感じてきた事を一番大事に、阪本奨悟　役者から夢だった歌手へ

CDでは表現出来ないものをライブでは表現出来る

阪本奨悟

――ライブでの表現はこれからどう発展していきますか？

　「CDでは表現出来ないものをライブでは表現出来る」という感覚があるんです。ライブだとちょっと音程が外れたりするじゃないですか？　でも、それもライブのエクステンション出来る良さだと思っているんです。音程は違えども感情表現になれる場所だと思うんです。ライブではより主人公像を自分に入れて、歌う曲一曲、一曲の、言葉一つ一つで表現出来るように想いを込めて歌っています。

――役者時代に培った“演じる”という面がステージ上で役に立つ事もある？

　凄くあると思っています。表現をするという部分では凄く似ている感覚です。歌の場合は自分自身の事を書いているので、その部分での差異はあるんですけど「自分から出る」「アウトプットする」「表現する」という事は役者で培った事と感じます。

――目指すシンガー像は？

　お客さんとちゃんと会話が出来ていて、お客さんもそれを感じられるシンガーでありたいなと思います。

――目標とされているシンガーやアーティストはいますか？

　たくさんいます。例えばジョン・メイヤー（※アメリカのシンガーソングライター）さんとか。

――最後に今作の２曲の手応えはどうですか？

　今までの自分のやり方では今回の曲は出来上がらなくて、プロデューサーの方々とやる事で完成したんです。自分が恥ずかしいと思っている事ほど、聴き手は分かりやすかったり、想像が出来たり、共感出来たり、心の奥まで届きやすいものになっていると感じられました。改めて制作に関わってくれた方々に感謝しています。

（取材＝村上順一／撮影＝冨田味我）

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