ツアーファイナルで熱演する安室奈美恵

 安室奈美恵が3日、大阪・オリックス劇場で、全国ホールツアー『namie amuro LIVE STYLE 2016-2017』の最終公演を開催。自己最多公演数となる全国40都市・100公演にもおよんだツアーは約26万人を動員して“完走”した。

 安室のライブといえば、MCを一切挟むことなく、歌とダンスのみで構成されたストイックなパフォーマンス。チケットは発売と同時に即ソールドアウトとなる。

 この日のライブは、ダンサーと繰り広げるクオリティの高いダンスパフォーマンスを披露。なかでも注目が集まったのは、セット後方に設置された6本の可動式タワーだ。

 片面にはLED、もう片面には照明が組み込まれていて、パフォーマンスに合わせて綿密にプログラミングされている。LED面が6本集まると1枚の巨大スクリーンとなり、3本ずつ集まると合計2枚のスクリーンに、2本ずつ集まると合計3枚のスクリーンになるなど、楽曲に合わせて様々なパターンが展開できる。

ツアーファイナルで熱演する安室奈美恵


 ライブ中盤で披露したアルバム「PLAY」収録曲の「Hide & Seek」では、1枚の巨大スクリーンが中央から左右に割れ、回転しながら照明へと転換していった。そのなかで歌い上げる安室奈美恵の姿は迫力そのものだった。

 その他、アルバム『FEEL』収録曲の「Hands On Me」では、6本バラバラの縦長スクリーン1本1本に、モーションキャプチャで制作されたCGのダンサーが映し出され、ステージ上の安室奈美恵とダンサーのダンスと完全シンクロ。

 関西テレビ・フジテレビ系ドラマ『僕のヤバイ妻』主題歌の「Mint」でも、2本ずつ合計3枚のスクリーンに「Mint」MVが映し出され、MV内のダンスとステージ上がシンクロしていた。

 そして、2016年を代表する一曲となった、NHKリオデジャネイロオリンピック・パラリンピック放送テーマソング「Hero」では、安室が観客にマイクを向けると、それに答えるかのように観客がシンガロング。

 「Baby Don’t Cry」などのミディアム・ナンバーでは、コミュニケーションを取るかのように、観客一人ひとりに笑顔で手を振るなど、ホールという近い距離だからこそ生まれる親密で温かな空気に会場が包まれる場面もあった。

ツアーを完走した安室奈美恵

 安室は「初めての100公演を、無事に終えることができてとても嬉しく思います。ホールツアーということで、皆さんとより近い距離でライブを楽しむことができました」と語り、総勢10人のダンサーと、アンコール含め全27曲を披露し、大歓声のなかライブは幕を閉じた。

 なお、最終公演と同日に発売された本ツアーのLIVE DVD&Blu-rayには、「Hero」「Mint」をはじめ、映画『デスノート Light up the NEW world』主題歌・劇中歌の「Dear Diary/Fighter」など、2016年を彩ったヒットソングで構成された本編全27曲が収録されている。

 デビュー日となる9月16日・17日には、25周年記念ライブ『25周年記念ライブ「namie amuro 25th ANNIVERSARY LIVE in OKINAWA』の開催も決定している。

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