アンジュルム・竹内朱莉

 2023年4月15日〜23日にかけて、日本文化の重要拠点である明治神宮外苑・聖徳記念 絵画館 (東京)で、アンジュルム・竹内朱莉が自身初となる書道展「煌々舞踊(こうこうぶよう)」 を開催。開催前日の同月14日に行われた取材会では、多くの報道陣を前に準五段「正師範」 の腕前を生かした鮮やかな筆さばきを披露。書道展にかける思いを語った。
書道展「煌々舞踊」では、新たな書き下ろし作品に加え、過去作や幼少期時代の初公開作品など50点以上を展示。タイトルの「煌々舞踊」は、竹内の書道家としての雅号「煌舞(こうぶ)」から本人が名付けた。

 竹内は、グループのOGで同期の勝田里奈がスタイリングした黒の衣装でさっそうと登場。会見の 序盤では、報道陣が静かに見守る中で華麗な書道パフォーマンスを披露した。白いキャンバスの中心に、大きな筆で「縁」と書き上げた竹内。キャンバスの左下に「朱莉」と名 前を書き上げ、印鑑を押そうとしたところ上手く刻印できないハプニングも。何度かトライするも上 手く刻印できず「すみません。ハプニング(笑)」と竹内がはにかむ一幕もあったが、豪快な作品に 報道陣や関係者から称賛の拍手がおくられた。

 会見では「先生」と呼ばれた竹内が「アハハ。全然、ただの人です(笑)」と回答。2022年12月に グループ及びハロー!プロジェクトからの卒業を発表したことも加味して、書道展について「(グル ープの)現役中にできた夢だったので、卒業前に叶えられてうれしく思いますし、メンバーも自分の ことのように喜んでくれているので」と話し、ファンも含めて「たくさんの方に喜んでいただけてう れしいです」と笑顔で語った。

 学生時代から続けている書道では「今は『正師範』の資格を持っているんですけど、あとひとつ段 が上がれば『教授』になれるので、それを目指して今は頑張っている感じです」と意気込んだ。いずれは書道教室で「自分がおばあちゃんになったとき、近所の子たちに教えるのはいつかやりたい」と夢を語った。

 書道パフォーマンスで「縁」と書き上げた理由を聞かれると、デビュー当時から「たくさんのご縁があって」と回想。「私の人生の中でこの『縁』という文字は欠かせないものだと思って、最後にこ れを書いて展示が完成する感じだったので、この文字で締めるというか、始める、という思いを込め た」と明かした。

 自身の雅号「煌舞」の由来は「舞っているような、踊っているような作品をよく書いているから」 だと吐露。今回の書道展では「龍」と描いた作品が好きで「一発で書けて、練習もせず『どう書こう』とも考えていなくて、とりあえず書いた一発がめちゃくちゃ上手に書けて。お家に持って帰りたいくらい好きです」と話し、笑みを浮かべた。

 書道では「海外での個展」も夢にあり、この先で「書道の文化を世界へ広めたい気持ちもあります し、身近に書道をやっている人も少ないので、もっとカジュアルに『書道の文化』をとらえてもらえ るように、できることをどんどん発信できたら」と目標を明かした。

 会見終盤では、最後の参加作品で自身のソロ曲も収録される両A面シングルが2023年6月14日にリリースされると発表。同月21日に横浜アリーナ(神奈川)で卒業コンサートを開催するこ とも報告し、「アンジュルムとしてアリーナに立つのは初めてなので、卒業もありますけど、今のメ ンバーでアリーナに立てるのが本当にうれしいので、たくさんの方に見に来ていただけたら」とメッセージを届けた。

 グループ卒業後については「物心付いたときから歌ったり踊ったりさせていただいていたので、1人になって書道の道へ行くのは自分の中でも怖かったり、不安もあったりしますけど、新しいことが できるワクワク感の方が大きい」と明かし、「これからどんどん新しい道を自分の手で広げていけた らいいなと思いますし、卒業後の未来が、アンジュルムにとっての力にもなればと思います」と力強く伝えた。

イベント情報

アンジュルム竹内朱莉の書道展「煌々舞踊(こうこうぶよう)」
2023年4月15日(土)〜4月23日(日) 明治神宮外苑 聖徳記念絵画館 グランドフロア

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