「Hello! Project ひなフェス 2025」3月29日公演オフィシャルレポート

オールキャスト
ハロー!プロジェクト(以下、ハロプロ)のメンバーが総出演する毎春恒例のコンサート「ひなフェス」が、千葉・幕張メッセ 国際展示場8ホールで開幕した。本年の「Hello! Project ひなフェス 2025」ではハロプロに所属する7グループ、ハロプロ研修生の計73名(※)が集結し、3月29~30日にかけて、各日2公演で全4公演を開催。本稿では、デビュー25周年記念で本年1月に期間限定の再結成を遂げたメロン記念日もゲスト参加した、29日の模様をレポートする。(※モーニング娘。’25の岡村ほまれと井上春華、Juice=Juiceの入江里咲は欠席。ハロプロ研修生は18名中7名が参加)
【写真】「Hello! Project ひなフェス 2025」の模様
ハロプロを擁するアップフロントグループは、デジタル庁が推進する「エンタメ領域でのマイナンバーカードの利用シーン拡大」に向けた、ライブなどの不正転売防止及び業務効率化などを目的とした実証実験に協力している。本年の「ひなフェス」ではその一環として、事前の「複数アカウントによる大量購入及び高額でのチケット不正転売の防止」や「会場入場時の本人確認デジタル化による観客の利便性向上」などをめざし、マイナンバーカードによる本人認証を行った観客向けの抽選による特典付きチケット販売も試験的に導入した。また、さらなるトピックとして、本年の「ひなフェス」は、モーニング娘。'25のリーダー・生田衣梨奈、アンジュルムのリーダー・上國料萌衣、つばきファクトリーの八木栞、BEYOOOOONDSの島倉りかと、グループ及びハロプロからの卒業を発表した4人のメンバーにとって最後の「ひなフェス」であるのも注目された。
本稿でレポートする29日は「Juice=Juice & つばきファクトリー プレミアム」と「アンジュルム プレミアム」の2公演が行われ、タイトルに冠するグループをフィーチャーしたブロックなどで、桜も映えるステージを彩った。
各公演は、結成25周年を迎えたミニモニ。の「ミニモニ。ひなまつり!」で盛大にスタート。ハロプロに所属するモーニング娘。'25、アンジュルム、Juice=Juice、つばきファクトリー、BEYOOOOONDS、OCHA NORMA、ロージークロニクルの7組、ハロプロ研修生に加えて、ミニモニ。のマスコットであるミニモちゃんもステージへ駆けつけた。
今月19日にデビューシングルを発売したロージークロニクルは、オリコン週間シングルランキング(31日付)初登場2位を獲得した、「へいらっしゃい!~ニッポンで会いましょう~」を披露し、和のテイストをふんだんに盛り込んだ楽曲を受けて、観客のコールが強さを増した。
公演ではステージ初披露の楽曲もあり、つばきファクトリーは6月4日発売の最新シングルより、ハロプロOGである真野恵里菜のカバー曲「My Days for You」を披露し、しなやかなパフォーマンスでファンを魅了。
アンジュルムは5月21日発売の最新シングル収録曲「アンドロイドは夢を見るか?」を歌い上げ、メッセージ性の強い情熱的1曲で観客の心をつかんだ。そして、2公演ではコンサート中盤にメロン記念日の斉藤瞳、村田めぐみ、柴田あゆみが登場。ハロプロのステージに出演するのは2018年以来の約7年ぶりで、3人が「メロン記念日でーす!」と叫ぶと、盛大な歓声が上がった。
MCで、リーダーの斉藤が「私たち、メロン記念日は2000年にデビューして今年、2025年が25周年イヤーということで再結成しています」と伝えると観客が沸き、柴田が「うれしいね、ありがとう。もうちょっと、涙が…」と話すと、村田が「大丈夫?」と優しくフォローした。ステージで披露した「This is 運命」や「赤いフリージア」などのグループ楽曲を歌い継ぐハロプロの後輩たちへ、斉藤が「本当にありがとう」と感謝を述べると、会場に大きな拍手が響いた。
ステージでのパフォーマンス後には、3人がそれぞれの感想を寄せた。斉藤は「最高の景色を見せてもらいました。泣こうと思ったら泣けたけど、かっこよくないかなと迷い、泣かずに最高の姿を見せられたならよかったです」と述べ、柴田は「終わって、感動しかなかったし、この感動はステージでしか経験できません。これからまだ25周年(の活動が)続くのに、メンバーの顔を見たら、ここまでの準備期間も思い出して感無量でした」と語った。
緑の光に染まった客席を前にしてのパフォーマンスを振り返った村田は「ステージに立ち、360度が緑に染まっていたのでホームだという安心感がありました。お客さんの顔と横にいるメンバーの顔を見て、メロン記念日でよかったと改めて思いました」と、思いの丈をにじませた。
毎春の「ひなフェス」で恒例の抽選による当日限りのシャッフルユニットブロックでは、グループの垣根を超えた歴代ハロプロ楽曲のパフォーマンスで観客を沸かせた。なかでも、注目されたのは1公演目で松浦亜弥の「LOVE涙色」を単独で歌い上げたアンジュルムの上國料だ。同曲の「ひなフェス」でのソロパフォーマンスは2017年以来の約8年ぶりで、当時のブログで「加入した時、もっと成長してから歌いたいって思っていた」と述べていた1曲を再び披露し、晴れやかな笑顔を浮かべた。
さらに、卒業を控える上國料はアンジュルムがフィーチャーされた2公演目で、自身のデビューシングルに収録された「次々続々」をメンバーと共に披露。自身最後となる「ひなフェス」で、2015年11月のハロプロ加入から10年目の成長した姿を見せつけた。
なお、翌30日の「ひなフェス」では「BEYOOOOONDS&OCHANORMAプレミアム」と「モーニング
娘。’25プレミアム」の2公演を開催し、CSテレ朝チャンネル1とスカパー!番組配信での生中継も実施さ
れる。また、29日の公演でステージへと立ったメロン記念日をはじめ、ハロー!プロジェクトの歴代楽曲を各サブスクリプション型(定額制)音楽ストリーミングサービスで配信中。本日より新たに中澤裕子、飯田圭織、安倍なつみ、タンポポ、プッチモニ、ミニモニ。、W、美勇伝などの楽曲が解禁された。
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