高橋みなみのステージの模様

 元AKB48の高橋みなみ(26)が9月2日、千葉・幕張メッセで、ボランティア推進プロジェクト『RockCorps』のセレブレーション(ライブイベント)に出演した。26日に発売する「孤独は傷つかない」など3曲を披露。「RockCorps」のステージでは、堂々としたパフォーマンスで観客との一体感を演出した。ボランティアは、誰かの為になっている実感もあると話す高橋は「みんなで幸せになれることを体験した」と振り返った。

 『RockCorps supported by JT 2017』は、音楽フェスが社会貢献と結び付いた形のイベントで、応募者は4時間のボランティアをすると、「セレブレーション」と呼ばれるライブに参加する事ができる。高橋は昨年に引き続き、同イベントの公式アンバサダーを務めた。

 この日、高橋はMCとしてだけではなく、アーティストとしてもステージに上がった。2015年の自身初のソロコンサートで初披露して以来、ライブの定番となっている「孤独は傷つかない」、2013年8月に配信のみでリリースした「瞳の扉」、「錆びたロック」を披露。タオルを観客とともに振り回して盛り上がるなど、一体感を演出した。

 東日本大震災の被災地支援を主に『RockCorps』のセレブレーションは、過去3回を福島でおこなっていたが、今年はさらなるボランティア活動の普及のため、関東圏での開催となった。ライブ後の報道陣による囲み取材では「どういう空気感になるのかな? と思っていたのですが、初めての方も大勢いた中、すごい一体感でRockCorpsの仕組みの凄さを感じました」と驚いた様子。

 その中で「皆さんの、仲間なんだ、お互い盛り上げるぞという前向きな姿勢に、緊張感もぶっ飛んでしまいました」とその雰囲気に良い意味で影響されたと言う。

 福島の農地でナスの苗の植え替えや、農地の草むしりなどを手伝うボランティアに参加した高橋。「同じ時間を一緒に何かをして過ごすということは、とても大切なんですよね。誰かの為になって、セレブレーションで思い出も作れる。『RockCorps』って素晴らしいですよね」と改めてこのイベントの素晴らしさを実感したと笑顔を見せた。

「RockCorps」に出演した、高橋みなみ

 さらに、高橋は「近年は日本でも大きな災害が多くて、ボランティアと言う言葉もハードルが高かったと思います。4時間のボランティアで好きなアーティストの音楽を聴きに行く…それだけでいいと思うんですよね。ボランティアって、誰かの為になっている実感もあるんですよね。そして、みんなで幸せになれる、これは私も体験しました。今年来た方には来年も参加して欲しいですし、まだの方にも参加してもらいたいです」と呼びかけた。

 『RockCorps』は、2003年に米国でソーシャル・プロダクション・カンパニーとして設立された「RockCorps」による音楽イベント。「4時間のボランティア活動をおこなうと、アーティストライブのチケットがもらえる」という仕組みで人々の社会貢献活動への参加を推進してきた。これまで世界10カ国、約17万人以上が参加。プロジェクトの締めくくりとなる“セレブレーション(ライブイベント)”には、レディー・ガガやリアーナ、マルーン5、NE-YOなどの世界的人気アーティストが参加してきた。

 2014年に『RockCorps supported by JT』として日本に初上陸し、過去3回の開催でボランティアイベントを計399回、全国から1万2367人が参加し延べ4万9468時間分のボランティア活動を創出してきた。福島県のあづま総合体育館で開催された“セレブレーション”には、コブクロやPUFFY、カナダ出身の歌手カーリー・レイ・ジェプセン、アジアン・カンフー・ジェネレーションなどが出演した。【取材・撮影=松尾模糊】

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