頑張ったからこそ見える景色、THE イナズマ戦隊 変わりなき姿勢
INTERVIEW

頑張ったからこそ見える景色、THE イナズマ戦隊 変わりなき姿勢


記者:長澤智典

撮影:

掲載:17年05月09日

読了時間:約19分

 今年、結成20周年を迎えるロックバンドのTHE イナズマ戦隊が5月3日に、“結成20周年記念盤”『LIVE GOES ON!』をリリースした。3度目のメジャーレーベルへ復帰した同バンドは上中丈弥(Vo)、山田武郎(Gt)、中田俊哉(Ba)、久保裕行(Dr)から成る4人組。今作1枚でTHE イナズマ戦隊の20年間の歩みを味わえる内容に仕上がっている。1997年に結成され、「応援歌」など多くのヒット曲を生み出してきた。並々ならぬ意志を持って20周年を駆け抜けてきた彼らの熱い言葉を聞き、新たにその変わらぬ信念のようなものを感じ取れた。20周年を迎え、再びメジャーの場に戻った彼らに新たな決意と今の心境を聞いた。

早い時期に現実に気付けた奴らは頭がいい

――今年、結成20周年を迎えますね。正式な結成日はいつになるのでしょうか?

山田武郎 正式な結成日が自分たちでも微妙なんですが、1997年の4月にバンドは結成したので、今年は20周年ということで活動をしています。

――この20年間の中でも、いろんなことがあったんでしょうね。

上中丈弥 20年は長いですからね、メジャーデビューもこれで3回目だし。

山田武郎 でも、ありがたいことですよ。

――みなさん、自分たちの人生をTHE イナズマ戦隊に捧げてると言いますか、人生を賭けてバンド活動をしていますよね。

上中丈弥 まぁ、そうですね。20年間続けてきたんで、今更戻れないし。

――アルバムへ収録した「愛じゃないか」で、THE イナズマ戦隊は別の道へ踏み出した人たちへもエールを送っています。自分たちは頑なに音楽、バンド人生を歩み続けている。別の道へ進む仲間たちの姿をたくさん見続けてきたからこそ、自分たちのバンドへ賭ける意志も強くなっているのでしょうか?

上中丈弥 早い時期にいろんなことに気付いてバンドを辞めていく人たちは、すごく勇気があってむしろ偉いと思いますよ。バンド活動を続けるって、割と簡単なこと。バンドを続けるのは、いろんなことを犠牲にさえすれば出来ることなので。生活のためにバイトをしながら出来るし、続けることは簡単なんですよ。ただ、ちゃんと音楽だけで飯を食っていくのが難しい。

 僕たちは、バンド活動を通していろいろ気持ちのいい想いを経験し続けているので、今更もともと好きなことから離れるのは難しい。だから、早い時期にいろんな現実に気付けた奴らは頭がいいなと思いますよ。

――確かに趣味の延長ならバンド活動も長く続けられますが、音楽やバンド活動へ人生を注ぎ込むのは、並々ならぬ覚悟がいることですからね。

上中丈弥 そうなりますよね。僕たちはいろんな面で運が良かったんだろうなと思っています。何より、お客さんたちに支えてもらって続けていくことの大切さは、時が経つほど実感し続けています。

 その選択が正しかろうと間違いだろうと、選んだ以上は「しっかり責任を取らなきゃ」という気持ちで突き進んできたし、これからもそうしていくだろうと思います。

――THE イナズマ戦隊は“人生の応援歌”を数多く歌っています。その曲は、自分たち自身へ向け気持ちを鼓舞するためにぶつけてゆく面もあるのでしょうか?

上中丈弥 実際、そういう感じです。よくファンの人たちからは「背中を押してもらってます」と言われるけど、自分自身もそのメッセージを同じく受け止めているように、自分自身へ向けて書いてる面もありますからね。

久保裕行 丈弥がそういう歌詞を書くから、自分たちも「そういう人間になってなきゃいけない」と思うんです。だからこそTHE イナズマ戦隊としての活動を頑張れるところはありますよね。そんな「頑張れ!!」と歌ってるバンドがダラダラしてたら格好悪い。そういう気持ちはすごくある。

――自分たちの楽曲で、演奏をしたり音源を聴いてて気持ちが昂ることもありますか?

久保裕行 ありますね。丈弥の歌はいつも気持ちを昂らせてくれる。だからこそ、自信を持ってライブをやれるんだろうなって思います。

上中丈弥 (久保に向かって)お前、「俺の歌を聴いて昂る」って、言葉にすると気持ち悪いぞ(笑)。

久保裕行 でも、実際に丈弥の作る曲を聴いていると気持ちが昂ってゆく。自分を鼓舞してくれる歌詞のようにそれで心が励まされれば、「だからこそ自分も責任を持ってドラムを叩かなきゃ」という気持ちにさせてくれますからね。

山田武郎 もちろん、日々いろんなことで悩みますよ。だけど丈弥が「こっちへ行くぞ」と引っ張っていくからこそ、自分たちも気持ちを鼓舞しながらやっている面が強いですからね。

中田俊哉 THE イナズマ戦隊って、丈弥が「よし、こっちの方向へ行くぞ」となったら、全員で丈弥が引っ張ろうとしている方向へ一緒にくっついては、いつも4人で同じ方向を見ながら活動をしてきたバンドなんですよ。

 たとえその道が間違ったとしても、それで軌道修正をしても、いつだって丈弥が「こっちだ!!」と自信を持った気持ちへ共鳴しながらやってきたし、これからだってやっていく。その姿勢は変わらないと思います。

上中丈弥 その言葉が嬉しいよね。たとえ自分が間違った道を選んだとしても、みんな自分を信じて本気で着いてきてくれる。だからこそ僕も、選んだ以上は「しっかり責任を取らなきゃ」という気持ちで突き進んできたし、これからも突き進んでいくと思います。

――まさに、魂が燃えっぱなしの20年間ですね。

上中丈弥 いや、そこはみんな大人だし、うちらも来年40歳なんで、ずっと燃えっぱなしで進んでばかりいたわけじゃないですよ。これだけ続けてきたんだから、バンドのことを冷静にも見ています。

 「根拠のない自信だけはあります」とか、20年経っていまだに言ってたら逆に可笑しいじゃないですか(笑)。バンド活動を長く続けていく上で、いろんな物事を冷静には考えなあかんと思いますし、どっかでいろんなことを割り切るのも必要なこと。それでも続けるのは、バンド活動をやるのが人生の中で何よりも一番楽しいからなんですよ。

 実際、ライブを演る度に、そのライブは僕らにいろんなことを教えてくれる。それで悩むこともあれば、すっきりすることだってある。そういう経験って、他では出来ないこと。だから、こうやって長く続けているんだと思います。

――ライブという場は、いろんなことを教えてくれるんですね。

上中丈弥 ライブに行くと、お客さんたちが色んなことを求めてもくれば、教えてもくれる。その期待に応えていくのが自分たちの役目だと思っています。20年間活動を続けていられるのは、お客さんがいてのこと。その人たちが期待しているもんを作って届けるのが、僕らの使命やと思っています。

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