4人を繋ぐ“キズナ”、OKAMOTO’S「NO MORE MUSIC」の真意とは
INTERVIEW

4人を繋ぐ“キズナ”、OKAMOTO’S「NO MORE MUSIC」の真意とは


記者:村上順一

撮影:

掲載:17年07月14日

読了時間:約20分

OKAMOTO’S。「NO MORE MUSIC」の真意とは

 4人組ロックバンドのOKAMOTO’Sが8月2日に、通算7枚目となるオリジナルフルアルバム『NO MORE MUSIC』をリリースする。スタジオアルバムとしては前作『OPERA』から約2年振り。数多く作られた楽曲の中から、今作は昨年リリースされた「BROTHER」や「NEKO」を含む全10曲を収録。44分というサイズにも意図があると話す。米・ボストンで開催されたアニメフェス『Anime Boston』に出演した際おこなわれたNY(ニューヨーク)レコーディングの成果や、『NO MORE MUSIC』“もう音楽はいらない”という、意味深なタイトルに隠された意味、4人とっての音楽とは。

『10'S』を聴いた時の気持ちに一番近いかも

オカモトショウ

――『OPERA』から約2年振りのオリジナルアルバムとなりました。1月からコウキさんは曲作りをしていたとのことですが、昨年のツアー中から水面下で進めていた?

ショウ いえ、ツアーが終わった頃あたりからです。今年の夏を目掛けて制作していました。あと、前作『OPERA』との間隔を離したかったという理由もあります。こんなにアルバムリリースのスパンが空くのは初めてです。昨年は「BL-EP」を出したり、ライヴアルバム『LIVE』をリリースしたりと作品自体は色々と発表していましたが、スタジオアルバムとしては心機一転して『OPERA』とは完全に違う思考で作りました。

――今作が完成して手応えは?

レイジ 個人的には、今までで一番気に入っています。マスタリングが終わって、家できちんと聴いたりしたのは初めてかなというくらい。

――今までは制作過程で何度も聴くため、でき上がって改めて聴くことは少なかった?

レイジ そうですね。完成する手前の段階からたくさん聴くので、今までは完成してから何度も聴き直したりはしなかったです。今作は完成後も改めて聴きました。

――完成後に改めて聴いて、新たな発見などはありますか?

レイジ 発見といいますか、きちんと狙い通りの作品になったなと思いました。

――狙いというのは?

レイジ 曲間など細かいところです。マスタリングスタジオだとそれを客観的に考えられないというか…。いざ曲間を決める作業に入ると、そればかり意識してしまいがちで、日常で聴いたときに「どれくらいの長さに感じるか」というところを先読みして決めないといけないので。

――制作側ならではですね。コウキさんは?

コウキ けっこう売れるのではないか、という期待を持っています(笑)。自信作です! アルバム全体として本当に気に入っていて、僕も何回も聴き直しています。『OPERA』も聴き直してはいましたが、フェチっぽい印象がやはり強くて、ここでガラっと変われたと思いました。今っぽい感じが出せたというか。「OKAMOTO'Sはまた変わったな」と思います。

――確かにかなり変わったという印象がありました。

ハマ 今まで変わろうとしてトライした作品もいくつかあったのですが、思ったより受け取り手側には「変わったという印象がない」ということが、わりと続いてしまっていて。そういう意味では、こちらが意図しているような成功はしていなかった。今作では、過去の作品と比べると「変わったね」という印象が一番伝わる仕上がりになっていると思います。

――難しいところですね。『OPERA』も『BL-EP』のときも、個人的には変わったという印象がありまして、さらに1stアルバム『10'S』を聴き直したら現在と全然違うなと。

ショウ もうバンドとしてジャンルが違いますよね。

――以前のインタビューで初期の3部作あたりでは“パワー型”だったと言っていましたが、若さの勢いというかそういったものが強く出ていましたね。ちなみに今作は“何型”?

ハマ “夜型”じゃない?

コウキ “ネットリ型”かな? 温度が低い感じかもしれないです。

――ショウさんは手応えはどうですか?

ショウ 『10'S』を聴いた時の気持ちに一番近いです。音楽のタイプはもちろん変わりましたが、意図して一番何も考えないようにして作ったアルバムかもしれない。『OPERA』の様に物語やコンセプトに沿う場合は、誰かしらが骨組みを考えなければいけないじゃないですか。その提案などを俺がしていたので、のめり込みすぎて変な思い入れがものすごく入ってしまっていて。

そのときはそういうものが作りたかったので、それはそれでよかったのですが。次のアルバムでは真逆のことがしたいと思ったときに、なるべく「俺の個人的な音への嗜好」ではなくて、より4人で決めているという感じで作れたらいいなと思いました。

 あざとくヒットを狙うような感じではなく、純粋に「カッコいいね」と思えることを共有して直感的に制作に向き合っている感じが、『10'S』を作っているときに似ているなと思いました。今の経験値で1stアルバムを作ったという感じです。

みんなどんな音楽聴いているのだろう?

ハマ・オカモト

――そういった感覚も感じ取れつつ、新しいことにチャレンジしたなというところも伝わってきます。アルバムタイトル『NO MORE MUSIC』の意図は?

ショウ 表題曲のデモの段階で、仮タイトルとしてつけていたのですが、ある日、これだけ頑張ってアルバムを作って、6枚も出して、こんなに曲もあって「何でまた俺、曲を書いているんだろう?」という気持ちがふと湧き上がってきまして。

 アルバム作るとなると、10曲入りでも、デモとして80曲ほど俺とコウキを中心に作って、その中から選んでいくことが多い。つまり、消えていく曲もたくさんある訳で。「世界中の人から渇望されている中で書いているという状況でもないのに、何で俺曲を書き続けているんだろう?」と思ったときに、浮かんできたのがこの言葉でした。それがそれぞれに、違うマッチングの仕方をしていって最終的にアルバムタイトルになったという感じです。

――ネガティブな動機からではあるのですね。「NO MORE MUSIC」を聴いた時どう思いましたか?

レイジ 「すげえいいじゃん」と思いました。サブスクリプション方式のサービスで音楽が凄く身近になって、海外アーティストの新譜がリリースされてもその日に聴けるようになったじゃないですか。まだ、あれも聴けていないのにこの新譜が出ちゃった、これもまだ聴けてないのにもう次の作品がリリースされてしまったなど、そういう経験が続き過ぎて逆に何を聴いたらいいのか分からなくなってしまって…。

――追いつかないですよね。

レイジ なので、単純に「なるべく新譜出ないでほしいわ!」と思って(笑)。同じタイミングで「NO MORE MUSICだ」と思いました。

――ショウさんとレイジさんはリンクしたんですね。

レイジ 作る側と聴く側と、違うベクトルの「NO MORE MUSIC」ですね。あと、良くも悪くも音楽は残り過ぎるな思いました。いまだにザ・ビートルズの評価がものすごく高かったり。そういうことって音楽以外ではなかなかないと思います。いまだに60年代のものが再リリースされてヒットチャートを賑わすぐらい売れていくという。映画や小説では、なかなかそういうことはないですよね。

――確かに。

レイジ だから、下手したら向こう10年くらいは新しい音楽が出なくても困らないのではないかなって。ふとそういうことを思っていたタイミングでショウが「NO MORE MUSIC」を作ってきたのでリンクした部分はあります。

コウキ 僕は「NO MORE MUSIC」は内容的ににシンパシーを感じたし、作り手として同じようなことを思うこともあります。「それでも出すんだ」という意思表明のような、逆説的な意味も含んでいるなと思いました。「NO MORE MUSIC」という、“音楽はいらない”ということが音楽になっているというのも面白いですし、それをアルバムタイトルにすることがキャッチーだと思いました。

――他にもタイトル候補があったり?

ハマ アルバムタイトルは結構悩むものなので他にも候補はありました。最初キーワードになったのは「ブラックユーモア」でしたが、ワードがカッコいいだけで制作が進むにつれて作品にはハマらなかったので、「NO MORE MUSIC」の方がいいとなりまして。レイジやコウキが話した様な流れもあったので、タイトルには凄く良いなと思いました。

ドキッとするなという印象もあって。最終的には字面でしか出ないので、きちんと説明しないと伝わらないですよね。それも含めてドキッとさせられたらいいなという意図もありました。

――私はレニー・クラヴィッツの楽曲「Rock And Roll Is Dead」のような感覚が浮かびました。

ショウ なるほど。みんなイヤホンをしてどこでも音楽を聴いているじゃないですか。こんなに音楽が溢れている中で何を聴いているのかと、気になってずっと考えていたら、ノイローゼみたいになってしまって。「みんなどんな音楽を聴いているんだろう? でも絶対俺らの曲じゃない…」という勘ぐりもありますし(笑)。でも、コウキが言ったように、そこには自分たちなりのある種の決意がある。

――そう思います。

ショウ ジャケットが「NO MORE MUSIC」と文字要素だけで大きく書いてあるデザインで、サブスクリプションだったら画面をスクロールしていって見て、店頭だったらジャケットを見て「えっ?」と反応する人がいたら嬉しいなと思います。そこに反応する人はきっと音楽が好きな人だと思うし。

――拝聴する前は「NO MORE MUSIC」が曲調的に重かったら、どうしようという思いがありました。でも、わりと爽やかな感じで。

ショウ ABBAを意識しています。(ABBA=スウェーデンのポップ・グループ)

――だから希望も感じられる雰囲気で、救われた感じがありました。これが「BEDROOM」のようなロック調だったり、ブラックな雰囲気なものだったらショウさん、ちょっとヤバイなと(笑)。

ショウ 確かに(笑)。でもこういうことをポップに歌っている方が逆に狂気じみていると思っています。ブライアン・ウィルソンが精神病院に入ってしまったように。救いがあるからこそ、こういうダンスミュージックだったりしますし、これで踊れたらいいと思います。

(*ブライアン・ウィルソン:ザ・ビーチ・ボーイズの元リーダー、ボーカル・ベース担当。精神の不調から長期間低迷していた時期がある)

44分ですら音楽を聴けないのでは

オカモトコウキ

――生み出すということは大変なことだと思います。音楽を作ることをやめたいと思ったことはありますか?

ショウ ところが困ってしまうくらいポンポン曲ができるので、本当にやめられなくてどうしようもないです。ただ、それを4人で形にすることは苦労もしますが。そもそも今作を10曲にしようというのも、初めから決めていたことで。『Let It V』のときもそういう作り方だったのですが、総分数をなるべく短くしたかった。デモの段階で良い曲がたくさんあるけど、どれにしようということが個人的には悩みどころでした。

――前作『OPERA』はけっこう曲数がありましたね。

ショウ 『OPERA』は制約をつけずに、必要な分だけ入れようという意図でした。

――今作の10曲で44分くらいというのはアナログレコードを意識したのかと。

ハマ もちろんそれもあります。あと、今は1日の中で44分ですら音楽を通して聴けないのではないかと。通勤や、通学時間だったり、そういう生活リズム的に、何曲目かで一度切らなければいけなかったりするので、あまりにも長いと、いつまでたってもアルバムの最後まで聴いたことがないということになりかねないなと。なので、なるべく短く、という思いはありました。単純に「聴ききれない」というか、例えば18歳の子が学校に着くまでにB面の最後にあたる曲が聴けるのかと。

――10曲目の「Star Light」を一生聴かないままだったり…。

ショウ それは悲し過ぎます。

ハマ でも、そういう可能性は大いにあると思います。本だと栞(しおり)をはさんで続きから、という仕切り直しがありますが、音楽だと基本的に1曲目から聴くと思うので。そこが、全体を短くするという少し前から意識している部分です。

――楽曲についてお聞きします。「90'S TOKYO BOYS」はどういった着想でしたか? みなさんのことを歌っていると思うのですが。

ショウ だいたい曲が出揃った段階で、ハマから「良い曲はもういっぱいあるから、コウキとショウで久々に共作をしてみたら?」という提案がありまして。

――共作は久々だったのですか?

コウキ 結果、共作になるということは今まで何度かありましたが、最初からそういう動機でやるということはなかったです。

ショウ コウキが何点か曲の断片を送ってきて、それを俺が完成させるという手法と、その逆を同時にトレードしながら作っていきました。この曲は全然違う4つくらいの曲が最終的に混ざって、デモの段階からはかなり変わりました。

 歌詞は『OPERA』から引き続いてパーソナルなことを歌いたい、と思っている中で、自分のルーツや当たり前なことを歌おうと決めました。でもメンバーとは中学から一緒に居るので、それ以前のことじゃないと自分のなかでノスタルジックな気持ちになれなかった。だから「Cold Summer」は自分が幼少期を過ごしたNYのことだったり、そういうことが増えていきました。

――前回のインタビューで海外でレコーディングしたお話もありました。今作はもしかしてNYレコーディングの曲も?

ショウ アルバムに2曲入れる予定だったのですが、上手くいかなくて…。

レイジ その出来事も大きかったです。音楽が好きでミュージシャンになって、NYでレコーディングできるとなったのに、何でこんな失敗とか嫌な気持ちになるんだろうとか。

――失敗だったのですか?

ショウ 現地のエンジニアとスタジオに入ったのですが、コミュニケーションが上手くいかなかったという感じです。「今回のアルバムでは、ここは曲げちゃいけない」ということを4人で2日くらいかけて話し合ったりして。それで、NYレコーディングを中止するという大決断をくだして、全て日本で録ることにしました。結果、アルバムのトーンに芯が通ったのは、そのときの戦いがあったからこそだと思います。

――「Cold Summer」あたりはNYでレコーディングしたのかな、と思いました。

レイジ まさにNYで録ろうとしていた曲でしたが、日本でやった方が逆にNYっぽくなりました。東京がNYを超えていると感じました。

ショウ 俺は生まれたのがNYで、そのことを歌詞にするいいきっかけでしたし、NYに行ったときに書いたことがそのまま歌詞になっているので、それは良かった。

――「Cold Summer」のイントロの口笛はどなたですか?

ショウ 俺です。家で録ったものをそのまま使いました。

堂島孝平さんは現代の杉真理さんの様な人

オカモトレイジ

――雰囲気出てますね。「WENDY」はコウキさんの作詞・作曲です。「WENDY」のモデルは?

コウキ 語感が良かったのでデモに仮ではめていたら離れなくなって、最終的にそのまま使いました。

――『OPERA』の「ハーフムーン」に続いてコウキさんがメインボーカルで。

コウキ そうですね。「ハーフムーン」を歌ったときはトライアルだったので、大丈夫かな、と心配が多かったのですが、結果的に凄く良かったと思っています。ライヴでもいい場面転換になるし、アルバムの中に1曲入っているというのもいいのではないかということで、今回も歌いました。

ショウ コウキの歌は、俺の歌と全然違うから凄く良い。さっき「WENDY」が誰かという答えに「僕が作った架空の恋人です」くらいに言って欲しかったけど(笑)。

コウキ (笑)。実は「WENDY」は理想の恋人なのですが…。

ショウ そうそう。それくらいスウィートな答えを用意してるのかと思った(笑)。

――おそらくみなさん「WENDY」は誰? ってなりますよ。

コウキ そこは想像が膨らむのもいいかなと。

ショウ 前はワンマンでしかやらなかったのですが、最近は短いライヴでもコウキが歌う場面を作ったりしています。バンドのそれぞれの顔が立ってくるのは重要なことだと思っていて。

――編曲は堂島孝平さんと共同ですね。以前もあった?

コウキ 初めてです。最初からメロディアスだったし、最終的によりポップな落としどころに持っていきたかった。でもオーケストレーションやコードのイジり方など専門的なプロ知識が自分たちだけでは少し足りないところがあったので、その辺を補って欲しかったという思いがありました。

 僕はウォール・オブ・サウンドや、大瀧詠一さんや山下達郎さんの楽曲が持つ空気感がもともと好きで、そういう曲を作りたいと思って作りました。今そういうことができる人が誰かいるかなと。堂島孝平さんは現代の杉真理さんの様人なので、そういうテーマを汲んでやってくれるのではないか、と思いまして。

――新境地という感じがしますよね。「NO MORE MUSIC」からの流れも凄く美しいですね。

ショウ 曲順は良いと思います。けっこう悩んだよね?

コウキ 悩んだね。

――いつもはどのように決めていますか?

ハマ みんなで相談して擦り合せています。

ショウ こだわりが強い人が最後に勝つ、という面もありつつも「これしかないよね」というそれぞれの意見を落とし込んでいってこの曲順に落ち着きました。

――「BEDROOM」のようなハードなものは今までなかったですよね。

ショウ こういう曲にも挑戦してみたかった。ファルセット(裏声)もほとんど使ったことがなかったのですが、やったことないこともチャレンジで。あとはリフ一発というテーマが、「BROTHER」を作ったときから何となく俺の中にあって、最近書いている曲はリフと歌で構成されたものが多いです。「ROCKY」もそうですし、そういう流れのなかで出来あがった曲です。2曲目に持ってくる曲になるとは思っていませんでしたが。

このバンドをずっと続けていきたい

「NO MORE MUSIC」

――今作での新しい挑戦は?

ショウ 英語の歌詞が圧倒的に増えたことと、曲で言うと「SAVE ME」です。もっと色々とやりたくなってしまうところを、凄くシンプルな演奏しかしていないというところが、バンド的にはかなり新しいと思います。この曲は、自分達でもクスっとしてしまうくらいシリアスなのですが、そういうことは今までやってきた中で、実は上手くいったパターンが多い。お客さんには案外すんなり受け入れてもらえるものが多い印象です。

――ハマさんは?

ハマ いつもレコーディングに向けて、自分のフレーズなどを何となく準備していくのですが、それが100%ハマるかどうかというのは、当日バンドで合わせてみないと分からない。それが今回全くハマらなくて、「Star Light」に関しては、考え直させてほしいと話して、僕一人で5時間くらいスタジオにこもって詰めていきました。一人でそこまでやることが今までなかったので、そういう意味では新しかったです。

――個人的には「Cold Summer」のイントロからのベースサウンドは面白い感じでした。

ハマ そう言われればそうですね。あれは、ほぼ無意識でやっていた節があるので。新しいと言われれば新しいかもしれないです。適当にやったらそれが一番良くて、もっときちんとした音で録り直したら逆に良くなかったという結果でした。

――そういうパターンもあるのですね。

ハマ あれを弾いたときの記憶がほぼないというか。自分はエフェクターを用いて新しいことをするというタイプではないので、言われてみたら確かに新しいという感じです。ライヴであれを再現しないといけなくなってしまいましたね(笑)。

――「Cold Summer」がライヴでどうなるのか、というのは楽しみですね。コウキさんのチャレンジは?

コウキ 『BL-EP』から渡辺省二郎さんというエンジニアと組んで制作しているので、音の作り方が今までとかなり違います。いわゆるアナログ的なロックのイメージというよりは、最近っぽいレンジの広いハイファイな音になっています。ギターのサウンドに関してもファンキーなものを中心にしたというのが大きいです。

 場合によってはアンプを使わずにラインで録音した音を使ったり、一聴すると隙間があってシンプルなのですが、実は凝ったことをやっているという部分が今までと全然違います。ドラムの音の印象とギターの歪みの印象が今までと違うので、全体としてもそう感じると思います。

――今作ではギターの音で印象的な部分がかなり多いです。レイジさんのチャレンジは?

レイジ やっぱりNYレコーディングに挑戦してみたことが大きかったと思います。それが上手くいったか、そうでないかは置いておいて。バンドに大きい影響を与えたと思うし、色々と勉強になりました。それに、自信もつきました。バンドとしてまたひとつ大きくなったと思います。

コウキ 「NYでレコーディングしました」ということを宣伝文句にする人はいると思うのですが、「NYレコーディング失敗しました」と言うのは前代未聞だと思います(笑)。

――確かに「失敗しました」はなかなかないですね(笑)。それでは最後にみなさんにとって“音楽”とは?

ショウ この4人で音楽を作るということの、道具になっているというのは良いなと思います。

――確かに音楽がなかったらこの4人は揃わなかったかもしれませんね。

ショウ まさしく。中学の頃からずっと仲が良かったけど、そこをいまだにずっと繋いでいるのは音楽。最悪、バンドが解散しても音楽をやり続けたいというより、このバンドをずっと続けていきたいということが、自分にとっての目標です。“4人を繋ぐ絆”、俺達「90'S TOKYO BOYS」を繋いでいる“音楽という絆”です。

――OKAMOTO'Sにとって音楽は“絆”と。

ハマ 片仮名で“キズナ”で(笑)。

(取材=村上順一/撮影=冨田味我)

作品情報

8月2日発売

7th Album「NO MORE MUSIC」

初回生産限定盤(CD+DVD) BVCL-820~821 \3780(税込)
通常盤(CD) BVCL-822 \3300(税込)
完全生産限定アナログ盤(12インチ) BVJL-26 \4320円(税込)

-収録曲-

1.90’S TOKYO BOYS
2.BEDROOM
3.BROTHER
4.NEKO
5.Cold Summer
6.NO MORE MUSIC
7.WENDY
8.時差
9.SAVE ME
10.Star Light

新曲「90’S TOKYO BOYS」先行配信中

iTunesにてまとめ配信予約もスタート
https://aoj.lnk.to/uix9u

【NO MORE MUSIC SPECIAL SITE】
http://www.okamotos.net/special/nmm/

OKAMOTO'S TOUR 2017-2018 NO MORE MUSIC

最速先行受付URL:http://pia.jp/v/okamotos17hp3/
※1人1公演につき4枚まで(複数公演申し込み可)
受付期間:7/1418:00~7/23(日)23:59
チケット代: 3900円(税込/Drink別)

※なんばHatch公演&Zepp Tokyo公演のみ、2F指定席販売有 4200円(税込/Drink別)
一般発売:年内公演 8月5日(土) / 1月公演 10月7日(土)

ツアースケジュール

10月30日(月)東京・恵比寿リキッドルーム
18:15 OPEN / 19:00 START

11月4日(土)宮城・仙台darwin
17:30 OPEN / 18:00 START

11月5日(日)新潟・新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
17:30 OPEN / 18:00 START

11月12日(日)石川・金沢AZ
17:30 OPEN / 18:00 START

11月17日(金)静岡・浜松窓枠
18:15 OPEN / 19:00 START

11月18日(土)京都・京都磔磔
17:30 OPEN / 18:00 START

11月19日(日)和歌山・和歌山CLUB GATE
17:30 OPEN / 18:00 START

11月23日(木・祝)青森・青森Quarter
17:30 OPEN / 18:00 START

11月25日(土)北海道・札幌PENNY LANE24
17:30 OPEN / 18:00 START

11月26日(日)北海道・旭川CASINO DRIVE
17:30 OPEN / 18:00 START

12月2日(土)山口・周南LIVE rise
17:30 OPEN / 18:00 START

12月3日(日)熊本・熊本B.9 V2
17:30 OPEN / 18:00 START

12月5日(火)鹿児島・鹿児島SR HALL
18:30 OPEN / 19:00 START

12月7日(木)兵庫・神戸VARIT.
18:30 OPEN / 19:00 START

12月9日(土)愛媛・松山サロンキティ
17:30 OPEN / 18:00 START

12月10日(日)香川・高松DIME
17:30 OPEN / 18:00 START

12月15日(金)栃木・宇都宮HEAVEN’S ROCK VJ-2
18:30 OPEN / 19:00 START

12月16日(土)長野・長野CLUB JUNK BOX
17:30 OPEN / 18:00 START

▼2018年

1月13日(土)岡山・岡山CRAZYMAMA KINGDOM
17:15 OPEN / 18:00 START

1月14日(日)福岡・福岡DRUM LOGOS
17:15 OPEN / 18:00 START

1月20日(土)大阪・なんばHatch
17:15 OPEN / 18:00 START

1月21日(日)愛知・名古屋DIAMOND HALL
17:15 OPEN / 18:00 START

1月28日(日)東京・Zepp Tokyo
17:00 OPEN / 18:00 START

【90’S TOKYO BOYS IN HALL SPECIAL SITE】

http://www.okamotos.net/special/90stbih/

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