弱いタイプと語る秋元真夏・齋藤飛鳥が心が強くなる瞬間とは
INTERVIEW

弱いタイプと語る秋元真夏・齋藤飛鳥が心が強くなる瞬間とは


記者:桂 伸也

撮影:

掲載:17年08月30日

読了時間:約13分

真夏は強い

乃木坂46秋元真夏と齋藤飛鳥

――映画『ワンダーウーマン』は、ある意味「強い女性」をテーマとしているとも観られますが、お二人はご自身を強い女性だと思いますか? それとも弱い女性だと?

秋元真夏 う~ん、そうですね…例えば、この1か月の自分の気持ちを見たら、「強い」「強い」「強い」「弱い」「強い」みたいな感じというか(笑)。たまに弱い部分が入って来てしまうことがあります。そんな気持ちが入ってくるというのは、やっぱり自分は「弱い」のかなと思うことがありますね。

 ただ、その「強い」の始まりたて、「弱い」と思う時が終わった直後の「強い」と思える日というタイミングがあって、この時は「私は無敵だ!」と思っています(笑)。この時は本当に何を言われようが、何が来ようが、全部はねのけられる気分というか。そういうタイミングもあります。

――それはたとえば、ライブの日?

秋元真夏 いや、それは特に何かの日と決まったものではないのですが、何かスイッチを入れた時というか「ここは戦わなければいけないところだ」と思う時、みたいなタイミングですね。例えば、バラエティ番組に一人で出ていく時は、基本的にすごく緊張するのですが、ほぼ戦場での戦いみたいな感じが私の中にはあるので、自分の「強い」の初めのタイミングを持っていきたいと思うし、そこに持っていくように頭の中でシミュレーションしてから、「強い」自分を作り上げていくというか。

 ただ、その作り上げていくという、ことをしていくこと自体が「まだまだ私は弱いのかな」とも思います。完璧になりたいとも思うのですが…

齋藤飛鳥 私は「弱い」と思います。正直言うと、私は今、人に対してあまり興味を持っていない傾向があるし、周りから何か言われてもさっと耳から抜けていくタイプです。でもそれは、自分が弱いから聞かないように、無意識にしているのかな、とたまに思うこともある。

 例えば、いわゆるアンチと呼ばれる存在の人の言うことは気にしていない、あまりそんなところからの意見を耳に入れようとも思わないですし。でもそれは、それを耳に入れた時の自分がどうなるかわからなくて、敢えて耳に入れないようにしているのではないか、とも思う。その意味で自分は「弱い」のではないかと思う時はあります。

乃木坂46秋元真夏

――「強い」「弱い」という意味を改めて考えさせられます。一方で乃木坂46のメンバーの中で「この人は強いな!」というか、引っ張ってくれる人はいますか?「乃木坂46のワンダーウーマン」みたいな(笑)。

秋元真夏 え~!? それはどうでしょう…いろんな面で、いろんな子の飛び抜けている部分はあるのですが、誰だろう…。

齋藤飛鳥 私は真夏だと思います!

秋元真夏 えっ! 突然、予想外過ぎだけど…嬉しいね(笑)

齋藤飛鳥 やっぱり一人でバラエティに出たりしている経験もあるし、こういうインタビューの時やコメントを録る時も率先して発言してくれたり、盛り上げてくれたりするし、ライブの時も、彼女はダンスがそんなに上手じゃないのですが(笑)、ポイントでは「ここは気をつけよう」みたいなことをみんなに言ってくれるし、割りと引っ張ってくれる感じかなと。

――絶賛ですね。

齋藤飛鳥 いえ、絶賛はしていないです。「乃木坂46のワンダーウーマン」というと良く言い過ぎ。その称号を与えるのはちょっと癪に障るというか(笑)。

秋元真夏 え~言われたいな…(笑)。

齋藤飛鳥 (笑)。でも強いし、後輩も入ってきているので、後輩が憧れる強さは持っていると思います。

齋藤飛鳥

――『ワンダーウーマン』の劇中では、ヒロインが決意を持って故郷を離れ、前進するというエピソードが描かれています。その意味では、乃木坂46の皆さんにも大いに共感するところがあるのではないかと思うのですが、皆さんは乃木坂46として活躍されている中で、共通する部分を感じたエピソードがありますか?

秋元真夏 最近の話ですが、7月の頭に東京の神宮球場で乃木坂46のライブをやらせて頂きました。そのライブは1期、2期、3期まで乃木坂のメンバーがいて、「期別ライブ」ということで3期から2期、そして1期という順番で披露して、最後に全員が出てくるという構成でした。

 その時に、最初は「期別ライブ」というものがどんな感じになるのか、イメージはフワフワしていたのですが、徐々にそれぞれの期別メンバーごとに「自分たちの期のライブをすごく良くしよう!」という思いが強くなっていったのです。そして、私たちがステージに出る前に思った「1期生、頑張るぞ!」という団結心みたいなものが、今までライブをやってきたものとは、また違ったものだったと思いました。

 「初期からやってきたメンバーで作り上げた乃木坂を見せるぞ」という意気込みもあったと思うし、そこで改めて絆も強くなって見せることができたという意味では、グループとして、また力強く一歩前進できたのではないかなと思っています。

――イメージソング「女は一人じゃ眠れない」についてはいかがですか? MVではワンダーポーズ(腕を前でクロスするヒロインがおこなうポーズ)なども取られていますが、ダンスや歌のイメージなどで、何か劇中のイメージと重なるような印象的などを感じましたか?

秋元真夏 そうですね。MVのダンスシーンは、とある建物の屋上にあった戦地の荒廃した雰囲気のあるところで、みんなで踊って収録しました。ワンダーポーズも入っている振りで踊ったのですが、この曲もカッコいい曲なので、それを踊っている時は気持ちがすごく入りましたね。

 カッコよさと、その中にも強さと女性らしさを意識しながら歌っています。そういうところは『ワンダーウーマン』の描くヒロイン像と重なっていると思います。

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