浜野謙太「ガチョーン」小松政夫リスペクト公演で谷啓氏の曲披露
出演者たち
俳優でミュージシャンの浜野謙太が18日、東京・浅草でおこなわれた『第10回したまちコメディ映画祭in台東』のクロージングセレモニーで催されたイベント『小松政夫リスペクト・ライブ』にて、ジャズ・ビッグバンドのGentle Forest Jazz Bandのゲストとして登場した。またこの日はポカスカジャン、浅草ジンタ、ホフディラン、スクービードゥー、フラワーカンパニーズらイベントにゆかりのあるバンドが登場。それぞれの演奏を披露した。
『したまちコメディ映画祭』は日本初の本格コメディー映画の祭典で、2008年にスタートした。この日おこなわれた同イベントは、本映画祭で「コメディ栄誉賞」を受賞した俳優・コメディアンの小松の音楽と笑いに敬意を表す趣旨にて開かれたもの。昨年、小松は芸能生活50周年を迎え、その記念でツアーを実施。Gentle Forest Jazz Bandはそのツアーについて演奏をおこなっていた。
Gentle Forest Jazz Bandのリーダー、ジェントル久保田は浜野と親友でかつ、浜野の在籍するバンド・在日ファンクでもトロンボーンを務めている。しかし浜野は今回このイベントに呼ばれた経緯を実は知らなかったことを明かす。すると久保田は、小松がかつてコメディアン・ミュージシャンの故・植木等さんの付き人時代を描いたドラマ『のぼせもん』(NHKにて現在放送中)に、植木さんが所属していたバンド・クレイジーキャッツでトロンボーンを担当していたメンバーの谷啓役で出演していることから、絶対呼ばなければと今回の共演を実現したことを明かしていた。
この日、Gentle Forest Jazz Bandととともに浜野は「ゾンビ・ブギゥギ」にて得意のジェイムズ・ブラウンばりのパフォーマンスで会場を盛り上げた後、谷さんのヒット曲「愛してタムレ」を披露。ラストには谷さんのトレードマークである「ガチョーン!」という一言を決め、爆笑を誘った。また、その浜野がステージを去ると、Gentle Forest Jazz Bandの演奏に合わせ、ステージには本物の小松が登場、自身が40年使っているという鳥のぬいぐるみとともに生で「しらけ鳥音頭」「電線音頭」を披露し会場を沸かせた。
演奏では浅草ジンタが演奏で披露したメドレーの中に、小松のギャグで有名な「電線音頭」を取り込んで披露、ホフディランはラストの「また会う日まで」を披露する際に「しらけ鳥音頭」の一節を入れ、スクービードゥーのコヤマシュウもまた観衆との掛け合いで「小松の親分さん!」「ニンドスハッカッカ、マー! ヒジリキホッキョッキョ!」「ヒジリキホッキョッキョ! 」などと小松にまつわるギャグを叫び、フラワーカンパニーズの鈴木圭介はMCでバンド紹介をするときに、小松のギャグ「長い目で見てください」とコメントするなど、それぞれのパフォーマンスで小松へのリスペクトを加え、イベントを盛り上げた。
またホフディランの渡辺慎は2日前に、イベントのハッピを着たまま小松のもとへ挨拶に出向いた際に、小松よりポカスカジャンのメンバーだと間違われたエピソードを披露「君だけいつもハッピなの? と聞かれました。あの日だけホフスカジャンになっていました」と語り、笑いを誘っていた。
一方、フラワーカンパニーズの鈴木は、小学校のころコメディアになりたいと思い、小松にも憧れを抱いていたことを明かし、「今、別の道を歩いているけど、小学生の自分に合ったら言ってやりたい!『間違っていないよ、あんた自分の道を突き進んでいいよ!いつか親分と会えるよ!って』」と、この日小松と同じ舞台に立ったことを光栄に思った気持ちを表していた。
さらにこの日最後におこなわれた小松の授賞式には、サプライズとして小松の先輩にあたる俳優・タレントの伊東四朗が登場、伊東は、小松が披露した「電線音頭」に物言いを入れながらも、コンビネーションよく二人で見せていた往年の小ネタギャグを連発し、会場に爽やかな笑いを導く。そして最後には会場全体で植木さんの歌ったヒット曲「スーダラ節」を会場全体で合唱、盛大に会を締め括った。
セットリスト
ポカスカジャン
01. ポカスカジャンのテーマ
02. ガリガリ君の歌
03. 50音ミュージック
04. 韓国ロック
05. ポカスカジャンのテーマ
浅草ジンタ
01. 君がこの街にやってきて
02. 自・燦々
03. 日本全国エジャニカ ドン!ドン! ~電線マン~ 鎌田行進曲
04. 万風
ホフディラン
01. 遠距離恋愛は続く
02. 恋はいつも幻の様に
03. 欲望
04. スマイル
05. また会う日まで
スクービードゥー
01. atarasiiyoake
02. 真夜中のダンスホール
03. Cold Dancer
04. 夕焼けのメロディ
フラワーカンパニーズ
01. 最後にゃなんとかなるだろう
02. はぐれもの賛歌
03. ハイエース
04. 真冬の盆踊り
Gentre Forest Jazz Band
01. いつでもよんでよ
02. スリリング・ザ・バンド
03. おとこて おとこって
04. ゾンビ・ブギゥギ(with 浜野謙太)
05. 愛してタムレ(with 浜野謙太)
06. しらけ鳥音頭(with 小松政夫)
小松政夫
01. 電線音頭
【取材・撮影=桂 伸也】