうかね。

 今も凄く応援してくれていて、今日も磐田からお母さんが舞台挨拶に友達と一緒に来てくれるそうなんです。でも、お父さんは実家に帰ると凄く心配していて。「仕事はあるのか」と聞いてくれて。心配でしょうがないみたいで。

――こうして初主演映画が公開されることに嬉しく思っているのでしょうね。改めて、この作品は深川さんにとってどういう作品になりましたか?

 映画自体もこの作品が初めてで、いつか映画に出させて頂くということがずっと夢だったので、その夢が叶って嬉しいです。当たり前ですが、初めての作品は人生で一度きりなので、たぶんこの気持ちは、もし2回目3回目とお仕事をさせて頂くことはあっても他にはないものだと思います。2週間ぐらいの期間で撮りましたが、この期間は本当に大事なものになったので、それを忘れずにこれからも繋げていきたいなと思います。

――今後やってみたい役はありますか?

 時代劇は凄く好きで、ずっとやってみたいと乃木坂46の時からずっと言っていました。あとは今までやらせて頂いた役が美大生など学生だったり、内に秘めるようなタイプの女の子が多かったので、真逆の喜怒哀楽が全面に出るようなタイプの役柄もやってみたいですね。ちょっとドロドロしたような感じの。内に秘めずに全面的に感情が出ている感じのがいいですね。

――時代劇という話もありましたので、歴史はお好きなんですか?

 語れるほどそんなには詳しくありませんが、坂本龍馬は凄く好きで、中学の時に社会科見学のような学習があってその時に寺田屋に行ってみたりとかもしましたね。今にないものに憧れる部分が凄く強くて、建物や服装とか、今にない世界に入ってみたいという気持ちがあります

――それこそ浜松城とかも。

 大河ドラマの『直虎』(NHK)は見ていました。浜松も凄く盛り上がっていたので、いつかそういう形で自分も、静岡にゆかりのあるお仕事が出来たらいいなと思います。

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