全てをエンターテイメントに変えたい、フラチナリズムのこだわり
INTERVIEW

全てをエンターテイメントに変えたい、フラチナリズムのこだわり


記者:長澤智典

撮影:

掲載:17年05月17日

読了時間:約15分

今のフラチナリズムが出来るMAXを

「ハーフ&ハーフ2」

――DJ(モリナオフミ)のトークに乗せてラジオ番組風に届けた『KAN&PAI -THE GENESIS-』も、聴いててめっちゃ気分が上がりました。

タケウチカズヒロ あれは、今回のアルバムの中で一番の収穫でしたね。

モリナオフミ あれをやりたかったんですよ。フラチナリズムにまつわるすべての活動をエンターテイメントに変えていきたいんですよ。悩んでることも、普通ミュージシャンなら隠したがる数字やお金のことも全部外に出しながら…。

――現在フラチナリズムは、日本武道館公演を目指し「労働to武道館」と題したライブ展開しています。

モリナオフミ 社長が日本武道館を目指そうと。僕ら“社畜”みたいなバンドなんで、誰かに命令をされ、そこへ向かって忠実にやっていくのが向いてるんですよ。だからフラチナリズムのホームページも、あえて企業風のデザインにして企業感をめちゃくちゃ出しています。作ったのはタケウチなんですけどね。

タケウチカズヒロ いろんな企業のホームページを見ながら、良い部分をいろいろ参考にしながら作りました。

モリナオフミ フラチナリズムは、そういう社畜感が売りかなと思っていて。

――社畜感ですか…。

モリナオフミ そう。僕らよく「バンドが爆発するためには何か100点のものが必要だ」「他は全部0点でもいい、何か一つだけ100点のものを作れ」と言われるんですね。僕らとしては、ライブ活動も流しもMCやモノマネ、バラエティーの活動も全部100点のつもりでやってるんですけど、それがまだ結果として出てないのは、まだまだどれも100点には達してないから。

 そこで「なんでだろう、なんでだろう」と考えた結果、「全部を70点以上取りながら、それがすべて集まったときに総合商社のように100点に見えればいい」と結論を付けました。そういう企業精神で活動しています。そこから「日本武道館を目指す以上」はということで、「労働 to 武道館」というタイトルにも繋がりました。

――日本武道館は、2019年9月より改修工事がスタートします。もちろん改修後も日本武道館を目指せるわけですが、フラチナリズムとしては改修前に日本武道館に立ちたいわけですよね。

モリナオフミ もちろんです。そのために頑張っていますから。日本武道館って、一年前抽選制なんですね。つまり、日本武道館を成功させれるか以前に、その抽選に漏れたら、その力があったとしても日本武道館公演が出来ないわけですよ。

タケウチカズヒロ 最悪、日本武道館を押さえられずに中止も有り得る。

モリナオフミ そしたら、会場を東京武道館に変え、「みんなちょっと名前変わったけど、武道館に立ったぜー!!」とやるとか、何かしら面白い形に持っていきたいなと思ってる。

 要は、フラチナリズムにまつわるすべての活動をエンターテインメントに変えていきたいんですよ。悩んでることも、普通ミュージシャンなら隠したがる数字やお金のことも全部外に出しながら、「お金がないから広告打てねぇ」など、それらさえも面白いことにしていきたい。日本武道館公演へ向けての流れも、そういう風にエンターテインメントにしていきたいなと思ってる。

タケウチカズヒロ こんなハードルの高い活動の宿題はないけどね。

モリナオフミ それがどういう内容であれ、最後はみんなに笑ってもらいたいんですよ。

タケウチカズヒロ 6月24日にディファ有明でおこなう『フラチナリズムワンマイブ 労働 to 武道館その1 「仮想武道館 !? センターステージに挑戦!!」』もその一環でおこなうこと。

モリナオフミ 自分たちの力だけでも、頑張って頑張って頑張れば2、3千人の会場までなら上り詰められるんですよ。ただし、日本武道館のような1万人という規模になると、バンドの努力だけではけっして届かない。

 そのためにも僕らは、こうやっていろんな餌を撒き散らしては、それらの話題に食いついてきた人たちを「きたきたきたー!!」とつかみながら、フラチナリズムの活動に巻き込んでいきたい。ぜひ、みなさんも食いついてきてください!!

(取材=長澤智典)

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