秋元康氏、メンバーへの“黒髪指令”を切り捨てる「意味がない」
板野友美(撮影・桂 伸也)
AKB48グループの総合プロデューサーを務める秋元康氏は9日、一部で話題になっていたAKB運営サイドからメンバーに対する「黒髪指令」について言及。「メンバー、それぞれの個性を殺してしまうと思います。画一化してどうしたいのでしょう?」などと持論を展開。まだ15歳ごろの元AKB48板野友美が茶髪にしてきた際のエピソードを紹介しながら、「黒髪指令」に同調していない意向を示した。
AKB48の運営サイドからメンバーに対し、「黒髪指令」が出されたことは一部で話題に上がっていた。真偽は明瞭ではなかったものの、AKB48の小嶋真子、木崎ゆりあが自身のツイッターで髪色を黒くしたことを明かしている。ファンからは「可愛い」とそれぞれ好評を博しているが、一部ネットユーザーからは「黒髪命令はガチの可能性高いな」「何が起こってるんです?」などと疑念の声が挙がっていた。
そして、9日、秋元氏がトーアクアプリ「755」の自らのアカウントで持論を展開。「AKB48のスタッフがメンバー全員に『黒髪にするように』と指導したらしいですが、意味がないですね」と切って捨てた。その理由として、「メンバー、それぞれの個性を殺してしまうと思います。画一化してどうしたいのでしょう?みんな、バラバラの個性が混ざり合っているから、AKB48は面白いのに。押し付けはよくないね」と言い切った。
そのうえで、「AKB48のメンバーのみなさんへ。髪の色なんか好きにしていいよ」とメッセージ。「スタッフは、『挨拶をしよう』『仕事場に携帯電話を持ち込まない』『時間を守ろう』というような生活指導の一環として、『黒髪にすること』と言ったらしいけど、ナンセンス。大切なことは他にある」と持論を綴った。
この秋元氏の声にファンから「意外とこういうのも良いんじゃないかって少し思います」との意見も飛び出した。
これに秋元氏は「僕も、『黒髪にしよう』ということ自体はいいと思いますよ。仮に、全員が黒髪になったとしてま、みんな、(同じように見えて)個性がなくなるか?と言えば、そんなことはないでしょう。『アイドルだから、黒髪にしなさい』という通達に違和感を覚えます。」とより詳しく自らの考えを伝えた。
そして、「昔、板野友美が髪を茶色にして来たことがありました」と板野のエピソードを紹介。「スタッフは大反対しましたが、僕は『そういうメンバーがいてもいいんじゃない?』と話しました。当時、15~16歳の板野が、茶髪にしたいと思ったリアリティがAKB48というアイドルの面白さだと思ったからです」と言葉を寄せている。
この秋元氏の考えを知ったファンらは、「もう染めたメンバー可哀想」「AKB=個性なのに、したくないのに黒にさせるとかもう終わりじゃん」などとメンバーを思いやる声をはじめ、「それにしてもスタッフ…呆 ほんまAKBのこと分かってないな」「俺はオール黒髪のメンバーが見たい。日本人の美しさの根源は黒髪に有り」「新しい何かが始まるのかと少しワクワクしてたのになあ…」などと様々な立場から意見が飛び出し、ネット上をにぎわしている。