AKB48兼NGT48の柏木由紀が25日、都内でおこなわれた『スターフライヤー presents KitaQフェス in Tokyo』に登場、まもなく迎える同期の渡辺麻友の卒業を受け、渡辺への思いや現在のAKB48に対する自身の思いなどを語った。

 渡辺について柏木は「唯一の同期なので、寂しい。楽屋とかで、意外と盛り上げ役というかムードメーカーがまゆゆなんです。そういう意味ではメンバーみんなもさみしく思ってしまうだろうし。残り1カ月でたくさん思い出を作れれば」と寂しさを見せながら、11年ずっと一緒やってきたことを振り返り「親友でもあり、姉妹みたいな感じでもあり、戦友でもあり、親子でもあり。お母さんにみたいな気持ちになっちゃって。可愛くて可愛くて。めっちゃ怒ることもあって。準備が遅いので。まゆゆは響かないけど」と、一番近い存在であったことを振り返る。

 一方、自身について「(早さは)まゆゆの一個前くらい。たまに後輩から『由紀さん、早くいきますよ』と言われますね。まゆゆが卒業したら、今後は私が最後になるから急ごうと思っています」などと語りながら「卒業を考えた時も結構あって、2~3年前に取材で卒業を考えてますかと言われたり、ネットニュースで書かれたりして、卒業を考える時期なのかなと思っていたけど、今は同期も卒業してしまって、若い子がたくさんいる中で、私にしかできないことや役割があるかなと感じるので、そういう意味ではAKBをまた一から作るという気持ちで、もっとAKBを盛り上げていきたいなと。みーちゃん(峯岸みなみ)もずっといると言っているので、まだまだ一緒に頑張ります」と現状の決意のほどを見せた。

柏木由紀

 そんな中でも「今は兼任だけど、キャプテンみたいな役職もないし、みんなを引っ張っていくとかまとめようとかいう責任感は、一周回ってあまりないので、最年長が自由にやること(を見せること)で、みんなが“こういうことを自分も考えてやってみたい”と思ってもらったり、後はみんなと仲良くやりたいので、総監督には(横山)由依ちゃんもいるし、サポートして後輩とも仲良くやりたい。そういう活動がAKBのためになったらなと」と自身の考える立ち位置を語りながら、AKB48グループについては「もうすぐ12年になるけど、変わっているところ、変わらないことと、たくさんあると思うけど…AKB48にしかないもの、専用の劇場があったり、握手会をやったりというのは変わらないところなので、ずっと続けていきたい」とコメント。

 また、インタビューなどでよくAKB48グループ内では、“メンタルが強い”と言われていることに対して「あながち間違っていないかなと」自身でも認めている模様。「AKBは総選挙や組閣とか、サプライズが多いので、一個一個びっくりすると心が持たない。最初はびっくりしていたけど、年を取ることにいろんなことを楽しんだり、今後どうやったら楽しいかなと考え方が変わってきましたね」と、様々な経験を経て現在に至っていることを語る中で、現在の心境として「最初は自分がアイドルになりたいと持ってアイドルになって、自分がこういうことをしたい、歌いたいと思っていたけど、選挙があったり、たくさんファンの方がいる中で、今はファンのために何かしたい、会いに行きたいとファンのためを考えるようになって、そういう気持ちで活動するようになりました」と自身の目標の遍歴とともに成長の程を語る。

 一方、今年はソロ活動も活発だったことを振り返りながら、この日のイベントのテーマである北九州については「今年はいろんな場所でライブをやらせていただいたり、北九州のあるあるシティでは5月、8月にライブをやらせていただいたのはすごく楽しかったです」と振り返る。

 さらに鹿児島出身である柏木は「モーニング娘。が好きで、中学生の頃に母と一緒に新幹線を乗り継いで北九州に観に行っていました。まだそのころは好きという思いが強く、ガチのファンで、その頃に(アイドルに)まだなりたいとは思わなかったですけど」とデビュー前の北九州の思い出を回想しながら「駅の周辺は賑わっていて、おいしいものもたくさんあって、ちょっと離れたら自然もきれいで、空気も東京にいたら違う感じで、最高ですね」と、その思い出話に花を咲かせていた。

 なお、この日おこなわれたイベントは、首都圏在住者に北九州市を身近に感じてもらうことを目的に開催されたもの。観光や食、文化など北九州市の魅力を伝えるブースの出展・PRステージをはじめ、食や特産品を活用した飲食提供や物販販売、U・Iターンや移住相談セミナー、企業紹介窓口などが設けられ、北九州の魅力をアピールしている。【取材・撮影=桂 伸也】

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