haderu(田村淳)率いるヴィジュアル系ロックバンドのjealkb(ジュアルケービー)と、THE冠の2組による全国ツアー『jealkb×THE冠 SPLIT TOUR~Mirror Match~』が14日、東京キネマ倶楽部でファイナルを迎えた。

 4月25日の西川口Hearts(埼玉)を皮切りに、大阪、兵庫、愛知と巡った今回のツアー。異色のバンド同士の対バンとあり、どの会場も熱狂に包まれ、ファイナルとなったこの日も、両バンドのファンで満員となった。

THE冠

 順番は、6月10日放送のTOKYO FM「JACK IN THE RADO」にdunchと冠徹弥が出演した際に、ジャンケンで出番順を決めており、先攻はTHE冠。

 サポートメンバー4人を率いたボーカルの冠徹弥は、1曲目の『傷だらけのヘビーメタル』から自慢のハイトーンボイスでオーディエンスを魅了し、『ただ単に』『糞野郎』『初志冠徹』など、全10曲を披露。

撮影=千佳

撮影=千佳

 「でっかい声出せんのか!」「行こうぜ、東京!」などと煽りも入れつつ、MCでは「ハゲラー(THE冠ファン)とジュエラー(jealkbファン)が交わった空間や」「今日はええやん、お前らの本気見せて欲しい!」とファンの垣根を越えての盛り上がりを指南。

 また、今回のツアーを通じ、改めて音楽と向き合ったそうで、「人とかかわっている時間が大好きでライブで披露したいがために曲を書いているんです」「動く冠、歌っている冠、それが真実、生にこだわりたい、そのために曲作って、ライブやります!」といった思いの丈を吐露。

 途中、ベースの春輝によるパチンコ店の店内アナウンスのものまねでも沸かせた。

jealkb

 後攻のjealkbは、haderuが「いけるか、鶯谷!」と呼びかけ、1曲目の『煽情』から、オーディエンスはヘドバンやフロアを自由に動き回ったりなど、思い思いのスタイルでヒートアップ。

 アジテーターのhidekiが、振り付けを指導するも、何度もストップしてhaderuがダメ出しをする『Packya Ma Lad』や、戻り鰹をテーマにカツオのぬいぐるみが客席を飛び交う『Reverse Bonito』など、全12曲を披露。

 MCでは、バンドを続ける意義について改めて考えたことを明かし、「おもしろくて、かっこいい」と絶賛するTHE冠に刺激をもらいつつ、「バンドをやってるなら、より多くの人に、波紋が広がって欲しい」と、さらなる飛躍を掲げるhaderu。

撮影=千佳

撮影=千佳

 また、『暴レ神』の直前には、暴レ神役で冠徹弥が登場。

 「我こそは本物の暴レ神だ!」と声を張ってアピールする冠ですが、客席はノーリアクションで、冠は次第に焦り始める。そこに「我こそが本物の暴レ神だ!」とギターのK-A-Zが登場し、大歓声を浴びると、何も聞いてなかった冠は腰砕けとなり、大爆笑。

 実は、ステージ転換の間、冠はニセ取材に応じ、その間、観客には音声で冠へのノーリアクションをお願いしていた。

 hidekiの「ドッキリ大成功!」の看板に安堵の表情を見せた冠は「びっくりしたー(笑)」と言いながらも、笑顔で『暴レ神』をコラボで熱唱。

 アンコールでは、コラボ曲として制作された『螺旋』と『傷だらけのジュリア』の2曲を披露。

撮影=千佳

撮影=千佳

 THE冠のサポートメンバーも加わり記念写真も撮り終わり、大団円のムードに包まれるも、K-A-Zが「もう一曲やらねえか?」と提案。そして『DISCHARGE』で全員が入り乱れて、大騒ぎのまま終演を迎えた。

 haderuは「また2マンやろう」「また会おうな!」と再会を約束し、冠は「どっちのライブも行くんやで!」と両方のファンへ呼びかけ、本当に終演。

この記事の写真
撮影=千佳
撮影=千佳
撮影=千佳

記事タグ 


コメントを書く(ユーザー登録不要)