囲み取材に応じたRED WARRIORS

 ロックバンドのRED WARRIORSが15日、埼玉・大宮ソニックシティホールで、デビュー30周年記念公演『RED WARRIORS 30th Anniversary「king’s Rock’n Roll」』を開催。これに先駆けておこなわれた公開リハーサルでは報道陣に3曲を公開した。リハーサル後には囲み取材にも応じ「本当はこのライブでラストにしようと思っていた」と活動終了を考えていた事を示唆させて、報道陣を驚かせた。

 RED WARRIORSは1986年に、アルバム『LESSON 1』でメジャーデビューし、1989年に解散。幾度の活動再開や休止を経て、昨年にデビュー30周年を迎えた。今回のライブはそれを祝したもので、オープニングアクトとして氣志團が出演することも発表。チケットは即時ソールドアウトし、注目が集まっていた。

 公開リハーサルが始まると、メンバーのダイアモンド☆ユカイ、木暮“shake”武彦、小川清史とサポートミュージシャンたちは即席のブルースで、89名の幸運なリハ見学者達をお出迎えした。「本当にリハーサルなんでね。自由な席に座ってもよいからね。よろしく」と告げて演奏がスタート。まず「John」を確認した。リハーサルながら拍手が沸き、ユカイは「センキュー」と軽く告げる。

公開リハーサルに臨むRED WARRIORSのダイアモンド☆ユカイ

 ブルースハープが印象的なファンキーチューン「Shakin’ Funky Night」に続いて、ユカイは「今日は本当にどうもありがとう」と話してから、スタッフたちのサウンドチェックのやりとりを「良い音を皆さんに聴かせようという根性ですからね」フォローして、笑いを取った。

 また「今は正直リラックスしているので、本番は30倍、40倍でやります」としてから最後は「Royal Straight Flush R&R」で締め。観客はリハにも関わらず立ち上がって、手を叩き大盛り上がり。ユカイは「ありがとう。本番楽しんでいってね」とメッセージを送った。

 そして、RED WARRIORSはリハーサルの後におこなわれた、取材陣向けの囲み取材にも応じた。今回の復活ライブに関して、ユカイは「何回復活してるんだろう?」と話して、報道陣を和ませてから、「でも今回は皆良い感じだね。昔ながらのスタッフも戻ってきたりして。お客さんもノリノリで。待ってたんだね、俺たちを」としみじみ。

公開リハーサルに臨むRED WARRIORSの木暮“shake”武彦、小川清史

 木暮も「8年ぶりくらい(の再結成)じゃないかな。50歳を過ぎてこういう音楽で喜んでもらえるというのは嬉しいです」とコメント。小川は「ユカイくんの機嫌が良いので(笑)」と意味深な発言を聞かせた。

 また、ユカイは、ミュージカル『ミス・サイゴン』への出演が決まった事で、一時はこの30周年ライブが危ぶまれ、木暮とも決裂してしまった事を語った。さらに「今までだったら仲直りするのに8年くらいかかったと思うんです。だけど年齢がいくと忘れちゃうんだよね。だから今年やることに決まりました」とした。

 木暮は「バンドをやっていない時は(仲が)悪くないけど、やり出すと悪い」と述べて、記者たちから笑いが起きていた。

 さらにユカイは何度かの再結成について問われると「俺たちのペースなんですよね」とコメント。「本当はこのライブでラストにしようと思っていたんです。地元・埼玉で錦を飾ろうと思っていた」と突然の告白。しかしチケットの即時ソールドアウトや、ファンの声を受けて「やっぱり求められるものがあるから、やろうと思った」と活動を続けていく事を宣言していた。(取材・撮影=小池直也)

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