一般参加者にきさくに声をかけながら農作業を手伝う高橋みなみ

 高橋みなみ(26)が14日に、福島市内の農地でおこなわれた農作業ボランティアにサプライズ参加した。“土に触れる”のは小学校以来という高橋は終始にこやかに、一般参加者へ積極的に話をかけながら作業をおこなっていた。その様子は、昨年まで所属していたAKB48での経験がそのまま活かされているように感じられた。

気さくに声をかける

 農作業は、ボランティア推進プロジェクト『RockCorps』の活動の一環。4時間のボランティアをおこなうと、セレブレーションという音楽ライブを観覧できるチケットが渡される。高橋は昨年に引き続き、公式アンバサダーを務める。

 昨年も福島県相馬市の仮設住宅敷地で清掃ボランティアに参加した高橋。この日は、福島市内の農地でナスの苗の植え替えや草むしりなどの農作業を一般参加者約50人にまざって手伝った。

 なかでも、両隣にいた一般参加者が若いカップルと夫婦だと聞いた際には「え、ヤバい! リア充に挟まれて(笑)」とおどけながら、その場にいる記者陣をも和ませた。その後も自ら、カップルや夫婦にこのボランティアに参加した経緯などを聞いてコミュニケーションを積極的にとっていた。

囲み取材を受ける高橋みなみ

 昨年このボランティアに参加したことがきっかけで、パートナーも参加を決めたという夫婦に対しては「(その気持ち)分かります。やっぱりボランティアは一歩踏み出しにくいですよね」と親身に話を聞いた。

 「本当に(会えて)うれしい」という高橋のファンという参加者には、「今年はアーティストとして出演するので(セレブレーションに)是非来てください」と声を掛け、「どういう曲を歌うんですか?」と尋ねられれば、「まさかの『HOT LIMIT』(T.M.Revolutionの楽曲)歌うっていう(笑)。西川(貴教)さんの(曲)。仲良いので(笑)」と冗談なども飛ばした。

 そんな高橋は「八王子出身なんで、山に触れ合う機会はあるんですが、土いじるのなんて本当に小学生以来です」と普段経験できない農作業に目を輝かせていた。

 AKB48時代にもグループとしてボランティアに関わってきた高橋。昨年、そのAKB48を卒業し、「自分1人で何が出来るのか」を自問自答。その時に『RockCorps』の公式アンバサダーとして福島の地を訪れたことは、その一つの答えになったという。

 高橋は「ボランティアを通して皆さんと繋がりができて、何か次に進むステップになるのではないかと思っていますし、これからも続けていきたい」と作業後の記者による囲み取材で語った。

“一体感”がアーティスト活動を後押し

 その『RockCorps』のライブ。昨年はMCでの出演だったが、今年はアーティストとして出演も決まっている。

 「アーティストの方々と観客の皆さんがボランティアとステージを通して一体感を得ていたことが、とても羨ましかったので今年はアーティストとして参加できる。今日、ボランティアを一緒にやった皆さんと『おつかれさま』と言い合えるような素晴らしいステージにしたいです」と意気込んだ。

 AKB48の総監督として活躍してきた彼女が、ボランティア活動を通して新たに1人のアーティストとして決意を新たにし、アイドル時代からさらに成長した姿を垣間見た気がした。(取材=松尾模糊)

この記事の写真

ありません

記事タグ 


コメントを書く(ユーザー登録不要)