今年で7回目となる『テレビ朝日ドリームフェスティバル2017』が26日・28日・29日の3日間開催された。本年度はさいたまスーパーアリーナに場所を変え、3日間で過去最大である、述べ46000人を動員。国籍ジャンルを超えた15組のアーティストの夢の競演を楽しんだ。2日目には、THE ORAL CIGARETTES、KEYTALK、ゴールデンボンバー、西野カナ、LUNA SEA、WANIMAの6組が出演。オフィシャルのレポートをお届けする。

KEYTALK

(C)テレビ朝日 ドリームフェスティバル 2017 / 写真:岸田哲平

 寺中友将(Vo/Gt)と八木優樹(Dr)がアニメ『クレヨンしんちゃん』の扮装で登場し、観客の心を笑いでつかむと、「Love me」でLIVE がスタートし、オーディエンスのクラップとともに「Summer Venus」へ。2017年はKEYTALKにとって、全国ツアーの開催や横浜アリーナでのワンマンライブと、飛躍の年だったという。そんな今年の6月に出演した『ミュージックステーション』で披露した楽曲「黄昏シンフォニー」を、「また出たいという想いを込めて」(小野)アリーナに届ける。

 続く「MATSURI BAYASHI」を、ダンサーを引き連れ派手に送りだすと、ラスト「MONSTER DANCE」へ突入。ステージ上では火柱噴射やテープ入りバズーカ砲の派手な演出でさらにアリーナを盛り上げ、次につなげる。

THE ORAL CIGARETTES

(C)テレビ朝日 ドリームフェスティバル 2017 / 写真:岸田哲平

 「ドリームフェスティバル、楽しんでいこうぜ!」と山中拓也(Vo/Gt)が呼びかけ、「我々なりのロックをしにきました」と宣戦布告をして、「リコリス」からライブがスタート。その言葉通り、曲を追うごとにオーディエンスは彼らのパフォーマンスに引きつけられていく。

 花道に進み、アリーナを煽る仕草をみせて、映画『亜人』の主題歌「BLACK MEMORY」を披露、キラーチューンである「狂乱 Hey Kids!!」ではオーディエンスが飛び跳ね、コール&レスポンスが巻き上がると、ステージ上に火花が噴出。「いつかここでワンマンさせてください!」と叫ぶと、ラストの「トナリアウ」へ。その野望の実現も近いであろう実力と存在感をオーディエンスに見せつけてくれた。

西野カナ

(C)テレビ朝日 ドリームフェスティバル 2017 / 写真:岸田哲平

 お揃いの衣装を纏ったダンサーを従え、登場したのはこの日紅一点の出演者である西野カナ。途中、早着替えもみせながら、「GIRLS GIRLS」「UNZARI」とメドレーで披露。普段の彼女のイメージとは少し違うクールな楽曲でオープニングを迎える。

 「ちょっとアウェイなんちゃうかな?とドキドキしていたんだけれど、普段とは違うアーティストさんとご一緒できるということを楽しみにしてきました!」と呼びかけると、フロアから「かわいい!! 」とういう声がとび、その声に「ありがとう」と丁寧に応えるのが印象的であり、アリーナ全体が彼女がもつ温かい優しい空気につつまれる。デビュー10年目に感じた“絆”や“感謝の大切な気持ち”をつづった「手をつなぐ理由」を歌いあげると、ラストは、ピンクのラメテープが舞うなか、「トリセツ」でフィナーレを迎えた。

ゴールデンボンバー

(C)テレビ朝日 ドリームフェスティバル 2017 / 写真:岸田哲平

 2014年以来、2度目のドリフェスへの参加となるゴールデンボンバー。モニターに出演者アナウンスが出るやいなや、鬼龍院翔、喜矢武豊、歌広場淳、樽美酒研二がステージに走り出る。“今日は何をやってくれるのか?”という期待感のなか、『#CD が売れないこんな世の中じゃ』、『元カレ殺ス』と続けてパフォーマンス。メンバーは縦横無尽にステージを走り回ってオーディエンスを煽り、鬼龍院の伸びやかなボーカルはアリーナに響く。

 MCでは「LUNA SEA さんは嵐を呼ぶバンドですよね」(喜矢武)「西野カナさんの大ファンなんです」(樽美酒)と、共演者の話題を前ふりをして「抱きしめてシュヴァルツ」へ。すると、喜矢武の衣装が嵐(強風)に吹き飛ばされパンツ一丁に、西野カナ風の衣装の樽美酒の衣装も吹きとばされT バック姿に。「怒られる~(樽美酒)」と撤収したあとは、新曲である「やんややんやNight ~踊ろよ※※~(※※=都道府県名)」の埼玉バージョンを披露。盛り上がり要素を詰め込んだ振りのある楽曲に、ファンのみならずアリーナ全体が盛り上がり揺れる。その勢いのまま、お待ちかねの「女々しくて」へ。エアバンドとして、最高のエンターティメントを披露してくれた。

WANIMA

(C)テレビ朝日 ドリームフェスティバル 2017 / 写真:岸田哲平

 ドリフェス初参加、さいたまスーパーアリーナでのライブは今年の3月以来というWANIMA のメンバーKENTA(Vo/Ba)、KO-SHIN(Gt/Cho)、FUJI(Dr/Cho)の3人がステージに登場。恒例のコール「ドリームフェスティバル2017、WANIMA、開催しまーす!」とオーディエンスと声を合わせてLIVE がスタートすると、FUJI(Dr/Cho)がドラえもんのマネでタイトルコール。1曲目「THANX」から太陽のような笑顔のKENTA(Vo/Ba)のボーカルは力強くオーディエンスを引き寄せ、ひとつにまとめていく。

 続いて新曲である「ヒューマン」を、ライブ初披露。歌い終わったKENTA(Vo/Ba)が「緊張した~!」と泣きそうな声で告白し、「あとは自由にやります!」と切り替えると、オーディエンスにスマホのライトを灯すように促す。アリーナ全体が眩いくらいの白い光の一体感に包まれて「ともに」で
はシンガロングが巻き起こる。「この続きはまたWANIMA のツアーで。またライブハウスで会いましょう!」と呼びかけいて、ラスト「CHARM」へ。この日ドリフェスに参加する全員に、駆け抜ける疾走感を残して会場を後にした。

LUNA SEA

(撮影=山内洋枝/ 田辺佳子)

 この日トリを飾る彼らを待ちきれないオーディエンスから手拍子が沸き起こり、モニターにLUNA SEAの登場が告げられると大歓声が上がる。ベートーヴェン「月光」をバックに、メンバーが手を挙げて声援に応えながら登場し、最後にRYUICHI(Vo)がセンター位置につくと、真矢(Dr)が怒涛のビートを叩きこみ、1曲目は「Anthem of Light」へ。続いてキャノン砲があがりオーディエンスの高ぶる気持ちを更に盛り立て、「TONIGHT」へ。INORAN(Gt)はセンターステージに進みメロディを奏で、SUGIZO(Gt)とJ(Ba)はそれぞれサイドーステージへ進み、その圧巻のパフォーマンスを見せつけてくれた。

 MCでRYUICHI(Vo)は、バンドがもうすぐ結成30 周年になることを告げ、この日一緒にドリフェスに出演する後輩たちのパフォーマンスを「とってもワクワクしながら観ていた」と語る。「Dejavu」「Face to Face」など初期の楽曲から、「I for You」「STORM」「DESIRE」「TIME IS DEAD」まで。この日初めてLUNA SEA を見たという年代のオーディエンスも、彼らの世界に引き込まれ、攻め込まれていった。

 ラスト「お前ら全員でかかってこい!!」とRYUICHI(Vo)が叫んで「WISH」へ。アリーナから<ラララ>とシンガロングが巻き上がると、宙に銀テープが放たれ、夢のような時間の終わりを告げ。この後、フェスでは珍しくアンコールの声があがり、メンバーが再登場し「ROSIER」を披露。レジェント、モンスターバンドと言われる”LUNA SEAここにあり”いう圧巻のパフォーマンスをオーディエンスに刻み付け、彼らもまた鳴りやまぬ歓声のなか、感謝の意を表しながらステージを後にしていった。

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