公開ゲネプロに臨んだ木崎ゆりあ

公開ゲネプロに臨んだ木崎ゆりあ

 AKB48の木崎ゆりあ(21)が27日、東京・渋谷のCBGKシブゲキ!!で、自身が出演する舞台『“大人のカフェ”コント公演Vol.10 「カフェに向かって撃て!」』の公開ゲネプロに挑み、コントグループ“大人のカフェ”とのコント舞台を披露した。また2017年9月30日をもってAKB48からの卒業を発表している木崎は、併せて卒業やそれ以降への思いなどを語った。

 大人のカフェは、演劇養成所の同期である飯野智司、加賀成一、伊達さんの3人が結成したコントユニット。結成して約5年のキャリアを持ち、今回で10回目のコント公演を実施。前回はヒロインに乃木坂46の井上小百合を迎え、追加公演を含め7回の公演を実施、1700人を超える観客が来場した。

 木崎がメインパーソナリティを務めるラジオ『オトナやってまーす』(MBSラジオ)に大人のカフェも出演するなど、元々深い親交を持っていることもあり、様々な役柄で登場する木崎は、大人のカフェとともに息ピッタリでナチュラルな演技を披露。飯野は「個性的というか、とにかく接しやすい。口が悪いじゃないですか? 逆に僕からすると馴染みやすい要因でもある」と木崎の印象を語りながら「稽古場にいると明るくなります。彼女自身がポップだし、愚痴を言わない。またアネゴ気質というか、僕たち3人のオッサンが尻を叩かれるくらいで」と普段の様子を語る。

 また、この舞台のコント脚本を担当している伊達さんも「ヤンキー的な部分なんかもありつつ、必ずしもそれだけじゃなくて例えば稽古場で見ていると(現場の)バランサー的にまとめてくれる部分もあるから、そういう部分も見せられれば」と、舞台で披露する狙いを明かしている。

公開ゲネプロのようす

 AKB48のコントショーなどでの経験はあるものの、本格的なコント舞台は今回が“初”挑戦となった木崎は「お客さんの笑い声一つで(雰囲気も)変わったりするし、難しいです」と苦労している様子を語りながらも、昨年末に舞台初出演を果たした東京マハロ第18回公演『紅をさす』のシリアスな舞台から、今回一転してコント舞台と、振り幅の広い変化に「役の幅は広がったと思います」と実りのある経験だったことを語る。

 卒業を控えた現在、この舞台に出演できたことに関しては、「まだあまり実感はなくて。でも(AKB48)を卒業して一人で仕事をするとなると、仕事をいただけてもいただけなくても大変、笑う回数も減っちゃうだろうなと…そういう意味で今回、仲のいい人たちとのコント舞台がこの時期にできたことは本当に良かったと思います」と満足な表情を見せる。

 また今後は「演技の仕事をしていきたい」と女優志望を明かす木崎は、元々父から護身術として蹴りを習った経験があり、ドラマ『マジすか学園』(テレビ東京)やAKB48のPVなどでも披露するなど、蹴りがトレードマーク的な特技ともなっている。そのこともあってか役者としても「何でもやりたいけど、アクションができる女優になりたいという思いがあります、舞台でも剣術や殺陣とかがあるものをやっていきたい」と目指す方向の一端を明かす。一方では「三谷幸喜の作品が大好き。三谷ファミリーに入ることを、死ぬ前に叶えたい」とコント演技などにも意欲的な姿勢を見せていた。

 『“大人のカフェ”コント公演Vol.10 「カフェに向かって撃て!」』は6月27日から7月2日までCBGKシブゲキ!!でおこなわれる。(取材・撮影=桂 伸也)

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