初の4大ドームツアー『AAA DOME TOUR 2017 -WAY OF GLORY-』の東京公演をおこなったAAA

 男女6人組のパフォーマンスグループAAA(トリプル・エー)が14日に、東京ドームで自身最大規模となる初の4大ドームツアー『AAA DOME TOUR 2017 -WAY OF GLORY-』の東京公演をおこなった。ツアーは今年2月にリリースされた11枚目のオリジナルアルバム『WAY OF GLORY 』を引っさげて9月2日の名古屋を皮切りに、大阪、東京、福岡でおこなうというもの。アルバム『WAY OF GLORY 』を中心に、この日は10月18日にリリースされる新曲「LIFE」も初披露。アンコール含め全27曲をパフォーマンスした。AAAの12周年を祝福し、「LIFE」が主題歌に起用された、フジテレビ系月9ドラマ『民衆の敵〜世の中おかしくないですか!?〜』の出演者から主演の篠原涼子、前田敦子、千葉雄大、斎藤司(トレンディエンジェル)がサプライズ登場。訪れたオーディエンスを魅了した。東京公演の模様を以下にレポートする。

ドームを圧倒するスーパーパフォーマンス

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 定刻を少々すぎると、会場は暗転。オーディエンスの持つ色とりどりのライトがドームを彩る。4つのメインスクリーンにメンバーの姿が1人ずつ投影されると、大歓声が巻き起こった。派手なライティングが高揚感を煽るなか、6人がステージに登場。オープニングを飾ったのは「MAGIC」。客席のライトは楽曲に合わせピンクやレッドと色彩を変え、美しい光の海なか、歌い上げる6人。

 特効の爆発音が鳴り響き「Mosaic」に突入。ステージ全体が大きなスクリーンとなっていて、飛び散る花火のような映像が楽曲を盛り立てる。「Next Stage」では可動式のステージによって、客席の中央をステージごと移動。最後部まで到達し、「かかってこいよ東京!」とオーディエンスを煽ると、それに呼応するかのように、さらにオーディエンスはテンションアップ。序盤から鮮やかな6人のダンスと伸びやかでエネルギッシュな歌で、魅了していった。

 真っ白な衣装にチェンジした浦田直也、日高光啓、末吉秀太がステージに。楽曲は「OVER」。椅子を使用し、体全身を使って楽曲の世界観を表現。続いて、神秘的な湖のような青い世界が広がり、再び6人が集結し「涙のない世界」を披露。吹雪く映像とリンクし、切ない情景を歌い上げる。アコースティックギターを肩にかけた宇野実彩子は弾き語りで「ココア」を届ける。哀愁を感じさせる歌声でドームを包み込み、オーディエンスもその歌声に癒されているようだった。

 シーンを変えるかのように波の音のSEが流れ、「風に薫る夏の記憶」へ。ピアノを奏でる日高、会場の様々な場所にトロッコに乗ったメンバーが登場。オーディエンスと近距離でのパフォーマンス、そして、楽曲の後半では客席中央から花火のように、紙テープが弾ける演出に注目が集まる。そして、人気曲「恋音と雨空」を届ける。和の雰囲気を感じさせるメロディ、客席は新緑を感じさせるグリーンのライトで埋め尽くされた。楽曲が進み、桜吹雪が降り注ぎ、その中で熱唱する6人。叙情的な空間は現実を忘れさせてくれるようだ。

 MCでは宇野が「晴れて良かった〜」と本日の天候に喜びの声をあげると、日高のボイスパーカッションに合わせ、西島隆弘が宇野の声真似で<晴れて良かった♪>という歌詞でご機嫌に歌い上げる。先日よりもリラックスして出来ていたとメンバーからの声。

 続いて、西島と與真司郎による「Dangerous Gamble」では、4輪バギーに2人乗りでドーム内を駆け巡る。会場後方に設置されたステージで、抱き合ったり、顔を接近させたりと仲睦まじいパフォーマンスで沸かせた。「Jewel」では、宇野の魅力が凝縮されたキュートでセクシーなダンスと歌で魅了。再び6人が集結し、LEDをあしらったフロートに乗り、ディズニーランドのパレードを見ているかのような演出で盛り上げた「GAME OVER?」、再び、可動式ステージで歌い上げた「No Way Back」と縦横無尽にドーム内を巡る。

 ライブもラストスパート。「One Night Animal」では、ミラーボールが眩い光を乱反射。クラブのような高揚感溢れる空間に変えていく。6人の放つエネルギーはドームという巨大な空間を、圧倒していく。本編ラストは、夕焼けを思わせる鮮やかなオレンジの光景が広がり、オーディエンスもビートに合わせ左右に腕を揺らす。楽曲のもつ情景を目の前に映し出すような、エモーション豊かな歌声をドームに響かせ、5万人の大歓声のなか本編を終了した。

篠原涼子ら4人がサプライズ登場

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 アンコールを求める声は途中から12周年を祝う「ハッピーバースデー」の歌に変わる。その歌声に引き寄せられるかのように、再びステージに戻ってきたメンバー。可動式ステージで移動しながら、集まったオーディエンスに感謝を込めて「Yell」を歌い紡ぐ。この日、新曲「LIFE」を初披露。親指と小指でLの形を作り、顔のそばで揺らす“Lダンス”と呼ばれるパフォーマンスでオーディエンスを楽しませる。楽曲が終了すると、フジテレビ系月9ドラマ『民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜』の出演者で主演の篠原涼子、前田敦子、千葉雄大、お笑いコンビ・トレンディエンジェルの斎藤司の4人がステージに登場し、デビュー12周年を祝福。サプライズに会場からも驚きの声が終始上がっていた。

 スクリーンに今年を振り返る映像が流れ、思い出に浸る6人。巨大なバースデーケーキも登場し、「ハッピーバースデー」をオーディエンスとともに歌い祝った。再び、巨大トロッコに搭乗し、「Beat Together」「I4U」「ハリケーン、リリ・ボストン、マリ」と立て続けに歌唱。5万人によるタオル回しはまさにハリケーンのごとく旋風し、ラストはアルバム表題曲「WAY OF GLORY」を届けた。希望へと続く、ポジティブなエネルギーに満ちたナンバーは、ライブの最後を飾るにふさわしい楽曲で大団円を迎えた。楽曲のアウトロが流れる中、メンバーは一言ずつ感謝を告げ、約3時間に及んだステージの幕は閉じた。

【取材=村上順一】

セットリスト

00.OPENING VTR
01.MAGIC
02.Mosaic
03.Next Stage
04.PARTY IT UP
05.NEW
06.OVER
07.涙のない世界
08.ココア
09.風に薫る夏の記憶
10.恋音と雨空
11.Dangerous Gamble
12.Jewel
13.GAME OVER?
14.No Way Back
15.S.O.L
16.LEAP of FAITH
17.SHOW TIME
18.Eighth Wonder
19.One Night Animal
20.Calling

ENCORE

EN1.Yell
EN2.さよならの前に
EN3.LIFE(新曲)
EN4.Beat Together
EN5.I4U
EN6.ハリケーン、リリ・ボストン、マリ 
EN7.WAY OF GLORY

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