七瀬公、原田泰造から人柄絶賛されるも「人たらし」と言われ撃沈
原田泰造(47)主演の映画『ミッドナイト・バス』が27日、公開初日を迎え、初日舞台挨拶がおこなわれた。原田ほか、共演の山本未來(43)、小西真奈美(39)、七瀬公(23)、舞川みやこ、長塚京三(72)、竹下昌男監督が登壇。原田を絶賛する七瀬を、原田が持ち上げて落とし、笑いを誘う場面が見られた。
『ミッドナイト・バス』は、第27回山本周五郎賞と第151回直木賞の候補に選出された、作家・伊吹有喜さんの小説を原作とした実写映画。東京から故郷の新潟に戻り深夜バスの運転手として働く男と、別れた元妻の再会をきっかけに、離れ離れの家族が新たな道を歩み始めるまでの様子を描いた。
今回の出演者のうち、七瀬と舞川の2人のみがオーディションで出演を決めた。七瀬は利一の息子・怜治役で、普段はアイドルグループ「ディア☆」のメンバーとして活動する舞川は、女優の葵わかなが演じる利一の娘・彩菜らとともに、地下アイドルの植田絵里花役を演じた。七瀬に関しては「そのビジュアルがいいかなと思ったのが最初の食いつきだったんですけど、バランス的に怜治が向いている」と回想。舞川も本職のアイドルという面を生かしての採用と、いずれもイメージに沿った人選であったことを振り返る。
舞川は今回の抜擢に対し「結構長い時間をかけてオーディションをしていただき、監督に見ていただいて、今ここに立たせていただいており、本当にありがたい気持ちです」と喜びを語りながら「役どころもライブをしたり、地下アイドルっぽい衣装を身にまとっていて、秋葉原で客に近いところでライブをさせていただいていたことが生かせたんじゃないかなと思います」と普段の活動が役に生かされたことを明かした。
一方、七瀬は「(役柄として同じで)自分も母子家庭でして、怜治の役と重なるところが原作を読んだときにありまして、そこを大事にしたいと思いました。親への感謝を伝えられる役だと」と、ストーリーに非常に共感した様子をコメント。そんな気持ちを、原田を自分の親と見立ててぶつけたことを明かしながら「すごく広い心で受け止めてくれました、新潟に来ていないときにもLINEを送るとすぐ返してくれり、本当にすごく優しい方でした」と撮影の思い出を語る。
そんな七瀬に「子供としてぶつかってきたので、そこはガチッと受け止めていました」と語る原田は「本当に可愛い子、すごくなついてくるような。犬みたいに」とコメントしながら「“僕、お腹へっています、お金ありません”そういうアピールをすごくしてきます。人たらしです」と七瀬のまた違う面を語り、笑いを誘っていた。
本作は、東京と新潟という二つの場所を舞台に展開するドラマ。新潟では先週20日に先行公開し、大雪などにも見舞われながらもすでに1万人の動員という大ヒットを記録しているという。
竹下監督は「新潟の映画とくくられがちで、もちろん新潟では当然ご当地映画として見ていただいていいですけど、東京はじめ全国の方には、新潟が本当に素敵な場所としてスクリーンに映っていると思いますので、その辺が一番見所だと思いますね。その中で、このキャストの方々がどんな物語を紡いでいくかを、しっかり見ていただければと思います」と映画のポイントをアピールしている。【取材・撮影=桂 伸也】
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