彼こそが「高機動熱源体」ですから
――完成したアルバム『熱源』、それぞれどんな作品として受け止めていますか?
辻友貴 今まで5枚のアルバムを作ってきた中、毎回「デカいことをやり遂げた感」がありました。もちろん今回も、その感覚はあるんですけど。もっと先の見える感じを持った作品になったというか、また新しいところへ行けそうだなという手応えをすでに覚えています。
三島想平 自分は、cinema staffの第三章が終わった感じかな。自分の中では、これまでの作品の中でも一番区切り感の強い作品。ちゃんと地に足のついたアルバムであり、メジャーで出した5枚のアルバムの完結編みたいな感覚が自分の中では強いです。
飯田瑞規 『熱源』というアルバムを出すに当たって、ここに収録した曲たちをライブでどんどん演っていきたいなと思っているように、どの歌もライブで映える内容ばかり。実際にライブを通し、どう感じてもらえるかが凄く楽しみなアルバムです。
久野洋平 前のアルバムよりも変なアルバムに『熱源』は仕上がりました。だからこそ、次はもっと変なアルバムを作りたいなと思っています。
――5月19日に日は、東京キネマ倶楽部を舞台にイベント『cinema staff自主企画「シネマのキネマ」』を開催。6月1日からは「高機動熱源体」と題した全国ツアーが始まります。
飯田瑞規 今回のツアー、全部で19本ある中16本がツーマン。なので、アルバム『熱源』の曲たちを手に、他のバンドたちとバチバチとした対バンライブをおこなえるのがすごく楽しみです。
――「高機動熱源体」というタイトルがいいですよね。とある作品を想像させそうですが(笑)。
三島想平 「機動戦士ガンダム」が好きなんですよ。このタイトルからいろんな気持ちを理解してもらえたら…。
――三島さんって、けっこうアニメ好きですか?
三島想平 ロボットアニメはメッチャ好きです。未だ感覚的に厨二病なんですよね。今でも妄想癖があれば、そういう歌詞を書いてることもあるように、今は堂々と作品に投影していけば良いと思ってるんです。
――昔は、そうもいかなかった…。
三島想平 昔はクールな人でいたかったから、アニメ好きくらいは言っていましたけど、「アニメにバチバチ影響されています」みたいなところまでは言えなかったですね。今は、その辺の風潮もだいぶ変わってきたように、それを公言することにも抵抗はまったくない。事実、cinema staffはアニメのタイアップ曲も歌っているように、その世界観をどう描き出すかにすごくやり甲斐を感じています。
――またそういう出会いが生まれることを期待しています。その前に、音源へ詰め込んだ以上に爆裂した演奏が炸裂すること間違いないライブも楽しみです。
辻友貴 ライブは爆音で演奏したいです。
飯田瑞規 辻こそが「高機動熱源体」ですから。その様を直接観てください。
(取材=長澤智典/撮影=冨田味我)
作品情報
2017年5月17日(水)発売 タイトル:cinema staff 6th ALBUM「熱源」 価格/品番:初回限定盤(CD+DVD)3,800円(本体)+税/PCCA.04537 通常盤(CD only)2,600円(本体)+税/PCCA.04538 M1「熱源」 M2「返して」 M3「pulse」 M4「souvenir」 M5「メーヴェの帰還」 M6「波動」 M7「el golazo」 M8「diggin'」 M9「エゴ」 M10「僕たち」 全10曲収録 初回DVD収録内容 ※110分以上の映像集 |
ライブ情報
cinema staff自主企画 「シネマのキネマ」 日付:2017年5月19日(金) 場所:東京キネマ倶楽部 時間:開場17:45/開演18:30 出演:cinema staff、Age Factory、SHE'S、PELICAN FANCLUB |