チケット転売反対声明を発表したYOSHIKI

 X JAPANのYOSHIKI(Dr、Piano)が26日、「チケット高額転売取引問題の防止」を求めるアーティストや団体からの共同声明に賛同する声明を発表した。YOSHIKIは「一部の心無い人達の行為によって、純粋に音楽を楽しもうとしている最愛のファンが傷付くのは、許される事ではない」と、転売行為を厳しく非難した。

 昨年、「チケット高額転売取引問題の防止」を求めるアーティストや団体から共同声明が出された。現在社会的にも大きな問題となっているコンサートチケットの転売問題。かねてからこの状況を問題視してきたYOSHIKIも、この声明に賛同の意思を表明した。

 この夏におこなわれる、X JAPANのワールドツアー日本公演、そしてYOSHIKI単独のディナーショー、それぞれのチケット先行受付が先頃開始されたばかり。抽選に漏れた多くのファンがいる中で、意図的に価格が釣り上げられた高額チケットの売買情報が、今続々と転売サイトに掲載されている。

 チケットの入手が困難な事で知られているX JAPANのツアー、そして限られた座席数の為毎回プラチナチケットと呼ばれているYOSHIKIのディナーショー。これらのチケットが10倍から20倍もの高値で売買されていることもあるという。

 この状況を重くみたYOSHIKIは「自分にとってライブは、ファンとのコミュニケーションがとれる、とても貴重で大切な場所。一部の心無い人達の行為によって、純粋に音楽を楽しもうとしている最愛のファンが傷付くのは、許される事ではない」と、転売反対への賛同声明を発表した。

 この問題については、21日に音楽の振興などに取り組む「ライブ・エンタテインメント議員連盟」(会長・石破茂自民党元幹事長)が国会内で総会を開き、サカナクションのボーカル山口一郎が出席。コンサートのチケットが転売目的で購入され、インターネットで不当に高額で取引されている問題について意見交換した。

 こうしたアーティスト自身の賛同によって、このチケット転売問題の周知と理解が、より多くの人に広まることが問題の解決への一歩となるかもしれない。

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