ゲネプロ記者会見に出席した元アンジュルム田村芽実ら

ゲネプロ記者会見に出席した元アンジュルム田村芽実ら

 歌手の本田美奈子.さんの生涯を描いた舞台『minakoー太陽になった歌姫-』の上演が17日に東京・渋谷のCBGKシブゲキ!!で始まった。上演前にはゲネプロと記者会見が同所でおこなわれ、主演を務める、アンジュルムの元メンバーで女優の田村芽実(18)らが本田さんへの想いととともに舞台への意気込みを語った。

 舞台は、2005年に急性骨髄性白血病で亡くなった歌手の本田美奈子.さんの生涯を描いた愛と夢と希望の物語。本田さんを発掘し生涯を見守り続けた高杉敬二氏が総合監修を担当している。この日は、本田さんを演じる田村芽実をはじめ、城戸裕次、高崎俊吾、小西優司、正木慎也、脚本・演出を手掛ける野沢トオル氏らが出席した。

 田村は「大好きな本田美奈子.さんの役を演じるということに、まだ夢を見ているよう。今日から5日間しっかり『本田美奈子.』として強く生きたいと思います」と意気込んだ。

 田村は、アイドルグループ・アンジュルムの元メンバー。今作が初の主演舞台で、グループ卒業後初の活動となる。「思った以上に緊張をしていなくて。凄い準備の時間があるのにびっくりしました。今まではアイドルをやっていたので、そのときは20分しかないときも。こんなに準備があってちゃんと役に入り込めることが嬉しいです」と語った。

本田美奈子.さんの衣装を着て会見に臨んだ、田村芽実

 劇中では田村が本田さんの楽曲を歌うシーンもある。脚本・演出の野沢氏は「若い時に本田さんとお仕事させて頂いて。僕の中で聴きたいなと思った楽曲を上げさせて頂きました」と語った。

 田村はこの日、本田さんが生前「the cross -愛の十字架-」を歌唱する際に着ていた赤いワンピースを着用。「着ると気分があがります。(細すぎて)入らないんじゃないかって思いながら着ますが、結構ぴったりな衣装が多くて。着れたことが信じられないです」と笑顔で語った。

 衣装は上演ごとに替わっていくようで、田村は「すごい露出が高い衣装もあります。私今までアイドルをやっていて、その時も露出の高い衣装は着ていましたが、その時と比べものにならないくらいです。その衣装を見た人はラッキーです!」とおどけてみせた。

 また、稽古の雰囲気については「皆さんが色々教えて下さって、演出家の野沢さんをはじめとする沢山の出演者の方たちが、お芝居のアドバイスをして下さりました。皆さんに支えられ、ここまで来ました」と述べた。

 一方の野沢は初日を迎える気持ちを「皆さんに楽しんで頂ける作品を自信を持って作り上げました。やる前は、僕もハラハラドキドキでした」と不安を払拭できたほど完成度を高めたと語った。

 この日、舞台のDVDが8月18日に発売されることも発表。田村は「チケットがすぐソールドアウトしてしまって、見に来たいけど見られない方も沢山いらっしゃったと思いますが、そうしたお客さんにもDVDを通して見て頂けるのが凄く嬉しいです」と喜んだ。

 舞台は17日から21日にかけて、東京・渋谷のCBGKシブゲキ!!で全8回公演が上演される。(取材・撮影=橋本美波)

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