弱いタイプと語る秋元真夏・齋藤飛鳥が心が強くなる瞬間とは
INTERVIEW

弱いタイプと語る秋元真夏・齋藤飛鳥が心が強くなる瞬間とは


記者:桂 伸也

撮影:

掲載:17年08月30日

読了時間:約13分

 乃木坂46が、米映画『ワンダーウーマン』(8月25日全国公開)の日本公式アンバサダーに任命された。9日にリリースされた18枚目のシングル「逃げ水」のカップリングソング「女は一人じゃ眠れない」が映画のイメージソングとなる。=写真=乃木坂46秋元真夏(左)と齋藤飛鳥。

 映画『ワンダーウーマン』は、米・DCコミックスの人気キャラクターを実写化した映画作品で、女性だけの一族出身で男性を見たこともないプリンセス・ダイアナが、美女戦士ワンダーウーマンとして自身の運命に目覚め、世界の平和を賭けて戦いに挑む姿を描いたアクション・エンタテインメント。ワンダーウーマンを演じるのは米映画『ワイルド・スピード』シリーズなどに出演した、イスラエル出身の女優ガル・ガドット。メガホンをとったのは、米映画『モンスター』(2003年)を手掛けたパティ・ジェンキンス監督。

 25日から公開されたが、ワンダーウーマンとスティーブのラブストーリーが描かれており、女性からの支持が高く大ヒット。ワンダーウーマンのまっすぐで強い姿に、感動した、泣けたという感動の声が上がっている。乃木坂46の秋元真夏(23)と高山一美(23)は、メンバーを代表し米・ロサンゼルスでガドットとジェンキンス監督にインタビューをおこなっている。

 『ワンダーウーマン』は1941年にアメリカン・コミックとして登場、1974年にはドラマ化もされた人気作品。男性が大半を占めるヒーローキャラクターの中ではユニークな存在ながら、長く親しまれている女性キャラクターでもある。今作では女性だけのアマゾン族のプリンセス・ダイアナが、あるきっかけで故郷を離れ、世界を救うために立ち向かう姿が描かれている。

 その意味では、夢見る少女たちがスターダムを目指していく、アイドルという存在は、強く共鳴する部分もあるのではないだろうか。今回はワールドプレミアに出向いた秋元と、メンバーの齋藤飛鳥(19)に映画の感想や、ヒロインが戦う姿が描かれた本作から受けた印象などを語ってもらった。【取材=桂 伸也/撮影=冨田味我】

「美しい」だけではない「強さ」

乃木坂46秋元真夏 と齋藤飛鳥

――映画をご覧になって、いかがでしたか?

秋元真夏 この映画は女性のヒーローものの作品で、私たち女性から見ると自分も強くなれたような、勇気をもらえる作品だと思います。アメリカン・コミックスをそれほど見たことがないという方でも、楽しめる要素がたくさんあるし、恋愛模様や人間らしさの部分も組み込まれていて、最後には感動シーンも入っていたり、物語として入り込めて楽しめる作品だと思いました。

齋藤飛鳥 私もそうですね。普段はあまりアクションものの映画は観ないのですが、それでもスッと入り込める感じがしました。迫力あるアクションシーンもたくさんある中で、女性の強さの部分が、男性が見ても嫌みがないというか。ヒロインが本当に素敵な女性で、こうなりたいなと思えるような女性像が描かれていて、すごく観やすかったです。

――ヒーローというと、今日本では男性のヒーローはたくさんいると思いますが、どちらかというと女性、ヒロインを主人公として描いたアクションものは珍しいのではないか、と思います。その女性、ヒロイン像というものを、お二人はどのように捉えられましたか?

秋元真夏 私は昔、アニメ『キューティーハニー』がメチャメチャ好きで、その影響で「クルクル回ったら服がパッと変わって変身できる」と思って、本気でなろうとしてずっとやっていました(笑)。もちろんそんな風にはなれなくて、今はこんな感じなのですが(笑)。

 そんなことを思っていた時に比べると、だんだんと女の子のキャラクターに対する意識は薄れていっていたのですが、この『ワンダーウーマン』を見た後には、そんな以前の思いが戻ってきたような感じがあって。昔からアメリカでは存在していたものが、当時、日本にはっきり伝わらなかったということがもったいないと思ってしまうくらい、この作品はすごく面白い。

 女性に注目しているところがいいと思うし、美しさもあって強さもあるということは、本当に女性の憧れだと思います。男性のヒーローは「カッコいい」がメイン。対して、女性のヒロインは「美しい」だけではなくて、同時に「強さ」があることで共感を得るのではないかという気がしました。

――ではこういうキャラクターは、どんどん出てきてほしい感じですね。

秋元真夏 うん! 出てきて欲しいですね。いろんなタイプが見たい。例えば「ちょっとドジっ子なのに、戦うとなると急にすごく強くなる」みたいな(笑)。豹変する感じのヒロインというのも見てみたいです。

齋藤飛鳥 日本にもありますよね? 女の子のヒロインものというか「プリキュア」や「セーラームーン」。それは、どちらかというと「カワイイ」を前面に打ち出している感じがあります。

 でも今回の『ワンダーウーマン』は強さ、美しさももちろんあるけど、強さが前面にあって、だからこそ成り立っているという感じがします。その上でアクションシーンの美しさも生えているような気がします。

――その意味では新鮮な感じでもありますね。

齋藤飛鳥 そうですね。新鮮だし、割りと日本人も『ワンダーウーマン』みたいな美しい強さというのは、受け入れられやすいと思うし、もっと皆さんに知ってもらいたいと思います。

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