ヒップホップ・アーティストのZeebraが28日、東京・渋谷のハチ公前広場でおこなわれた、清掃イベント『シブヤ大掃除パーティ』に参加した。「シブヤの日」と「プレミアムフライデー」であるこの日の渋谷を盛り上げようと、渋谷区観光協会などが企画。Zeebraはプレミアムフライデーについて「早い時間からクラブで遊べたり色々な事ができる」と語った。=写真=渋谷駅周辺のゴミ拾いをおこなうZeebraとぺえら

 このイベントは、2月に始まった「プレミアムフライデー」運動と、ゴールデンウィーク、さらに「シブヤ(4・28)の日」がこの日に重なったことを受け、プレミアムフライデー推進協議会と渋谷区観光協会が企画したボランティア活動。

 早めに仕事を終えた参加者が渋谷駅周辺を清掃し、その後に準備されたアフターパーティや参加している65の店舗や施設で、飲食し交流を深めていくもの。身も心も街も綺麗になって、色々な側面から渋谷を盛り上げていくことを目的としている。

 このイベントに参加したのは、Zeebraと、タレントのぺえ、渋谷区長の長谷部健氏、プレミアムフライデー推進協議会の石塚邦雄氏の4人。まずは4人によるトークセッションがおこなわれた。

トークセッションに参加したZeebraとぺえ

 Zeebraは、プレミアムフライデーについて「仕事が仕事なのでなかなかピンとはきませんでしたが、私と区長は同じ年で46歳。土曜日も学校があった時代で、休みが増えて羨ましいなと思っています」と答えた。一方、ぺえは「まだ若い人たちにはあまり浸透していないんじゃないですかね」と指摘した。

 プレミアムフライデーの使い方については、Zeebraは「エンターテインメントを提供する側として(の見解は)、早い時間からクラブで遊べたりとか色々な事ができるんじゃないですかね」と期待。さらに自身が『ナイトタイムエコノミー推進議員連盟』のアドバイザリーボードに就任したことに触れ「むしろ15時からその流れで(夜まで)遊べばいい」と重ねた。

 さらに原宿のアパレルショップの店員である、ぺえ。週末も働かなくてはいけない自身の環境を踏まえ「振替プレミアムフライデーが欲しい」と話すと、Zeebraもそれに賛同。区長も「職員の人もなかなか帰れないので、そういう代休を設けるとかを提案するのはアリです」と前向きな回答をしていた。

 清掃については、Zeebraは「僕は風営法の改正イベントで、クラブで遊んでいる奴は責任感が無い奴だと思われるのも何なので、クラブが終わった朝5時くらいに渋谷の街を清掃していました」として、「さっとゴミを拾っていたりすると『あ、あの人素敵だな』と思ってもらえたりもするので、皆さん一緒にゴミを拾いましょう」と呼びかけた。Zeebra周辺のDJ達もこのイベントに参加してゴミを拾っていた。

渋谷駅周辺のゴミ拾いをおこなうZeebraとぺえら

 ぺえは「ゴミ拾いをしてる男は絶対良い男。優しい男だし。ゴミとは言わず私を拾ってほしい」と清掃から始まる恋についても言及していた。

 ゴールデンウィークの過ごし方について、Zeebraは「ゴールデンウィークは休めないのが基本なんですが、最近、道玄坂にヒップホップ専門のラジオ局『WREP』を立ち上げたんですけど。それのローンチパーティなど色んなイベントが目白押しなので、皆さん是非遊びに来てください」と話した。また、ぺえは「区長さんがタイプなのでご飯に行きたい」と衝撃発言すると、区長は苦笑い。会場は笑いに包まれた。

 その後、Zeebraとぺえはゴミ拾いに参加。ハチ公周辺に落ちているゴミを拾ったり、渋谷を行き来する人々と話したり、積極的にこのイベントにコミットしている様子がみえた。(取材・撮影=小池直也)

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