取材雑感
jealkb、人を惹きつけるトーク力と曲の説得力 haderuの「自信」
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haderu(田村淳)率いるヴィジュアル系ロックバンドのjealkb(ジュアルケービー)のリリースイベントを取材した。コミック要素も強い彼らだが、ベーシックな部分が非常にしっかりしているため、楽曲には説得力がある。
7月19日にリリースされた、通算6枚目のアルバム『IDENTITY』の発売を記念して、その前日に、東京・池袋サンシャイン噴水広場でリリースライブがおこなわれた。
フリーイベントで、公共の場での開催のため、初見の観衆が多いなか、持ち前のトーク力とパフォーマンスで惹き寄せるhaderu。アルバム収録曲の「Packya Ma Lad」では盛り上がりが足りないと何度も演奏を止めては煽った。ライブさながらのアグレッシブな姿勢に、観衆は徐々にjealkbのペースに引き込まれていった。
楽曲のクオリティも高く、ダンサブルロックナンバー「ASTROMEN」など初めて聴く人でも体が反応しやすいナンバーが好感触。コミックバンドのように思われているかもしれないが、ベーシックな部分が非常にしっかりしているため、多少ふざけたとしても説得力が違う。
今回披露された4曲は体を使って一緒に盛り上がれる楽曲で、haderuが「11年やってきてライブはめちゃくちゃ楽しいです。そこは絶対自信を持って言えます」と話していたように、老若男女が楽しめる要素が満載だった。
要所に見せるトークやツッコミの切れ味もさずが。笑顔が絶えない空間が広がっていた。約30分のイベントで彼らの魅力は観衆にしっかりと伝わっていた。【取材・撮影=村上順一】
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