THE YELLOW MONKEYと松永大司監督

 THE YELLOW MONKEYのドキュメンタリー映画『オトトキ』が11日に公開、それを記念し、前日10日にレイトショーにて先行上映が行われ、舞台挨拶のためにメンバーの吉井和哉、菊地英昭、廣瀬洋一、菊地英二の4人と、映画の監督を務めた松永大司氏が舞台挨拶に登場。トークを進めていく中で、英二が吉井に絡まれながら、最後は撃沈し会場が笑いに包まれる場面があった。

 映画『オトトキ』は、2016年に再結成したTHE YELLOW MONKEYの復活劇から、2004年の解散、そして復活を振り返るとともに、彼らの素顔を追ったドキュメンタリームービー。2016年の復活からの一年を追い、全国42公演のライブツアーや2017年初のライブステージ、過去の映像とともに多くのメンバー・関係者のインタビューなどでまとめられている。

 吉井は今回のドキュメンタリー作品を改めて振り返り「我々このメンバー全員が家族なんじゃないかなという気がしていて、僕は問題を起こす三男坊。僕はこの3人に助けてもらったんだなと思う」とコメントしながら、夜遅くのイベントに「眠いから、良いこと言うよね」と自らのコメントに茶々を入れ、暴走の兆しを見せる。

 一方、同様に作品を振り返るべく英二が語り始めていると、マイクを持つ腕を逆の腕で支えているという英二の癖と見えるしぐさが気になってしょうがない吉井は、英二の肘を支えたり、英二の真似をしたりするなど暴走し始める。そんなこともお構いなしに話し続けようとする英二だったが、だんだんと話がまとまらなくなり、その姿に3人は大爆笑。特に英昭は自身のトーク中に笑いがこみ上げてしまい「ごめんなさい」と思わず後ろを向いてしまったほど。

 そして、最後の一言挨拶の際に英二は、劇中のとあるシーンで自身が放った「生まれてきて良かった」というコメントについての思いを、細かく説明し、ようやくトークは終わりを迎えたかと思うと、さらに肩透かしを食らわせるかのごとく「松永さんにまた撮ってもらいたい。今回みたいに常に、というのは難しいだろうから、時々に俺たちのカッコいいところを撮ってもらいたい」などとトークを続ける。最初は再び肘を支えるしぐさを見せたり、英二の格好を真似したりとふざけていた吉井だが、そんなことはお構いなしに話し続ける英二の姿に完敗といった表情を見せ、最後に「アニー、ブログやれ」とコメント、会場を沸かせていた。

 また、ラストで松永監督が「初日ありがとうございます! うれしいです。こんな夜中にこれだけの人が来たのは、それだけパワーもらった気が…」と一言挨拶をする際に、映画公開日を迎えた喜びを語っていると、吉井は「でも監督、さっき裏ではもう新しい作品の編集をやってて、うまくいってないとか…」「もう次に進んでいるんですね」などと松永監督にジョークでツッコミを入れ、笑いを誘っていた。

 他方、本イベントでは映画の主題歌として作られた楽曲で、THE YELLOW MONKEYとしての新曲「Horizon」(11月29日より配信開始)についてのエピソードに言及した。今作は英昭が初めて作詞/作曲に真摯に向き合ったという作品であり、監督からのオファーを受けたことが、最終的には作詞までに結び付いたという経緯を明かしながら「一年間ツアーをやっていたし、メンバーの感謝の気持ち表したいと思って、メンバーに向けての詞も書いておこうかと。一年間いろんなことあったし」と一晩で書いたという詞の内容をアピール。

 合わせてもともとは吉井が歌うことを想定して書かれた楽曲であることが明かされるも、吉井自身も「最初はファンに向けての詞だと思ったけど、これはある日メンバーに向けての詞と思った。いろんな解釈ができてすばらしい」と楽曲を絶賛。松永監督も「それまで音楽なしで作っていたけど、乗せた時にグッときた。映画のために作ってもらったものですが、大きなプレゼントをもらったなと感謝しています」と英昭への感謝の気持ちを言葉にしていた。【取材・撮影=桂 伸也】

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