NMB48須藤凜々花(20)による“結婚宣言”。21日に謝罪会見をおこない、一部では沈静化の方向に進んでいるといえるだろう。ただ、その前代未聞の衝撃の余波は大きく、ネット上では「今後のAKB48グループ」について議論が白熱している状況だ。

 17日に沖縄県で開催された「第9回AKB48選抜総選挙」。HKT48指原莉乃が前人未到の3連覇を達成し、2位に入ったAKB48渡辺麻友が卒業を発表するなど話題を振りまいたが、その2人を脇役に押しやるほどに注目を集めたのが須藤。20位にランクインした壇上スピーチで、突然“結婚宣言”をしてしまった。

 その後にはOGの元AKB48大島優子が頭に「F」の付く4文字ワードが書かれた帽子で怒りを表現すれば、同じAKBグループメンバーからも批判の声が挙がり、ファンや芸能界をまじえて賛否両論が巻き起こった

 そして、21日になりようやく須藤は都内で会見。お付き合いしている男性がおり、結婚の約束をしたことを説明し、イベントに水を差す思いを抱えながらも、ファンと築き上げた舞台で発表したことなどを説明したと報じられた。

 この会見を経ても今なお、一部ファンからは「立候補前に卒業しろよ」「解雇ないのかよ」「確信犯的な詐欺師だったのか」「NMBぶっ壊し、山本の気持ちを踏みにじった」などと、ファンらの気持ちをないがしろにしたとの声が絶えず、厳しい言葉が飛び交っている。

 ただ、ある程度の波紋の広がりは抑えられ、全体的な傾向は沈静化に向かうものと推察される。ところが同時に、ネット上では事態の大きさを直視し、「今後のAKB48」について議論する動きがますます加速しているようだ。

 ネット上には「結局ファンなんて踏み台でしかないんだよな」「嫌いになるならAKBGだろ」「AKBバブル崩壊だよ もう誰もCD買わないよ」などと、AKB48グループの仕組みに対して疑義を唱えるコメントが殺到している。

 さらに、「一番大きいのはメンバーとヲタ間の信頼関係をぶち壊したことだな」「意識高い子ほど失望させてしまうという 非常に残念な出来事だわ」「一生懸命やってた奴ほどバカらしくなっちゃうのは分かる気がする」などと、ファンとの信頼関係を壊しただけでなく、メンバーがグループ活動に精を出す“モチベーション”を低下させたと指摘する声も挙がった。

 ただ、なかには「心配するな ヲタは一年後にはあんなことはきれいさっぱりわすれてるから」「恋愛禁止なんて守られたことないだろ」などと、過去に起きたスキャンダルを踏まえながら、あくまで延長線上での出来事と捉える向きもあるようだ。

 ただ、須藤は「恋愛禁止ルールで我慢できる恋愛は恋愛じゃない」との趣旨の発言もおこなっている。そのため、「今後、後輩達はこの言葉を盾に いつでも自分勝手に卒業できることになる」「更に卒業が増えるのか」と周囲への配慮抜きに“卒業”を選択できる流れを作ってしまったと懸念し、須藤を断罪する声も数多い。

 今回の須藤の“結婚宣言”は、AKB48グループに内在した様々な矛盾を露見させた一例ともいえる。「マジでたった一人のスタンドプレーでグチャグチャに引っ掻き回された形だわな」との声には、アイドルやそれを追いかける者にとって嘆かずにはいられない状況になってしまったようだ。

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